賢治の旅の最後である。あ、いや、まだもう一回撮影があるので、旅は続く。とはいえ、次の撮影は東京周辺のスタジオの予定なので、旅でもないからやっぱり最終回で良としよう。
京都の宿を出発すると三条大橋へ。早朝6時からだというのになんだか人が多い。どうやら時代祭で夜通し呑んでいた人たちがそこら辺にまだたくさんいるようだ。主に若い人たちの集団が多い。しかも、道路にゴミが散乱している。こんなに汚い京都は初めて見た。とはいえそんなところは映さないので、映像の京都は美しいであろう。
ここでは三条大橋を渡る賢治と政次郎を撮影。すぐそばには当時賢治たちが泊まった旅館があるようだ。建て替えられてはいるものの、当時の場所で旅館も営まれているらしい。高いらしいけど。
撮影が終わると、橋のたもとにあるローソンで朝食を買い、車中で朝食となる。
そのまま奈良へと車を走らせる。高速道路を通るのだが、その名前が京奈和自動車道という。京都から奈良を通って和歌山に至る高速道路だ。岩手の広さに慣れていると、関西方面はすぐに隣の県になったりする。コンパクトというかなんというか、観光するにしても移動するにしても、かなりいろんなところに行ける可能性がある。とはいえ渋滞もつきものだったりするので、それなりに時間はかかるのだが。
まずは興福寺の五重塔を見上げる賢治と政次郎。
それからちょっと移動して階段を上がったりするのだが、何しろ奈良である。野良鹿、いや、野生の鹿がそこら辺を闊歩しているのである。爆音の車もものともせず道路を歩いている。で、階段での撮影の時、たまたま、そばで佇む鹿がいて、良い感じに映り込んでくれた。
ここから奈良国立博物館に移動し、どうやら当時からその博物館はあったらしい。奈良国立博物館の沿革については以下をどうぞ。
https://www.narahaku.go.jp/about/
とにかく奈良は国宝だらけで、そこら辺に国宝があるもんだから、国宝なんて珍しくない。みんな国宝を背に散歩したり通学通勤したり、日々の風景を見たりしているわけである。国宝のありがたみがあんまり感じられなくなるんじゃないだろうか。
てなことを心配しながら、最後の撮影地は法隆寺。法隆寺の中の方は、けんもほろろに撮影を断られたらしく、とりあえず法隆寺の見えるところで撮影。修学旅行で来たなぁ。薬師寺の坊さんは「薬師寺は屋根が六つで三重塔」とか言ってたっけなぁ、などと思い出しながらそこで撮影終了となり。いろいろと後片付けをして、着替えて京都駅へ。めでたく賢治の旅は終了となった。
新幹線のホームから見えた京都劇場。京都駅には観光客がたくさんいて、外国人もだいぶ戻ってきているようだった。柿の葉寿司なんかを買ってもらって、車内でお昼。観光地を巡ったがまったく観光しないという弾丸ツアーであった。
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