またまた泣き虫Aちゃんのお話です。今回は場協会主催のダブルス戦です。母とペアを組みました。相変わらずの両手投げですが今回はとてもスコアが良く本人も満足しながら投げていたのです。ところが!またまた「いずれは片手投げにしてあげないとねえ」という会話が聞こえてきたら・・・・もう大変!半べそ状態になってしまいました。つまり先日私がプロからのアドバイスを受け止めて消化しきれずに悩み、自分を見失ったときのような状態です。最後には「私のボウリングは駄目なの?」と。
たぶん答えは「No.」でしょう。スポーツは正解がない世界だと思うのです。ある程度の定石はあるでしょうが、最後の部分(本質的に)は「個性」だと思うのです。「こうすれば巧くいく」方法があるのなら苦労はしないし、誰でも出来るならつまらない競技になってしまうからです。
母はAちゃんに言いました。「PBAにも両手投げはいる。日本のプロにいないだけでやってはいけない規定はない。両手投げでアベレージがあがらない訳ではないだろう。極めてみるのも一つの方法ではないか。言われて嫌なら片手投げに戻すし、そう教える。しかし自分はこれで良いのだと思えばどんどんやりなさい。」と。
休憩の間に考えて、後半も両手で投げ続けたAちゃん。最後の投球シフトなので自然と人が集まります。両手投げのストライク。両手投げの10番ピントライ。スペアーをマーク!そして結果はビリじゃない!場内からも大きな拍手。150とスコア自体は低めですがノーミスです。たった一ゲームだけでもノーミスのゲームが出来たのです。これはものすごい成長です。しかもちょっとふてくされ気味でしたが、笑顔をみせることも出来るようになりました。泣き虫卒業です。ギャラリーからも「今日は泣いてないね」と褒められて、ストライクの後のハイタッチは多いときで10人くらいになりました。皆で応援してくれたのが励みになったのでしょう。気分良く六ゲームを投げきることができました。
正解のない世界で自分の正解を見つけるのは大変なことです。だから面白いのです。Aちゃんと母はそれを確信し、また目標が出来ました。