ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

続・世界遺産と座敷わらし

2023-05-09 10:38:07 | 旅行

連休初日の4月29日、御所野縄文公園を回ってお昼になったので、古民家レストラン「うらら亭」を目指す。すぐ近所で、その気になれば歩いても行けそうな距離である。

2、3組先客がいたのだが、1時近い時間だったので、あらかた終了な感じだった。「今お水お持ちしますね」と、案内されたのは座敷の席。座卓は津軽塗だった。うーむ、由緒正しそうだ。つるし雛がたくさんあって、華やかなんだか不気味なんだか不思議な空間になっている。

こんな感じ。女将さんが1人で切り盛りしてる風で、結構待たされるのだが、急ぐ用事も無いし、きょろきょろしてるだけで古民家は楽しい。平安朝の屏風があったり、欄間の細工が面白かったり、梁がぶっとかったりと興味深い。

しばらくすると、注文を取りに来てくれた。パスタとカレーのランチセットをお願いする。待ってる間にと、女将さんがファイルを見せてくれた。そのファイルは、孫娘がこの古民家について調べた自由研究と、これまで「うらら亭」の記事が掲載された新聞をまとめたもの。どうやら元々は八戸でレストランを開いていたらしく、実家の古民家に移転してきたようだった。自由研究によれば、床の間のある奥の部屋には、くせ者対応のための槍があるという。それは客の目から見えない位置の長押に二本備えられていた。古民家自体は築150年ほどのようだが、その100年前からのこの地に住んでいたという。古くは蚕を飼っていたらしく、その頃の家は、白川郷などの合掌造りのようなものだったらしい。

そうこうしてキョロキョロして、ファイルを読み切ったあたりで、パスタとカレーが到着。食べ始めてから、水が来ていないことに気づく。お願いすると「あらごめんなさい」とうっかり忘れていた模様。「お水も美味しいですよ」と持ってきてくれた水は、その言葉に違わず美味しい水だった。食後のコーヒーは、この水で水出しコーヒーにしているらしい。

美味しくデザート付きのランチを平らげて、さて会計、と立ち上がったところからが本番だった。

他のお客さんもハケたところだったので、古民家の説明をしてくれたのだ。まずここには座敷わらしがいるらしく、願い事をするとかなうらしい。そして良いことがあったりするらしい。グーグルマップでは中まで撮影されていて。床の間には、ピンク色のとオーブが写っている。そしてそれを拡大してくると、子どもの顔になっているという。拡大してみてください。・・・確かに・・・。

「スマホお使いですか?」と聞くので「はい」と答えると「カメラモードにしてください」有無を言わさぬ迫力である。で、撮った画像が

である。オーブが写ってるとなんか良いことがあるらしいが、この画像にその気配はない。このあと、映像モードにして、1往復の撮影も薦められて、撮ってみた。床柱のエンジュを撫でながら、願い事をするとかなえてくれるということで、ちゃんとお祈りしてきた。

ここは大矢家といい、敦賀から初代がやって来たそうである。盛岡市長を務めた大矢馬太郎なども、元を正せばこの家からだという。大矢家250年祭などという、他の家ではちょっと考えられない、一族大集合祭りみたいなことも何年か前に開催されたらしい。御所野縄文公園も、側を通るバイパスも元は大矢家の土地らしく、とにかくもう財閥である。商家だったというが、なんの商売だったのだろう? と聞くのを忘れた。蚕をやっていたということは、このあたりのをまとめて、生糸の商売でもやっていたのかしら? まあそれは聞いてみないとわからない。

ここを取材などで訪ねた後、いろいろと良いことがあったとの報告もあるらしく、嬉しそうに話してくれた。会計をしているとその傍らに、1メートルくらいの高さがある、ガラスの水出しコーヒーメーカー(っていうのかな?)がある。これで毎日6時間かけてコーヒーを抽出しているのだという。雑味がなくスッキリとしたコーヒーだった。

レジのあるところは脇に台所、奥にトイレがあって、是非トイレも見ていって、といわれたので見てきた。確かに昔の戸で、傍らには便所のフタも二つあった。

一戸の御所野縄文公園にほど近い「うらら亭」。時間に余裕を持って訪ねてみると良いでしょう。ああ面白かった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿