ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

Ovation Adamas サドル調整→完了

2010年01月14日 | ナット・サドル作成・調整
サドルはプラスチックのシムでかさ上げされていましたが、それでも弦高が低いので


厚めのローズウッドを切り出してサドル下に入れ


高さを微調整して完了


元のサドル↓に比べると結構高くなっています↑


ブリッジから出るサドルの高さとしては、許容範囲ギリギリのところです(特に1弦側)。本当にきっちりと調整するには、ブリッジの厚みを若干プラスするか、ネックの仕込角を変える必要があろうかと思います。
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Ovation Adamas ナット調整

2010年01月14日 | ナット・サドル作成・調整
ナット溝の調整をします


高さ調整。表面色つきの樹脂なので、削ると色が禿げて白っぽくなってしまいますが、了承を得て機能面を優先させます


磨いて完了

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Ibanes AW-90 ブリッジ再接着

2010年01月13日 | ブリッジ関連
ブリッジと貼り付け部分をそれぞれクリーニングして
   

接着します


前の工程
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Ovation Adamas フレットすり合わせ

2010年01月12日 | ネック関連
オベーションのアダマスをお預かりしました。フレットのすり合わせとナット・サドル調整です。


まずはロッドの調整。ロッドでは調整できない反りやゆがみが多少ありますが、できるだけストレートに近づけます。


指板をマスキングして平面を出し


各種ファイルで成形
  

ペーパーとマイクロメッシュで磨きます
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JMC サドル調整他→完了

2010年01月11日 | ブリッジ関連
ブリッジは無事接着されました


ピン穴のリーマー加工をします


弦用の溝も元々ありましたが、弦を取る時に引っかかるところもありましたので、今一度加工し直します


サドルの底が多少湾曲していましたので、平面を出し


弦を張って完了です
 

前の工程
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オービル 境界部クリーニング→完了

2010年01月10日 | 塗装剥離・再塗装
トップとサイドの境界面を、ペーパーがけ・バフがけをしてクリーニングします。微妙な色合いの違いはありますが、キレイになりました。


ようやく完了です。


前の工程
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Ibanes AW-90 ブリッジ取り外し

2010年01月09日 | ブリッジ関連
ブリッジが剥れていますので


ヒーティングブロックで加熱し


ナイフを入れて


取り外します


前の工程
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JMC ブリッジ再接着

2010年01月08日 | ブリッジ関連
ブリッジと貼付部分をそれぞれクリーニングして
 

接着します


前の工程
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オービル 塗装完了

2010年01月07日 | 塗装剥離・再塗装
クリアコートを重ね、ペーパーがけの後、ツヤ消し(5分消し)を塗布しました。マスキングを剥がし、しばらく乾燥させます。


前の工程
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1974 Martin D-28 サドル作成→完了

2010年01月06日 | ナット・サドル作成・調整
牛骨のブランクから成形してサドルを新規作成します


ピークを全弦ピン側にしてもシャープしている状態ですので、オクターブ調整はあきらめました。磨いて完了です。
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1974 Martin D-28 ナット作成

2010年01月05日 | ナット・サドル作成・調整
ナイフを入れてオリジナルのナットを外し


スロットのクリーニング


新規作成に入ります


弦の位置を決めて


溝を切り込み


高さ調整をして


磨きます
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1974 Martin D-28 ネックヒーター修正

2010年01月04日 | ネック関連
74年製のD-28をお預かりしました。
 

ナット・サドルの交換ですが、まずはネックのヒーター修正です。
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制作家、職人、リペアマン?

2010年01月03日 | ご挨拶
この仕事は何と呼ばれるのがふさわしいのか?を時々考えます。「母」に対する枕詞「たらちねの」の如く、「職人の・・・」「制作家の・・・」とご紹介いただく時、ある種の違和感を覚えることがあるからです(決して不愉快という意味ではありませんので、念のため)。一般論ではない「自分にとって、現時点での実態に即して、どう呼ばれたら腑に落ちるのか」という、極めて私的な考察です。

一般的には「ギター制作家」なのでしょうが、堂々と表札をあげるには(一応、小さくあげてはいますけど)質量ともにキャリア不足。では「リペアマン」かといえば、実質的にそのパーセンテージが高いとしてもリペアオンリーではないので「リペアマン」とだけ括られるのには難あり。日本語でも定着した感のある「ルシアー」も、本来意味するところは「弦楽器製作者」なので、ギターしか作れない私には誇大表現。「ビルダー」は、ボート等それなりに大きいものを作る人のイメージがあるので却下。「職人」「クラフトマン」には伝統的な技の継承という意味合いが含まれると思うので、師匠があるとはいえ限りなく我流に近い私がそう呼ばれるのは適切かどうか…。

どの言葉にも厳格な定義があるわけではなく、あくまでも私個人のイメージなので、明快な答えはありません。が、いろいろ考えると「ギター屋」が一番かも。これだと、制作も修理も幅広くカバーし、前出の呼称をうまくブレンドしてくれているようにも感じます。仕事の内容自体も、制作・修理と分けることなく「ギター萬相談」と呼ぶのがふさわしいのかもしれない、と思ったりもします。
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月日は百代の過客にして

2010年01月02日 | ご挨拶
「ギター制作は美術と音楽と科学を融合する素晴らしい仕事だ」―カナダのギター制作家リンダ・マンザーのインタビュー記事の一節に感銘を受けて、私はこの道を志しました。縁あってヤイリギターに入社、その後また縁あってカリフォルニアの制作家トム・リベッキーの元で修業する機会を得、そして独立して現在に至ります。

学生時代にその記事を読んでから約20年、実務に携わるようになってから15年余りが過ぎました。経験を重ねるという意味において15年という歳月は十分な時間であり、確かにそれなりに仕事をこなすことができるようにはなりましたが、その経験を経て冒頭の言葉を鑑みるに、その意味するところの余りの広大さと深遠さとに、改めて慄きを覚えます。理想論としては美しいフレーズでも、では現実問題として具体的に何をどうすれば美術と音楽と科学を融合できるのか?そもそも「美術と音楽と科学の融合」の定義は何なのか?ということになると答えは無数にあり、数学的には「解無し」の世界です。答えがあるとすれば「答えを探すこと自体が答え」といったトートロジー(同義語反復)的な言い方しかできないのかもしれず、具体論としては日々の仕事の積み重ねそのもの、なのかもしれません。いずれにしても、目に見えない何かを目に見える形で具現化していく、その難しさは果てしない旅の如くに続く、と実感する日々です。
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