気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

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究極奥義?!

2008-07-23 17:54:07 | ボウリング

 ボウリングのフォームは十人十色です。基本的にはファールせずにボールをレーンに転がしてやって10P取れれば良いだけのことです。四歩助走・五歩助走もっと沢山歩数をかける方もいます。でも基本的に一人につき一つの投げ方という人がほとんどだと思います。

 私は数種類のフォームを使い分けています。基本フォームを入れると六通りあります。普通の方でも当日のレーン(オイルの状態)にアジャストさせるために手首や親指の向き、スタンスの位置、スパットをずらすための立ち位置の変化、ボールの速度を変えるためのスイングや構える高さの調整、などなどを考えると様々に投げ方を変化させて対応します。それがぴったり合ったときには良いスコアに結びつきますし、ずれてしまえば自滅します。ボールを取り替えるタイミングやラインを左にずらすタイミングは気を使うし、対戦相手との駆け引きもここがポイントになります。先に動いた方のボールの動きを見てから決めるという強者もいます。安易に出来ません。仲間内で「ラインを作る」事はやりますが、普段は自分だけで考えています。

今回の話はそれとは違う事です。まるで別人が投げるような話なのです。

 二つ目のフォームが生まれたきっかけは1G中12個のガターが原因です。当時は五枚外というラインが主流でそこを使って投げていたのですが膝の故障が原因でリリースが巧くいかずにガターばかりになってしまったのです。私は当時四歩助走で最後は左足をスライドさせて投球するのですが、膝が痛く踏ん張りが効かず巧くいきません。翌日は大きな大会が控えているのに・・・・と落ち込みまくっていたら、センターの所属プロが「真ん中に立って真ん中に投げる」というフォームを伝授してくれたのです。真夜中(といっても当時は午前2時まで営業していました)にプロがレーンの中央に立って「俺に向かって投げろ!」とまるで星一徹のような感じです。私も必死で「はい!はい!」と泣きながら投げていました。おかげで「中央投げ」は無事会得して大会はガターを出さずに投げることが出来ました。これはレーンが遅くなったときや自分が疲れているときに有効です。またコントロールが効かないほどフォームが安定しなくなったときに自分自身をリセットするためにも使います。

 三つ目の投げ方は4番7番ピンが残った場合の投げ方です。レーンの端に立ち、力を入れずにレーンにボールを転がしてやる投法です。腕だけはまっすぐに出しますが親指は7番ピン方向に向けます。見事に弧を描いてボールは曲がって行きます。普通に投げるとピンの手前で落ちてしまうので苦肉の策で生まれました。オイルを利用して曲げる投法です。仲間達は「姑息な手段」と呼んでます。私は「超スローボール7番ピン用」と名付けています。初めて見た人は「心臓に悪い」と言います。全然違う方向にボールを押し出すので「オイオイどこに投げているんだよ!」と思うようです。でもちゃんとボールは左端のピンをとらえます。

 四つ目は長男息子が教わっている「ケーゲル方式」と呼んでいるやり方です。ボールを体の中心で構え、レーンとピンに対して左肩を前に全体を斜めに構え、左手を前に突き出してインステップ気味に歩き、リリース時に思い切って左手を左側に開き、ボールの重みを利用したゆっくりしたスイングで、丁寧にリリースする投法です。現在ケーゲルセンターでジュニアや力の無い女性用にと勧めている投法です。ポイントは左手の親指を下に向けることと、肩の開きです。従来の投法では「ピンに対して肩は平行」というのが「正しい」とされてきましたから、大変な改革です。でも間接の柔らかいジュニアや力のない女性はボールの重みでどうしても脇が開いてしまいます。それを補うために最初から開いて斜めにしておいてから、リリースするときに自然に戻すという理論です。最初は戸惑いますが、出来るようになるとコントロールは安定しますし、ボールの速度も上がります。従来の考えを否定しなければならないので体と頭がついてきません。初めから出来るのは知識や経験が浅い初心者や、やる気のある人です。

長男息子は体が柔らかいのでとても上手にできます。バックスイングも高く、フォロースイングも綺麗に振れて、左足に体重をしっかりかけて体を安定させ、右足は綺麗に左に向かって上がります。とても大きくゆったりしたフォームなのでボールのスピードが上がるとは思えないのですが、実際にレーンのボール速度を計測すると2・3キロは簡単にアップします。ピンアクションにも影響がでますから、このままフォームを安定して覚えて、ボールの回転数のアップと曲がりを覚えれば驚異的です。うかうかしていられません。彼に教えるために母も始めてみました。やってみると案外良いスコアが出たので、レーンが遅くなったときにやる投球法にしています。女性はスピードを上げるのが困難ですからね。

 五番目の投げ方は基本投球に似ているのですが、脇をがっちり締め付けて、ボールも腰の脇に構える投法です。主にスペアーを取るときに普段から使います。

 普通に投げれば良いのに、器用貧乏というのがぴったりですね。基本の投球にも様々なアジャスト方法があるのに、他の投げ方もします。ボールも替えたりします。それでもアベレージがやっと200前後なんですから、下手くそぶりが分かります。

 でもAちゃんの両手投げだけは出来ません。完敗です!PBAにも両手投げボウラーはいます。是非ともこのまま両手投げを続けて「究極奥義」にして欲しいです。もっとも今でも「カメハメ波」と呼ばれています。ちょうどフィニッシュの腕が某アニメの奥義にそっくりなので「剛掌波」とも呼ばれています。すごいでしょう?スイングの替わりに体全体で押し出します。アプローチ上はまるで走っているようです。バックアップ気味な曲がりを調整して7番ピンも10番ピンもスペアー出来ます。ホールを開けないで投げていると思って居る人が多いようですがしっかり三本指で投球しています。添えている左手で曲がりを調節します。両手を前方に押し出すので「カメハメ波」です。彼女にしかできない究極奥義です。