NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

後のシーズンよりもハードボイルド風味な京都迷宮案内シーズン1

2021-11-23 | 備忘録

昔から好きでテレビ朝日での再放送をちょくちょく観てはいたものの、しっかりシーズンを通して観てはいなかった『京都迷宮案内』をCS放送のテレ朝チャンネルにてちゃんと見始めた。

そして『京都迷宮案内』のシーズン1が先週の日曜からまた放送開始され、ようやく初めて『京都迷宮案内』シーズン1の第1話、シリーズのオリジンを観ることができた。

まず驚いたのが主人公の杉浦恭介記者が東京の毎朝新聞のキャップだったと言う設定。東京の大手新聞社で管理職への異動話が出たが、現場で働きたいと言う思いから退職し、地方紙の京都日報の一記者として再就職していた。

シーズン2以降から『京都迷宮案内』に入った人間としては面食らった。昼行灯で仕事に繋がる取材をしない杉浦恭介では無く、仕事への意欲を隠さず、現場での取材活動にこだわって大手新聞社から地方紙に転職した意識の高い杉浦恭介だった。

また、京都日報の京都府警記者クラブキャップである橘つた子はシーズン2以降の怠惰な杉浦に手を焼くキャップでは無く、東京の大手新聞社で管理職のお声がかかったにも関わらずそれを蹴って地方紙に移った杉浦へのライバル意識や嫉妬を隠さないキャラクターになっている。これにも驚いた。

異なるのは杉浦記者や橘キャップのキャラクターだけでは無く、全体的な作風も異なっていた。シーズン2以降のコメディがベースの作風では無く、よりハードボイルドな雰囲気を残していた。杉浦も飄々としてはいるものの、あまりふざけた感じでは無く、真面目だ。若干説教臭くもある。

「違う!」と言う決め台詞も『探偵物語』の工藤俊作のようなライターの火の強さも無かった。『京都迷宮案内』らしさはシーズン2以降で整理され、シーズン3で大型固まった様に思う。

まだシーズン1第1話なので、今後の放送が楽しみだ。DVD-BOXも配信も無いので地道にCS放送を録画していこう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿