世界中が驚いた！ゴーンさんの逮捕

　日産会長のカルロス・ゴーンさんが逮捕されました。

　有価証券報告書に自身の役員報酬を計約５０億円過少に記載し申告したというのが理由です。

　この金額にビックリした方も多いでしょうが、欧米では当たり前の金額です。

　今更、ゴーンさんの日産における業績を書くのも気が引けますが、巨額の負債に喘いでいた日産をたったの４年でＶ字回復に導いた手腕は凄いもんです。

　約１００億円の報酬を約５０億円と半分しか申告していなかったのは、どう考えても納得のいくものではありません。

　まったくよくやるよね。

　お金持ちっていうのは、法を犯しても自分の資産を増やそうという強欲な人ばかりです（中にはキチンとした人もいるだろうけど）。

　税金のかからない国の銀行におカネを預けて資産隠しをしたりして大問題になっているのに、自分は見つからへんだろうと甘い汁を吸い続けようとするんだから…。

　今回の事件では、共謀したとして代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者も逮捕されています。

　どうもゴーンさんに恨みを持った社内の人から内部告発があったようで、東京地検特捜部が極秘裏に捜査していたそうです。

　それにしても２０１１年～２０１５年のたった５年間で約１００億円の報酬とは？？？

　年間２０億円ですよ。

　ゴーンさんが来て、何万人の人が首を切られたか…。

　申告してなかった約５０億円で一体何人の社員が路頭に迷わなくてすんだかと思うと悲しくなります。

　日産・三菱自動車・ルノーの三社連合で販売台数はトヨタを上回っています。

　たった一社で頑張ってるトヨタは偉いですね。

　と言いたい所ですが、トヨタも下請けから調達する部品を買い叩いたりして自社の収益を上げてるんだから、まあ一概に素晴らしいとも言えません。

　日本の土壌では、何十億もの報酬を役員が受け取るなんてえのは余りありませんが（欧米を真似る会社も増えてきたが）、あまりにも強欲だと足元を掬われるのは欧米並みです。

　この逮捕でゴーン会長は、一夜にしてゴーン容疑者と呼ばれるようになってしまいました。