稀勢の里、４連敗で休場

　稀勢の里が４連敗して、今日から休場することになりました。

　今場所は、初日から横綱の白鵬と鶴竜が休場していて、久しぶりに調子を上げてきた稀勢の里に優勝のチャンスが巡ってきましたが、初日の貴景勝、二日目の妙義龍、三日目の北勝富士、そして昨日の栃煌山に敗れて４連敗…。

　取組後のインタビューには、毎日下を向いて何も答えず苦しい表情をするばかりでした。

　モンゴル出身力士たちの暴行問題やそれに絡んで貴乃花親方が退職したり、相撲協会の闇が暴露されたり、この所大相撲を取り巻く環境は最悪です。

　それに今回の唯一の日本人ひとり横綱のテイタラク…。

　この先、日本の国技である大相撲はどうなってしまうんでしょうか？

　セクハラだ、パワハラだというハラスメント行為が社会問題になって、いくら親方だといっても以前のように厳しい指導（竹刀で殴ったりなんてこと）ができなくなって、そうして育てられてきた親方たちは前時代の指導法から現代にマッチした指導法に変更するために頭を悩ませています。

　各種スポーツ団体でも以前に選手だった人たちが協会を牛耳っていて、昔ならそれでよかったかもしれないけれど、これまでは競技団体の中では通用した秘密の運営方法が明るみに出て世間の常識から外れていると批判されています。

　現役選手たちも世間の常識を情報として受け止めていますから、気にいらないことがあればすぐに暴露するということが一般的になってきました。

　指導者や競技団体のエライさんも井の中の蛙状態で、これまでは考えてもみなかった世間の常識とやらに晒されて困惑しています。

　大体が日本の社会そのものが閉鎖されたもんであると世界中から言われてましたが、それは「小さな団体からの積み重ねがでっかくなってる」と考えた方がいいでしょう。

　日本人の村意識、島国根性丸出しの性根を変えるための過渡期が今なんでしょうね。

　海外から多くの人を受け入れるための法案が国会で審議されていますが、新しい血を受け入れるということがどんなに難しいことか安倍首相は分っているのでしょうか。

　多くの外国人力士が活躍する姿を見て、日本人は本当に喜んでいるのか？？

　喜んでいるとしたら稀勢の里が横綱になった時に、あれほど日本人が喜んだのはなぜ？？

　留学生制度とか言って多くの海外労働者を受け入れて使い捨てにしたり、重労働をしても給料が貰えずに逃げ出した外国人はいまどこにいるんでしょう。

　経済界から人手不足解消という難問を突き付けられた安倍政権が必死になってる姿が痛ましく思えます。

　それもこれも一般庶民を蔑ろにして、自分の周りにいる人たちの話ばかりを受け入れている安倍さんの醜悪な姿を垣間見るようで面白いんですが、多数の外国人を受け入れて彼らが真っ当に働ける場所やおカネを払えるのか…。

　経済界の重鎮たちは、そんなことは毛ほども考えないで守銭奴的思考でおカネのなる木を受け入れようと安倍さんに働き掛けているんでしょう。