昨日、宮城県内の東北道で「ホワイトアウト」が原因とみられる多重衝突事故が起きました。
130台以上の車が巻き込まれ、1人が死亡、10人が負傷するという大事故です。
事故にあったドライバーは「突然視界が真っ白になった後、目の前に車が現れた」(ネットニュースより)と語っています。
夜のニュースでこの事故現場の空撮映像を見たのですが、空は晴れているのに道路付近は広大な田畑に降った雪が強風に煽られて道路を横切っている様が映し出されていました。
この付近では、以前にも同様な事故が起こっているということですが、何の対策も講じられていませんでした。
このように危険な場所だと分っていながら、NEXCO東日本は雪よけの壁を作るとか、なにもしてなかったんですね。
住民から文句が出るのを防ぐための消音壁は作っても、数年に一度起こるか起こらないかの重大事故に繋がる施設は関係ナシ…。
なんでもかんでも、経済アナリストたちが語る費用対効果でしか判断してないんですからね。
住民から「騒音問題」で大きな声が上がる名古屋の住宅街を通る名二環なんて、ほぼ全線で高い消音壁が整備されています。
乗用車はもちろん、大型トラックよりも遥かに高い壁で覆われています。
じいちゃんちも、この道路にほど近い場所にありますが、車が通行する音なんて、真夜中の静かな時でさえ全く聞こえません。
もし、ホワイトアウトで事故が予測できる場所に高い壁が作られていたらこんな大事故は起きなかったでしょう。
人家もないタダッピロイ田畑の真ん中を貫く高速道路におカネなんて掛けられないというのが本音でしょう。
そのくせ国は、東日本大震災の際に津波でブチ壊れた堤防を補って余りあるデッカイ防波堤で東北の風光明美な海岸線を覆い尽くそうとしています(地元の反対も結構あるのに国土強靭化なんぞとホザイテ建設業者にカネをばら撒いています:今回の予算案でもコロナ対策費より国土強靭化の予算が遥かに多い)。
道路公団から民営化されたNEXCO東日本は、民間会社ですから利益をあげなければいけないのは分りますが、道路を作る前に自然災害で事故が起こらないように、十分な対応をしておかなきゃ~いけないんじゃないでしょうか。
これまでに、全く経験のない事故じゃなかったんだからね。
「うるさい!」と文句を言われない場所だからと、ほっといた結果がこの大事故です。
道路を作ること自体人災のもとになるんだから、それと自然の脅威がマッチングすれば、どんなことになるかは予測できたはず…。
道路は絶対に必要なものだけど、人と自然が共存できるような工夫を作って儲けてる人たちがやらなきゃ~。
有料道路を作って通行料で儲けるだけでは、今回のような事故で同胞の大切な命を奪ってしまうことになります。
こんな営利主義による人命を守るための努力が、この国に欠けているのは、ただただ金儲けに走る守銭奴たちの思いと共通しています。
その旗振り役が、我が国の頂点に立っているあの人だから仕方ないかぁ~。
手薄なコロナ対策でも、経済重視で乗り切れるという浅はかな考えで感染を拡大してしまったお偉いさん達が支配するこの国は今、コロナ禍で瀕死の立場にある庶民から刑罰を食らわしてでも、官憲の言いなりにしようという法律を作ろうとしています。
あな、恐ろしやぁ~…。
そんな庶民を苦しめる法律を作るより、あんたら自身が賄賂を貰ったり、便宜供与を図ったりすることを戒める、または襟を正すような法律を新たに整備するべきでしょう!
政治家や高級官僚が裏で小賢しく悪さをしてるのは、みんな知ってるんだぞぉ~。