福島県の下郷村で真夏の成人式が行われたのは40年ほど前からだとニュースで見ました。衣装が華美にならないように、また帰省しやすいお盆の時期を考えての事だったと言っています。しかし今年はことのほか振袖の女性が多かったとか。会場に冷房も完備されているし、何しろ親も子も「晴れ着」を着る良い機会ですからね。気持ちは分かります。もっとも「新品」ばかりじゃなく「レンタル」も「御下がり」もあるでしょうが、髪形も工夫されていてかわいいし派手。
各地で真夏の成人式は増えました。しかしその一方で入学式に和服を着せるという伝統を守る町もあります。卒業式にも袴姿が見られます。正月の株取引始めには振袖のレディーが華を添えています。
以前に勤めたことがある店では着物を着て来た人に礼金を渡していました。着つけ代金でしょう。私は自前で着て行きましたがしっかり貰いました。
振袖は成人前の女性のあこがれであることは今でも変わらないようです。親なのか本人なのかは不明ですがうれしいことですね。
我が家の姫はまだ12歳ですがもう振袖をオーダーしました。呉服店でも一番若い年齢を更新したようです。しかもすぐに着られるようにと仕立ても依頼。袖の長さだけを変えられるように、また身丈にも余裕を持たせるように取り残しをせずに全部「入れ込み」という仕立てを頼んだのです。こうしておけば将来サイズが多少変わっても直せます。また普通の振袖よりも成人式は大振袖にするので今はまだ長すぎるのです。勿論成人したのち、結婚して既婚者になった場合にはこの袖は切る事になります。つまり「留袖」ですね。この袖の部分も貴重なので皆で「バッグにしよう」「草履にしよう」と今から予約殺到です。右袖は私に、左袖はKさんに、お店のSさんは「本当に少しで良いから頂戴ね」と言います。鼻緒分でいいから・・・と。ありがたいです。仕立てた時に少し残る生地も勿体ないので髪飾りを作る予定です。こうした端切れを集めてありますがコサージュや簪に良いのです。手先が器用で良かった。
さて、真夏の成人式でも素材は袷でしょうから外に出たら地獄でしょうね。熱中症にならないように注意してほしいです。
華美にならないようにとの配慮も今は無用かな。でも皆が集まる成人式は華やかな方がいいと思います。
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