―『フォロー・ミー』(午前十時の映画祭、何度見てもすごい50本)
出てくる登場人物はほぼ3人。上流階級の会計士の夫とアメリカ西海岸生まれのヒッピー奥さん、帽子からコート、カバンまで何から何まで白尽くめの格好悪いちょび髭探偵。夫が妻の浮気を疑って、妻の尾行をこの変な探偵に依頼するという設定はよくあるものだけど、その後が変わってる。奥さんを尾行しているうちに探偵が奥さんに惚れちゃった。ここまでもありそうな話。でもここからが大変に変わってる。
惚れちゃうんだけれど、そこからぐちゃぐちゃの愛憎劇になるでも無しに、探偵は奥さんに気づかれながらも尾行を続ける。奥さんは探偵の尾行に気づきながらもそれを楽しむそぶりを見せる。すると探偵も調子に乗ってどんどん自分の存在をアピールしだす。けれど一言の会話を交わすことなく、アイコンタクトとジェスチャーでコミュニケーションをとるばかり。しかも決して並んで歩いたりはせず、あくまでも尾行。
愛の告白をするでもなく、ましてやキスなんてものは無い。他愛も無いイチャツキと言ってしまえば身も蓋も無いことだけど、それだけ。それだけなんだけどともするとウザイ以外の何ものでもない状況が、奥さん役のミア・ファローの素朴さと探偵役のトポルの格好悪さでとっても愛らしいシークエンスの連続にしてしまってる。決して美男美女の取り合わせではない(ミア・ファローも個人的には美人とは思わない)のに、こその魅力というか。
身も蓋も無いくらいに小さな映画なのに、小さい映画だからこそすんごく可愛らしい映画になってる。ラストも含めてとても可愛らしい良い映画。本当になんでDVD化されてないんだろうか。この機会にDVD化、若しくはBD化されますように。
出てくる登場人物はほぼ3人。上流階級の会計士の夫とアメリカ西海岸生まれのヒッピー奥さん、帽子からコート、カバンまで何から何まで白尽くめの格好悪いちょび髭探偵。夫が妻の浮気を疑って、妻の尾行をこの変な探偵に依頼するという設定はよくあるものだけど、その後が変わってる。奥さんを尾行しているうちに探偵が奥さんに惚れちゃった。ここまでもありそうな話。でもここからが大変に変わってる。
惚れちゃうんだけれど、そこからぐちゃぐちゃの愛憎劇になるでも無しに、探偵は奥さんに気づかれながらも尾行を続ける。奥さんは探偵の尾行に気づきながらもそれを楽しむそぶりを見せる。すると探偵も調子に乗ってどんどん自分の存在をアピールしだす。けれど一言の会話を交わすことなく、アイコンタクトとジェスチャーでコミュニケーションをとるばかり。しかも決して並んで歩いたりはせず、あくまでも尾行。
愛の告白をするでもなく、ましてやキスなんてものは無い。他愛も無いイチャツキと言ってしまえば身も蓋も無いことだけど、それだけ。それだけなんだけどともするとウザイ以外の何ものでもない状況が、奥さん役のミア・ファローの素朴さと探偵役のトポルの格好悪さでとっても愛らしいシークエンスの連続にしてしまってる。決して美男美女の取り合わせではない(ミア・ファローも個人的には美人とは思わない)のに、こその魅力というか。
身も蓋も無いくらいに小さな映画なのに、小さい映画だからこそすんごく可愛らしい映画になってる。ラストも含めてとても可愛らしい良い映画。本当になんでDVD化されてないんだろうか。この機会にDVD化、若しくはBD化されますように。
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