この地区は風が強く、家全体が揺さぶられる感じの時もあります。
先日はこの大風のせいで、玄関前の薔薇アーチが倒れてしまい直していたら、車です~っと近づき男性が声をかけて来ました。「いっつもいわきナンバーの車が止まっているけど~」というので「あ、はい」と答えると「俺は双葉町から避難しているんだ」と話します。あらまあ。「私は浪江です~」というと「あ~!やっぱり避難しているんだ!」と嬉しそう。「家建てたの?借りてるの?」と問うので、「新築しました」と答えると「俺もそろそろ腹を決めなきゃならないんだよなあ」と。そうなんです。双葉町はとても小さく全地区が原発から10キロ圏内なので、とても帰れそうにもありません。町長が動かないので町議から不信任決議案が出されていて、県内に戻ってきた町民が困っている状態。まだ三割位の住民が埼玉県加須市の旧高校校舎に住んでいるとか。不自由だろうに。会津に避難した時期もあったようですが雪に慣れる事が出来ずに、いわき市に移る人が沢山います。そういう自分もいわき市がいいかなとも思ったのですが、住めば都。こちらの方が便が良いし、住んでいて楽。雪と言っても「雪国」ではないので春まで「根雪」が溶けないということもないので、どかっと降った時だけ除雪すればOK。やはり慣れですね。
ともかく、スーパーでも道を走っているだけで、おなじ地区ナンバーを見かけるとうれしくなります。
「がんばりましょうね!」「がんばっぺな!」と言って別れました。
たまたま外に出たので出会った同郷人。
不思議な出会いでした。