自民党の安全保障委員会が「敵基地攻撃能力」の名称を「反撃能力」に改称し、攻撃対象を司令部など「指揮統制機能等」を追加して政府に保有を認める提言を了承しました。
また、防衛予算をこれまでのGDP1%以内から5年以内に2%に増額することも合わせて提言しています。
これに対して識者らから「かえって戦争への危険性を高める」と批判の声が上がっています(新聞記事より)。
自民党は、党是として憲法を改正し日本を再び戦争にできる国に作り替えたいと願う政党です。
平和憲法が存在するのでこれまで「専守防衛」とか「非核三原則」とか「武器輸出規制」などを行ってきましたが、憲法改正への道が見え始め、中国・北朝鮮・ロシアという危険な国と隣接し危機感が高まっている今こそ、この党是を否が応でも前進させようと考えているのでしょう。
その手始めとして、これまで「アメリカが鉾、日本は盾」という原則をぶち壊して隣接の国々に何らかの戦闘的な動きがあればこっちから叩き潰しにかかるための戦力を保持しようとしています。
大体、「敵基地攻撃能力」から「反撃能力」に名称を変えて認めるなんてアホな日本語を使おうと言い出したのは誰なんでしょうかね。
あまりに直接的な言い方である「敵基地攻撃能力」と比べ「反撃能力」なら国民の理解が得やすいとでも考えたのか。
それにしては言葉が武器のはずの政治家とは思えない「反撃能力」…。
「反撃」という単語は、どう考えても相手の攻撃が先にあって、それに対抗して攻撃するのが誰もが考えてる日本語でしょう。
相手が準備している段階で攻撃してくるかどうかわからないのに先制攻撃をするのはオカシイ!
もっと適切な言葉もあるはずじゃないでしょうかね。
これじゃ~時差を使って真珠湾攻撃を敢行した日本海軍と同じだ。
あの時、日本は世界中から今のロシアのように批判を受けたことをお忘れなんでしょうか。
相手が先に攻撃してきたら日本国民に犠牲者が出るからというもっともな意見もあるでしょうが、それを防ぐために国民はたくさんの税金を支払っているんです。
それに欧米各国が最近防衛予算を約2%に引き上げているから、日本もそれに倣うという安易な思考が政界(自民党内)にまん延してることが怖い!
プーチンさんのように、どんなに説得してもやるときゃ~やるバカな指導者が存在するのは事実ですが、ロシアを危機に陥れていったのはプーチンさんの危険思想を押し込めようとしたアメリカやNATOの政治家たちでしょう。
みんなで仲良くやろうという気持ちが薄らいで、自分たちが儲けさえすればいいという経済界の動きが今の危険な世界情勢を巻き起こしていることを知っていながら、あいつがいなくなりゃ~もっと儲かると彼奴ら(キャツラ)は思っているんでしょうね。
それに巻き込まれるただ幸福に生きていたいと願う普通の人々にはいい迷惑です。
まったくいい加減、国同士が喧嘩する姿は見たくない。
「あいつが武器を持ってるから俺たちも」なんていう何千年も続いてきた人間の歴史に、終止符を打つことはできないのでしょうか。