また弘前に行ってきた。息子の様子を見に行くという名目の日帰り旅行である。アパートを探しに行ったときに、息子のリクエストで「弘前りんご公園」に行ったのだが、三月下旬のその頃は、まだ施設閉鎖の状態だったので、その復讐戦である。
今回はちゃんと下調べをして開場しているのを確かめているので大丈夫。りんご畑をそのまま公園にしたようなユニークな公園。りんごについていろいろ展示してあったり、お土産物屋もあったり、シードルの工場があったりと、なかなか楽しめるところである。んでまたそのシードルは、濁りを濾過しないコンセプトで炭酸も発酵に由来するもので、添加はしていないとのこと。そうなると買ってしまいたくなるのだが、お昼の時間が迫っていたので、まあどっかで買えるだろうと、そのまま公園をあとにした。思えば素早く売店を巡っておけば良かったと・・・。
りんごの木の種類も驚くほど豊富で、これほどの種類のりんごが栽培されていると思うと圧倒される思いである。なだらかな丘陵地帯に広大なりんご畑があって、その間を縫うように張り巡らされた道路と、所々に東屋がある。ピクニックも出来る広場もあり、ちょっとした遊具もある。子ども連れで行くにはとても便利なところだ。
娘に写真を送ると「弘前は平らだねぇ」という感想が帰ってきた。
りんご畑に岩木山。まさに弘前という風景である。
ゆったりと散歩したり、ちょっとしたスイーツを食べたりしてたらもう昼近くになった。お昼は弘前フレンチである。
弘前は知る人ぞ知るフランス料理の激戦区らしい。恥ずかしながら、全くそんなイメージを持っていなかった蒙昧を恥じる。1997年にプロジェクトノーベンバーという企画で、弘前劇場を中心とした東北の俳優を集めた舞台に出たときは、ラーメンばっかり食べていて、他のものはあんまり気にしていなかったのだ。もちろん美味しいラーメンもたくさんある。
で、そのランチは素晴らしいものでした。再訪したいのはもちろんなんだけど、他のお店はどうなのかな? と気になるところもあり、悩ましい。でもまあ、そんなに行く機会もないんだろうなぁ。でも行きたいなぁ。
そのあとは、息子の足りないものなど買い物に行く。なんだか掃除機が壊れたらしく、これは持って帰って修理に出すことにする。4月に買ってるから保証期間内なのでいろいろ大丈夫だろう。
そのあとは桃太郎温泉に行ってみた。かなり昔からやっているところのようで、古びているところはあるが、何しろ安いし泉質は良い。
実はこの日、前日に安倍元首相の事件があったので、風呂上がりに、置いてあった読売新聞をみてちょっと驚いた。朝に岩手日報を読んでいたので、事件のあらましと識者の談話、功罪相半ばする元首相の実像などは、まあこのくらいの報道姿勢だろうな、と思っていた。
ところがである。読売新聞には功績とされることはこれでもかというほど書いていたのだが、罪過については1行も書いていなかった。まあ、見落としているだけかも知れないが、もし見落としでないとしたら、こんなマスコミは危うい。大本営発表を垂れ流し続けた戦中の新聞と同じである。風呂上がりのさわやかな気分が、暗澹たる気持ちで入れ替わってしまいそうだったがそのあたりは気にしないことにする。
そして選挙の結果も暗澹たる気持ちである。
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