芝村エヴァ3作目。今じゃ考えられないですが、1作目の『新世紀エヴァンゲリオン2』がリリースされるという時にはすんごい盛り上がってました。あの当時、時の人だった芝村裕吏が『エヴァ』のゲームを作るのですからみんな期待しちゃいました。何せ『2』ですし発売に際して、芝村さんと庵野監督の記者会見まで行われたり期待度だけは凄かったです。その証拠に15万本以上も売れましたし。
でもゲーム内容は色々駄目な部分が多くゲンナリした人が多かったと思います。個人的にはゲームデザインにちょっと感動しちゃいましたが。それまでリリースされたゲーム化作品がオリジナルストーリーのアドベンチャーゲーム、デジタルアニメ、たまごっち風、ミニゲーム集など『エヴァ』の難しさに負けてしまったものがほとんどだったのに、『エヴァ2』だけはちゃんと『エヴァ』だったからです。
で、『ヱヴァンゲリヲン:序』、PSP版です。タイトル画面で流れる「G線上のアリア」がベック開発を激しく主張してるような気がします。
●戦闘パート
スクリーンショットや動画では分かりにくかったですが、実機で見てみるとハードウェアではなくソフトウェア依存のざらつきがありゲンナリ。でもモデリングやカメラワークは『2』の比ではなく、バトル時の演出は非常に強化されていて大迫力です。ゲーム性も大切ですが、演出も今のゲームには欠かせないです。特に版権モノは。今作のそれはとてもかっちょ良いです。映画を上手い具合に消化してます。
基本はTPSのアクションですが戦闘パートの重要な部分は『ダイナマイト刑事』以来?の任意のコマンド入力システムである、ある種能動的にムービーを再生させるQTシステムです。ウィル・ライトかピーター・モリニューも見せる演出とゲーム性の両方を確保するために似たようなシステムを提唱してましたし、順当なシステムです。なんだかんだ言って、面白いです。
アクションが苦手なプレイヤーのためにビル配置によってある種の補助がなされているのも面白いです。観測ビルで分析し、兵装ビルで使徒の体力を削るなどをすることで大分戦闘が有利に進められます。それに配置に大した戦略が無いのも良いです。
戦闘パートの基本部分はTPSで、ロックすればまさかの『バイオハザード4』以来の肩越しTPS視点に。今までのエヴァゲーの中で最も面白い戦闘です。特に銃火器による遠隔戦は。さすがのベック。ただしロックの精度は完全ではなく、視点の調整による標準の調整が必要な場合が多いのが残念です。
●日常パート
日常パートは『2』の無制限のAIとの交わりから代わって、より実利的なシステムに変更されてます。AIとの交わりを楽しめた人には残念な変更でしょうが、選択肢が色分けされ、会話に明確な目的・結果が設定されたために目的を会話を持って進め易くなってます。非常に一般的になりましたが、芝村エヴァの大切な何かを失ったような気もします。
●ちょこっと
プロデューサーが芝村さんであるために『2』の続編と考えてしまいがちですが、冷静に見ると日常パートと戦闘パートという大枠のゲームデザイン以外は全く異なるヱヴァゲーです。日常パートはより分かりやすく、戦闘パートはよりアクションよりに(芝村さんの言葉で言えば直感的に)なっています。戦闘パートは凄く良い改善ですが、AIの簡略化はストレスを軽減したもののそのために別モノになってしまってます。アイデンティティロストの様相です。
毎回思うのですが、芝村エヴァの演出は簡素です。『2』ではストーリー展開を大幅に端折りひんしゅくを買いました。『2AC』ではアニメのキャプチャーを紙芝居的に挿入していました。そして今回はもう少しレベルアップして、基本的に”引き”は3D、”寄り”は2D(アニメのキャプチャー)になってます。でもどうせなら可能な限り3D芝居で演出して欲しいのが人情です。
おそらくは費用対効果を鑑み使用頻度の少ないモデルを作りたくないから原作のキャプチャーで済ましてるんだろうとは思いますが、やっぱり完全に3Dでの演出が(少なくとも1つのシークエンスの中では統一された演出が)欲しいです。回を重ねるごとに3Dになってきているので、『破』が出るなら完全な3D化を期待したいです。でも今作の売り上げが厳し目なのでちょっと難しそうだけど、アンケートがあるの駄目元で。
国連軍のミサイルの爆風からのアルピーヌの一連の流れが3Dで行われたら…
戦闘で大きな被害を受けるとパイロットが怪我をし、グラフィックも綾波並みの包帯スタイルになったり、ネルフ内にて非常事態宣言が発令中だとちゃんと衣装がプラグスーツになるなど細かく各キャラクターの衣装が変わるなど細かく演出がされているだけに、フルボイスでないなど本当にもったいない所が多いです。
面白い部分が多いのに全体的な統一感の無さやバグなどそれ以上にストレスフルな部分が多いのが重ね重ねもったいないです。親切すぎる設計の『とらドラ!ポータブル』が凄すぎただけに余計にそう感じるのかもしれません。値段も一般的なPSPソフトよりも1000円高いし。
でもゲーム内容は色々駄目な部分が多くゲンナリした人が多かったと思います。個人的にはゲームデザインにちょっと感動しちゃいましたが。それまでリリースされたゲーム化作品がオリジナルストーリーのアドベンチャーゲーム、デジタルアニメ、たまごっち風、ミニゲーム集など『エヴァ』の難しさに負けてしまったものがほとんどだったのに、『エヴァ2』だけはちゃんと『エヴァ』だったからです。
で、『ヱヴァンゲリヲン:序』、PSP版です。タイトル画面で流れる「G線上のアリア」がベック開発を激しく主張してるような気がします。
●戦闘パート
スクリーンショットや動画では分かりにくかったですが、実機で見てみるとハードウェアではなくソフトウェア依存のざらつきがありゲンナリ。でもモデリングやカメラワークは『2』の比ではなく、バトル時の演出は非常に強化されていて大迫力です。ゲーム性も大切ですが、演出も今のゲームには欠かせないです。特に版権モノは。今作のそれはとてもかっちょ良いです。映画を上手い具合に消化してます。
基本はTPSのアクションですが戦闘パートの重要な部分は『ダイナマイト刑事』以来?の任意のコマンド入力システムである、ある種能動的にムービーを再生させるQTシステムです。ウィル・ライトかピーター・モリニューも見せる演出とゲーム性の両方を確保するために似たようなシステムを提唱してましたし、順当なシステムです。なんだかんだ言って、面白いです。
アクションが苦手なプレイヤーのためにビル配置によってある種の補助がなされているのも面白いです。観測ビルで分析し、兵装ビルで使徒の体力を削るなどをすることで大分戦闘が有利に進められます。それに配置に大した戦略が無いのも良いです。
戦闘パートの基本部分はTPSで、ロックすればまさかの『バイオハザード4』以来の肩越しTPS視点に。今までのエヴァゲーの中で最も面白い戦闘です。特に銃火器による遠隔戦は。さすがのベック。ただしロックの精度は完全ではなく、視点の調整による標準の調整が必要な場合が多いのが残念です。
●日常パート
日常パートは『2』の無制限のAIとの交わりから代わって、より実利的なシステムに変更されてます。AIとの交わりを楽しめた人には残念な変更でしょうが、選択肢が色分けされ、会話に明確な目的・結果が設定されたために目的を会話を持って進め易くなってます。非常に一般的になりましたが、芝村エヴァの大切な何かを失ったような気もします。
●ちょこっと
プロデューサーが芝村さんであるために『2』の続編と考えてしまいがちですが、冷静に見ると日常パートと戦闘パートという大枠のゲームデザイン以外は全く異なるヱヴァゲーです。日常パートはより分かりやすく、戦闘パートはよりアクションよりに(芝村さんの言葉で言えば直感的に)なっています。戦闘パートは凄く良い改善ですが、AIの簡略化はストレスを軽減したもののそのために別モノになってしまってます。アイデンティティロストの様相です。
毎回思うのですが、芝村エヴァの演出は簡素です。『2』ではストーリー展開を大幅に端折りひんしゅくを買いました。『2AC』ではアニメのキャプチャーを紙芝居的に挿入していました。そして今回はもう少しレベルアップして、基本的に”引き”は3D、”寄り”は2D(アニメのキャプチャー)になってます。でもどうせなら可能な限り3D芝居で演出して欲しいのが人情です。
おそらくは費用対効果を鑑み使用頻度の少ないモデルを作りたくないから原作のキャプチャーで済ましてるんだろうとは思いますが、やっぱり完全に3Dでの演出が(少なくとも1つのシークエンスの中では統一された演出が)欲しいです。回を重ねるごとに3Dになってきているので、『破』が出るなら完全な3D化を期待したいです。でも今作の売り上げが厳し目なのでちょっと難しそうだけど、アンケートがあるの駄目元で。
国連軍のミサイルの爆風からのアルピーヌの一連の流れが3Dで行われたら…
戦闘で大きな被害を受けるとパイロットが怪我をし、グラフィックも綾波並みの包帯スタイルになったり、ネルフ内にて非常事態宣言が発令中だとちゃんと衣装がプラグスーツになるなど細かく各キャラクターの衣装が変わるなど細かく演出がされているだけに、フルボイスでないなど本当にもったいない所が多いです。
面白い部分が多いのに全体的な統一感の無さやバグなどそれ以上にストレスフルな部分が多いのが重ね重ねもったいないです。親切すぎる設計の『とらドラ!ポータブル』が凄すぎただけに余計にそう感じるのかもしれません。値段も一般的なPSPソフトよりも1000円高いし。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます