先日センタープロ主催のレッスン会に参加してきました。自分のホームレーンではありませんから、とても楽しみにしていました。
そこそこ打てる人にとっては90分投げ放題という感じで、初心者や中級者にはプロがアドバイスしてくれるという、堅苦しい感じのものではありませんでした。
初心者の長男にはとても良いアドバイスを貰えてだいぶ「まし」になってきました。四歩助走を五歩助走に変えて一歩目の出だしがスムーズにいけるようになりました。これでスイングの動作のぎこちなさがなくなり投げやすくなったようです。
ただ、長女は両手投げのためアドバイスはして貰えませんでした。今回のプロは片手投げを推奨し(もっとも99.9%の方は片手投球なんですけどね)両手投げを片手に直したら・・・という事を言われました。前回にも書いたのですが、ここの部分でかなり意見が分かれるのです。どう投げても本人がそうやりたくて結果が結びついているのならルールに違反しない限り伸ばしてあげるべきだという考えのプロやボウラーもいるのです。プロの意見が絶対ではありません。またプロ自身のレベルもあるでしょう。レッスンが上手で的確なアドバイスを言える方、反対に何を言いたいのか理解に苦しむ言い方をする方もいます。最終的に自分のレベルアップになればそれはそれでOKなんですけどね・・・・。
まず長女のロフトボールを止めさせた方がいいと言われました。しかし同時に私自身にはロフトボール気味でよいからもっとレーンの奥にボールを投げるようにと言うのです。隣で投げていた方は完全にボールを指で引っかけて落とすロフトボール投法です。見ていてお世辞にも「上手」「巧い」「かなわない」という感じではありません。私のポリシーというか今まで意識的に避けてきた投げ方をするようにとアドバイスされたのです。この相反する内容は私を混乱させました。私自身が成長するためならいくらでも悩み努力するのですが、長女の指導とは真逆です。今後長女にどのようにかみ砕いて教えれば良いのか非常に困りました。確かにレベルは違いますから、アドバイスも変わってくるのは当然です。しかし当のプロは私に初心者か中級者がするような投げ方を押しつけたのです。「「隣の方のようなボールが良いのです!」と言い切ったのです。
ここで自己保身・自己弁護のために敢えて書きますが、私自身はアベ200を目前にするもうそろそろ上級者(笑 だと思っていたのです^^;(思いたかった、思いこんでいたという事でしょうか)試合によっては210アベを出すことも出来るようになっていたし、プロアマオープン戦の予選会も通るし、決勝まで残る事も出来るようなレベルになっていたからです。
なのに!まるで初心者を相手にしているかのような扱いを受けたので自尊心が傷つけられたというのが本音です。帰りの車中で仲間に聞きました。「私の投球は見ていて初心者なの?」と。答えは「そうは見えない。」と慰めてはくれました。「しかし欠点はある」と。そりゃそうです。でも誰にでも欠点はあるでしょう。そういう仲間自身もも欠点を直したいからプロのレッスンを受けているのです。それを身につけてスコアをアップさせ安定させるために練習するのです。それの積み重ねでしかないでしょう。これは一生の事です。これでもう何もすることはないというような競技ならここまで広がらないでしょうし廃れているでしょう。「ハニカミ王子」もプロになって苦労するのが楽しみだと言っています。とてもすばらしい考え方です。もしも完璧な理論と実践が伴っていたのであれば、彼のプロはもっと優勝してもいいでしょう。しかしノンタイトルプロに言われたくない!という変な考えも浮かぶのです。
まして前々日に他のプロからアドバイスを受けていたことも関係していました。その方は指導が丁寧で熱心で的確に思えました。完全に否定し「直す」のではなく一つずつ「修正」することをさせ、なおかつ個性に合わせた伸ばし方を知っているように思える言い方をするのです。やはり相性でしょうか。好き嫌いと言ってもいいでしょう。一つの決まった投げ方の枠にはめるのではなく、個性を重視し、歴史を否定せず、ほんのちょっとだけアドバイスするのです。きっかけだけを言ってくれるのです。物足りないからこちらが考えるようになります。そうすると一言の先に重要な事が隠されていることに気がつくのです。
食事をして仲間達と分かれた後、ホームレーンに戻ってもう一度練習しました。自分なりに消化したかったからです。レッスンの内容やボウリングの理論について議論を重ねた結果、見えてきた「原因」を思い出したからです。これは前にも書いた「左足の故障」の影響でした。左足の膝と踝の骨折をかばうがありまりに、フォームが崩れ、それを間違った方向へ修正し、そのまま投げていたからです。足が治るに付けて本来の自分の投球に戻れば良かったのでしょうが、楽をしてしまっていたのです。
それを思い出させてくれただけでも、レッスンにいった成果はあったと思います。同時にもう彼のレッスンは必要ないなとも思いました。仲間の内二人は毎週のようにそのプロのレッスンを受けているのですが、実際には私の方がスコアが良いからです。これも不思議。
師範は吟味した方が良い。これが今回得られた教訓です。