北海道の知床で起こった水難事故…。
乗船していた人の約半数が発見され、遺体で収容されたというニュースが流れています。
地元漁師に「出航はやめた方がいい」という助言があったにもかかわらず海に出てしまった船長にどんなプレッシャーがかかっていたのか。
この観光船会社の社長は、他にもホテルなど多角経営をしていたとかで、自分の言うことを聞かない人たちは解雇していたとか(まあ、こういうことがあると取り立てて悪いうわさが流れるもんで)。
観光船事業でも多数の人が辞めていて、残っているのは事故を起こした船長ぐらいだったらしい…。
そして、他の観光船に先駆けて今年の運行を始めたとか。
つまりは、少しでも早く観光客を掴まえて金を儲けたいという社長方針に逆らえずに出航したことが命取りになってしまったのかもしれません。
まったく、守銭奴のようなこういう人は世の中に掃いて捨てるほど犇めいていて、結局はその因果が自分に撥ね返ってくることになるんですね。
まあ、じいちゃんのようにノンビリと日々無駄に過ごしている人間には分からない強欲という奴に取りつかれてしまっているんでしょう。
町長の話では、社長が記者会見をするということですが、姿をいつ現わすのか分かりません。
また事故を起こした観光船は、何度も事故を起こしているようで、遂には海のモズクになってしまいました。
その不運に、つき合わされた二十数人の乗客には複雑な運命の糸というものが潜んでいたのかもしれません(飛行機の墜落事故でも運命の糸みたいな話がよく聞かれますから)。
今日も捜索は続いているようですが、一刻も早く安否が知らされることを祈っています。