このところ、肩の痛みで来院する方が多いです。
痛みが強くなってしまうと中々治らないのが肩
いわゆる四十肩、五十肩になってしまうと、半年~1年、へたすると2年かかるという方もいます。
痛みの中でも治るのに時間がかかる
なぜそうなのか?
痛い時に動かしてよいのか?
その様な所の解説を。
----------------------------------------
1、肩の痛みが長引くのはなぜ?
肩の関節は動きがとても複雑です。
インナーマッスルと聞いたことがあると思いますが、
小さな筋肉が腕と肩甲骨周りにはついていて
肩の複雑な動きが可能になります。
この複雑なうごきをを可能にしている分
偏った使い方で痛めてしまう事があります。
運動でもそうです、日常生活でも。
基本は痛みが出たら無理をしない。
痛いのに動かすのはお勧めではありません。
----------------------------------------
2、痛みの原因は?
インピンジメントといい
肩を上げる動作で肩甲骨と上腕が狭くなりぶつかってしまう事があります。
これは通常ぶつからないように腕の回旋動作があるのですが
なんらかの理由でできないと起こります。
これを繰り返すことで、炎症がひどくなり長引く原因になります。
----------------------------------------
3、痛みが出そう、出始めた、激痛がする・・・
どうすればいいのか?
① まず炎症を起こさない(初期対応が大切です)
・肩の痛みが出たら、その動作はしないようにする
・早めに専門家に診てもらう
② 痛みが強くなったら(初期~中期)
①と同様、痛い動作は厳禁。
③ 痛みが柔らいできたら硬さが出ます(中期)
・この段階で様々なトレーニングを徐々に開始します
④ 痛みは無いが動かない(後期)
・拘縮が出ることが多いのも肩関節の特徴です
リハビリをしっかり行いましょう
基本的に中期以降までは無理に動かさない方が良いでしょう。
やるなら痛みがない動きを中心に行ってください。