Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

My Feet Have Spoken

2015-09-01 10:46:59 | 日記


アシックスストア銀座に行ってきた。
ランニング速度にばらつきがあり、あまり伸びていないからだ。
10キロ走で、1キロペースが4’45”~5’30”とあまりにも差がある。
体調や精神的な良し悪しはあまり関係ないようだ。
きっとなにか根本の原因がある。


この銀座店にはラボがあり、3Dの計測器があり、シューズ選びに迷ってる人には最適。
ということで、足を計測してもらうことにした。
踵やスネがどのように動いているのか分析してもらうことにした。
(スタッフの方のとても親切な説明と十分な商品知識、技術知識に脱毛!もとい、脱帽!)

結論から言うと、自分は過度なアンダープロネーション。

本来、踵上部は着地のとき内側に傾く。
そうすると土踏まずに圧力がかかる。
土踏まず=アーチは上からの力に対し、耐えて反発できる。
このようにして人はラン速度を手に入れることができる。

この内側への傾きが大きくなるのがオーバープロネーション。
逆に外側への傾きが大きくなるのがアンダープロネーション。

特に左足が大きくアンダーとの計測結果が出た。

土踏まずのアーチを使えず、足裏の外側へ「ドン!」という着地で衝撃をもらう。
スネ筋の負担が増大し、疲労骨折の可能性もあるらしい。

若いとき、スキー事故で膝に大怪我を負い、その結果が踵の傾斜不全ということだ。
これがトップアスリートなら矯正するのだろうか。
あるいは引退なんだろうな。
かなり致命的であることは確かだ。

人間の大半はオーバープロネーションなので、
殆どのシューズの内側は補強してあったり、
もしくはソール自体内側を硬く、外側を柔らかくしている。

今履いているNIKEのズームストラクチャーはまさにオーバープロネーション対応の典型モデル。
内側ソールが、と・て・も、硬いを売りにしていた。
だから、走れば走るほど踵は外に向き、アーチの反発をもらえず失速していったわけだ。
だから、タイムの開きはスネ部の疲労度に比例したものと思われる。


(NIKE ZOOM Structure 2010 GREEN限定モデル)

地面からの反発をもらえずに前に進むためには大きく蹴らなくてはいけない。
だからフクラハギに筋肉がついたのだ。
本来は細くなるはずなのに。

それと、スネの疲れと言うのは恐らく自覚できない。

だからこそ調子いいはずなのに遅かったり、逆に調子悪いはずなのに速かったり、ということだ。

とにかく自分の足の形がわかり、走り方がわかった。
そこで最適なシューズをチョイスする。

はじめてスタート地点に立ったような気がした。

自分に合うシューズはslimタイプ。
日本人のワイドタイプとは真逆で欧米タイプ。
しかも踵位置が低い。

踵をサポートする機能は要らず、オーバープロネーション対策の無いもの。
ソールはフラットなもの。
(最近のソールは左右セパレートが主流だがそれは自分にはNG)

フルマラソン3.5~4h狙いのシューズは、足の特性から自ずと決まった。

Asics GelFether Glide 3-slim


(本番とマジ走り用にAsics GelFether Glide 3-slim)

そして練習用に、GT2000 NewYork3
自ずと知れたアシック最大のセールスを誇る優れシューズ。
もちろんこれでもサブ4狙えるし、優れたクッション性能で怪我を予防できる。
川内選手や高橋Qちゃんも普段のトレーニングで履いてるらしいし、
サロマ100kウルトラマラソンではほとんどの選手がこのシューズを履いてるんだって。
この最新カラーをゲット。


(Asics GT2000 NEWYORK3)



NIKE フライニットレーサー3.0という、ペラペラのシューズを持っている。
足袋みたいなソックスみたいな不思議なシューズ。
これを履くと常に1キロ5分を切ることができたのは、
クッションに頼らず、踵サポートに頼らずのトップレーサー用が、
自分の骨格に合っていたんだね。
しかし、こんなシューズでフルは無理。
3時間切れないモノがこんなシューズ履くと足を壊す。
今年2月に30キロ以上走り、最後全く足が痛くて動かなくなったのは、
そういうシューズを履いたからに違いない。


(NIKE FLY KNIT RACER 3.0)

(足が痛いというのは足裏じゃなく、脚全体がまるで棒になり、
一歩踏み出しても激痛が全体に走る。
それが30キロ超えていきなりやってくる。)

本大会へ向けて走り込みだけでは足りない。
足をもっと強くしないといけない。
社会人なので仕事もあるし、いつもスケジュール通り走れない。
ウインドサーファーなので風も波もあったら、海に行かなくちゃいけない。
ウインドサーフはいいね。足腰が強くなる。ランの合間に乗ろう。
そんなんで、普段の移動、歩きにフライニットレーサー3.0を履く。
これは履いているだけで足が強くなるというシューズ。

(もしかしたら、レースより筋トレ用?)


※まとめ
そのシューズが自分に合っているか合っていないか、
それはフィット性だけではわかりません。
特にレースになると、自分の力を100%路面に伝えるためには、
最適なシューズ選びが不可欠です。
強いて言うなら、ウインドサーフィンでもセイルセッティング、
ボードのフィン位置、ジョイント位置よりも、シューズの方がシビアです。
なぜならランニングの場合、タイム、距離影響だけではなく足の故障に繋がるからです。
まずは自分の足の形状、正確なサイズ、足の運び方を分析してもらいましょう!

いつも思う、なんとなく思う、無意識に思うことが、10キロ1時間に凝縮されて現れること

2015-08-24 17:48:59 | 日記

Photograph Lonely Runner by Mario Galiana on 500px



どんなスポーツでもある時点で記録が頭打ちになる。
ろくにコーチングされていない初心者に、その頭打ちは意外と早くやってくる。

そのいい例はランニングだ。

自分はランニングを始めて半年過ぎたところで20キロのハーフマラソンにチャレンジしてみた。
それは月例湘南マラソンという記録会で、公式にはレースではないとしているが、
順位、タイムが出るので実質的にはレースである。
このとき1キロを平均5分10秒で走った。
この距離をレースで走るというのは全くの未知の領域で、
ペース配分も体力温存もとにかく何もわからない状態で、ただガムシャラ走った結果だ。
これで160人中85位。 ほぼ真ん中だ。
1キロ5分10秒っていまだに速いペースだと思ってるが、
このペースで20キロ走って、真ん中の順位。みんなとても速い。

その2か月後に10キロのレースに出てみた。
平均は1キロ4分45秒。
いつも走っている距離なので、なんとなく全体がイメージできた。
しかも、恥ずかしながらこのときは二日酔状態だったので、
万全の体調ならもっとタイムは良かったはず。
110人中21位。
ちなみに10キロの自己ベストは1キロ4分37秒。

10キロ所要タイムは46分10秒ということである。

世界陸上となると10キロ27分。
ほとんど倍の速さである。
世界トップの選手たちは、文字通りBorn to Run な人たちです。

そのレースのときのタイムは、
今はもっと良くなっているかというと決してそんなことはない。
今思うにはそのタイムが今までの精一杯。
レースじゃない普段の日に精一杯は走れない。
練習している限り、少しは良くなるはずと信じたい。
しかしながら、疲れ方や足の痛さや呼吸の苦しさや腕の重さや、
そういうものが何重苦にもなると、限界を自ら決めてしまう。
きっと、このタイムが精一杯なんだろうと。
それに、自分は若くない。
このタイムをこれから先キープすることが大切なのではと思う。

いや、違うな。
まだまだ伸びる。自分には伸びシロがある。

その思いは行ったり来たり、進んだり戻ったりだ。
自分の実力はわからない。


個人的に走っていてもなかなかタイムは伸びないんだと思う。
陸上部にいたことはないし、走り方を習ったわけでもない。
だいたい走りの基盤ができていない。
だから苦しくなると、甘えや、諦め、要はやめる理由を探してしまうのだ。
でもレースになると、ささやかな馬鹿力が出る。
ちょっと寝ていた少しばかりの才能が目を覚ます。

もちろんレース中でも甘えや諦めの気持ちが目を出すが、
個人練習のときに比べれば、それほど出てこない。
なんでレースになると速くなるのだろう?
なんで自分に鞭打つことができるのだろう?

そのレースの時だけは、自分は紛れもないランナーで、
走っていることだけが存在意義であって、
ゴールを目指すことだけが全てだからだ。
52歳のビギナーランナーでもこう思うのだ。
そのときそう思うことは、少し誇れる。

レースそのものは他人との競争とはいえども、
結局は自分が設定した基準を超えられるかどうかだけの作業の場に過ぎない。

ウインドサーフィンはスラロームレースを除き、そしてサーフィンも然り、
タイムで競うのではなく、あくまで技。
タイムという冷酷な基準はそこにはない。

ということで、ランニングのようにタイムが基準というスポーツは今、この歳で始めて経験したわけである。

ウインドサーフィンは、なんとなく誤魔化しながら、風のせいにし、波のせいにし、道具のせいしている。
自分を責める要因をいくらでも減らせるのだ。自分以外のせいにできる。
もちろん、その要因をはっきりさせ自覚して切磋琢磨する者だけがビッグウエーバーになれるのだろうけど。

一方、ランニングは、タイムが遅い理由は、シューズ以外に、自分の中以外にはない。
それは自分に対し冷ややかな現実を突きつけられるわけである。
走ることに価値を覚え、邁進していても、なかなか速くならない、遠くへ走れないという事実である。

本当に重要なことというのは、なかなか順調にはいかないんだよ。ということだ。

そういうことを考えるとレース参加は大切だ。
自分が発揮できる力を客観視できるからね。



少しずつ距離を伸ばし、少しずつ速くなってきたという友達と話す。
とても嬉しそうに話してくれる。
自分の経験上、初めてサーフボードの上に立てた、
ジャイブが成功した、ウオータースタートができたということより、
距離が伸びた、速くなったという方が笑顔度が大きいような気がする。

たぶん、走るというのは、人間が備えている基本機能だからだ。
人間の基本機能は高性能でなくてはいけない、と皆思っているからだ。
距離が伸びたり速くなると本当に嬉しいのだ。
自分は健康で、基本機能が充実していて、Human natureが備わっていると自覚できるのは、
単純な繰り返し運動をこなせたときなのだ。
そのとき、動物としての歓び、喜び、悦びを実感できる。

だからこそ、ここで頭打ちになると真剣に対応しようとする。
シューズを変える、フォームを研究する、筋力トレーニングする、体重管理をする、などなど。
自分には残念ながら、専属のコーチもトレーナーもいない。
ただただ走り込む、走り込む、走り込む。
結局のところ、その方法しかない。
継続が重要なのは、真剣に捉えているかの指標にもなりうるからだ。

走るとことを決めて、続ける。
走ることは、より良いウインドサーフをするための、生活のオプション的な存在であったが、
(少し大袈裟だけど) 走ること自体が、=生きる と今では思えてくる。
あまりに苦しく切なく、それでいて心地よく、いろんな思いが裏表の姿を見せては脳裏から消え去る。
いつも思う、なんとなく思う、無意識に思うことが、10キロ1時間に凝縮されて現れるからだ。

茅ヶ崎JAWS??

2015-08-14 16:35:22 | 日記

(これ目の前に来たら相当ビビル)

JAWSといってもマウイのデカ波ポイントではない。
サメのJAWS。映画ではホオジロだけどね。

昨日まで茨城のサメ騒動は対岸の火事だった。

本日14日12時過ぎ、茅ヶ崎 エボシ岩周辺で10匹のシュモクザメ発見。
サザンビーチ、腰越、鎌倉方面は遊泳禁止。
サーフィンは自己責任となっているが、消防から止められて実質禁止。

15時過ぎに30匹以上に訂正。
海水浴規制は平塚に及ぶ。

シュモクがサメの中で唯一群れをなす。
人を襲った記録は殆どないが、日本では死亡事故例がある。

日本で観測されるのは、アカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメの3種。
いずれも体長4~6m。
ちょちょちょっと、デカ過ぎね???
これに囲まれたら、、、、、

ダイバーにとってはシュモクザメが群れで泳ぐ光景をキャッチできるのはとてもラッキーなことらしい。
基本的に人を襲わないから安心して観察できるということもある。

いずれ、こちらから刺激を与えなければ襲われることはないらしいが、
例えば近くにやって来て、それに人間が気付きパニックなったとする。
手足のバタバタはサメには刺激になるので、それで襲われるのかも。
でも、サメ見つけてバタバタするなっていう方が無理かもね。

webサイトや国によっては、その大きな体から危険種として紹介されている。
獰猛な人食いザメとして。
そう。サメには変わりない。

エボシ岩周辺はもともとシュモクの生息地で、サメ発見は珍しくない。
今回、漁協も海保も消防も大袈裟だなあと自ら思ったに違いない。
でもさすがに30は多いよね。明日は100匹ですかあああああ????
監視体制強化ですよね。よろしくお願いします。


シュモクの主食はエイなんだとさ。
エイって岸寄りにいるよね???

いやいや、、、しばらく憂鬱だな。

月例湘南マラソン クソジジイイイとビキニ姉ちゃん

2015-06-08 21:20:34 | 日記

(二日酔い、自責のため機嫌が悪い。ウインドサーファーの二人)

6/7(日) 月例湘南マラソン 10キロ
今月から20キロは熱中症予防のため中止。
もうビーチは夏。直射日光は真夏並み。

このレース、歴史が古く参加費も安く、しかも当日参加可能なので気軽にエントリーできる。
勝ち負けを争うレースではなく、海沿いを楽しく走ろう!が趣旨のレースなのだ。

しかし、これが落とし穴。
この気楽さは、お祭りウインドサーファーには仇となる。

前日土曜日、波乗りできたもんだから気分がよくなり、
マラソン作戦会議と称し15時から18時限定でビールを飲もう! とメンバーを招集した。
今日は今日の風が吹く、明日は明日の風が吹く。

15時から開店している居酒屋がある。
しかし、その時間すでに満席。おそるべし土曜@茅ヶ崎>゜))彡
場所を変えてモツ焼き屋に入った。

18時で終了! になるわけがなく、明日のレースは忘却の彼方に。
ビールは限りなく冷たく美味しい。
脂だけのホルモン串は、口の中でブワ~っと溶け、鼻血が出る勢いの旨さ。


(1件目。常連の客さんと仲良くなる。)

調子に乗った長距離ランナー兼ウインドサーファー達は、18時お開きの約束を完全に忘れ、
最初に満席で入れなかった店に再突入。
赤貝のヒモ刺、塩辛をビールと日本酒で流し込み、
アスリートの風上にも置けない飲食っぷりを発揮した。


(2件目。徐々に記憶が薄れる。)


(iPhoneにエビの画像が、、、たぶん食べたんだろう。)

宴、いや、作戦会議はなんとか22時にお開き。
30分後の22時半に就寝。


5時起床。ジジイはとりあえず朝早くには目を覚ます。
前日の波乗りの疲労と深酒で、身体が動かない。
瞼すら鉛のように重い。

あ、今日無理。走れねっす。

うだうだ、2度寝、3度寝。 あ~、7時だ。
スタートは9時半。

仲間から着信。
「鵠沼に到着しました~!エントリー完了!」

これで行かないわけにいかない。
欠場したら後で何を言われるかわからない。
「うそつきビールボンバー」「所詮お祭り野郎」「幻のなんちゃってランナー」

それではまずい。
バナナとパンを牛乳で胃に流し込み、デイパックを背負って鵠沼を目指す。

2時間後にはスタート。スタートラインに立つことさえイメージできない。

ドドンパダンパーな波を横目に大会本部を目指す。
気分最悪、キモチワルイ。
8時半、大会本部に到着、エントリー完了。

身体は動かず、胸がムカムカする。

スタート位置まで歩いて移動する。
足が重い。。
目が、脳が、ドヨヨ~ンとしてる。

スタート位置に着くと、、、、
あんら~????いつものトイレ前のスタート位置がない。
スタート位置が移動している。
ビーチスタートになっている。
愕然。。。
ビーチを300m走り、サイクリングロードに出る。
復路はその反対。 ビーチに戻ってゴール。

なにこれ???
砂の上を走るのかよ。。。
罰ゲーム?絶対吐くでしょ。。。


スタート位置につく。
今回はなぜかポールポジション(>_<) 皆さん控えめ。
スタート合図とともにNIKEスポーツウオッチのボタンを押す。
「ピッ!」これがそれっぽくてカッコエエ。
酒が残っているかどうかは、周りにはわからない。
まさか、二日酔いの参加者がいるとは予想外だし、
これがバレたら出走を拒まれる。

湘南の砂は柔らかくてズボズボ足が埋まる。
わずか10歩で呼吸が乱れる。
まっすぐ走れない。
足が砂に取られて右に左にふらつく。

ところがそのわずか10歩、20歩で走りのコツをみつけた。
つま先走りである。
踵が砂に埋没しないように忍者のように走るのだ。
ウインドサーファーが砂の上で負けるわけにはいかない。
欽ちゃん走り、縦スタイルである。

なんと3位でビーチエリアをクリアした。
オイラの前には2人しかいなかった。
そのとき既に二日酔いであることは記憶から消えていた。
オイラは走るマシーン。 ノーペイン、ノーペイン!

砂の上をウインドの重い道具を持って今まで何キロ、何十キロ歩いたかわからない。
海面を流されては歩き、流されては歩き。
若き日のウインドで叩きのめされた効果が、今出ているのだ~!!!

ウオッチ見てビックリ、1キロ平均が4分20秒になっている。
いつもはアスファルトで5分20秒。
ぶっ飛ばして5分切るかどうか。。
それがフワフワの砂を走って4分20秒。
さすがマシーン。先の事を何も考えず全力で走ってしまった。
残り9.5キロもありますやん。
完全なオーバーペース。
自業自得、自虐邁進、無謀無残、戦意喪失。

そこからドンドン、ドンドン抜かされる。

ペースダウン、ペースダウンと自分に言い聞かせる。
ところが最初の勢いはなかなか落とせないものである。
どんどん他のランナーに抜かれるんだけど、それが嫌で、なんとか堪える。

途中、見るからに60歳オーバーのゲーハーオヤジが、オイラを抜き去る瞬間、オイラをチラッと見てほくそ笑んだ。
「砂で飛ばしすぎだろ」なザマー見ろ的な腹立つほくそ笑み方だった。
それにオイラのアディダスのド派手なサーモンピンクのシャツに、
「かっこだけはイッチョマエだね~」的な感じも含まれていた。

くそじじいいいい!!!!!
猛烈に腹が立った。
オイラとの間、10センチとなりスレスレに追い越しざまに、フッとにやけてほくそ笑んだジジイイイイイ!

あのジジイを抜き去る!
そう心に誓い追いかけた。

ウオッチを時折見る。
ペースは落ちていない。
いけない。
このペースでは自爆する。

クソジジイイイイイを追いかけるのはやめた。
クソジジイイイイイの誘いに乗ってはダメだ。
自分を見失ってはいけない!

しかし、速いジジイイイイだ。
もうこの大会の常連だろう。
若いころから走り込んでるんだな。

スタートしてから2キロ目。4分45に走りを固定する。
クソジジイイイイはオイラの先にどんどん行って、最後には視界から見えなくなった。
ジジイイイイへのイライラ感はなくなったが、もの凄い敗北感が襲ってきた。
悔しい。
若者に抜かれるのは納得できるが、クソジジイイイには負けたくねえええええ。

とは言ってもだ。
とは言っても、オイラにとって4分45は普段でもなかなか出ない好タイム。
これを最後までキープできる自信はあるとは言い切れないが、
なんとなくだけど走り切れそうな、、そんな予感がした。
走り始めてすぐにアルコールが揮発した気がしたのだ。

しかし、困難は形を変えてすぐやってきた。
アルコールにやられた脳は、太陽に敏感になっていた。


スタート直後、雲が消え太陽ギンギラギンになる。
朝だけど太陽は容赦なく、二日酔いのランナーめがけて光熱線を浴びせる。
いつもと違い、かなり心拍数が上がっている。呼吸も整わない。
もう少し我慢すれば落ち着くはずだ。
きっと楽に走れる。
そう期待してなんとか走っているが、一向に楽にならない。
4キロ付近で首の後ろから脳天にかけて熱くなってる感じがした。
シャキッっと走れてない。
ベールに包まれて走っているような不快な感じがまとわりつく。

やべ!これ熱中症の超初期の症状じゃね?


パーク付近で、何人かの知り合いサーファーとすれ違う。
K股くん、K里さん、I子、I崎、みんな大きな声をかけてくれた。
そういうのはとてつもないパワーを頂ける。
強壮剤のように効果する。

給水所で紙コップを取り、頭に水をかける。
一瞬にして頭部が冷却される。

タイムは4分45に固定されたまま。

そこからアップできる力はない。
落ちないように維持するだけ。

ラストファイト、アスファルトから折れてビーチに戻る。
最後の最後に砂に足が埋まる。
足が前にうまく出てくれない。
スタート時のように足が軽く扱えないので、一歩一歩確実に埋まっているのがわかる。

目の前のゴールがなかかな近づかない。

朦朧とする視界のなか、クソジジイイイイを発見した。
オイラは最後の気力を振り絞り、ジジイイイをロックオンした。
ジジイイイは左右にふらつき、文字通りモタモタしている。

突如、オイラの前にサバイバーが現れ、Eye of the tiger を演奏し始めた。
もちろん空想っすけど。

そしてついに、もたついてるジジイイイイを横目に、欽ちゃん走り縦スタイルで颯爽と抜いてやった。
ざまみろ!!!!オレの前を走るんじゃねええええ!!!!!

。。。そして、ゴール。
運営スタッフのおばちゃんに、ゼッケンバーコードを読み取ってもらう。
ラン、終了。
そこからすこし位置をずらし、仰向けでぶっ倒れる。
潮をたっぷり含んだ酸素を思い切り吸い込む。
目を閉じると、波の音とともに、脳みそが頭蓋骨の中でグルグルまわってる感じがした。

呼吸も心拍も落ち着いて目を開ける。
ビキニねえちゃんがオイラの脇を通る。
下から見上げるビキニ姉ちゃんのオケツとオパーイ。
LOVE、湘南、No Run, No future.


とにかく、一定の速さで走行ができた。4分45。
10キロCブロック 180人中20位。

今回は前夜祭、いや、作戦会議と銘打った飲み会が、ランニングの神様の逆鱗に触れた。
よって、砂地走行の罰が与えられた。
神様はクソジイイイイイイの姿に化け、オイラの前に現れた。
調子が良い悪いなんて、気の持ちようだぜ~、と教えてくださった。


湘南国際まであと180日。

夜のお出かけ探検隊 in Chigasaki

2015-05-29 18:10:16 | 日記


オイラは、夜のお出かけ探検隊 in Chigasaki の名誉隊員である。
探検隊のメンバーは流動的で職業、趣味に線引きなどない。
楽しくてFUNであればOK! 

で、早速、探検隊の活動パターンを紹介しよう。

隊員には諜報員がいて、毎日夕方になると街中を徘徊し、
敢えて雑誌などメディアには未掲載の店を探している。
洋服の店舗を営んでいるが、それは表向きの顔で、
お客さんからのグルメ情報を収集するのが目的である。
生の声、店舗雰囲気、立地、客層、
これらの情報の分析結果は、他の隊員に報告される。

その前に諜報員が他の隊員への報告を待たず、店舗潜入をする場合がある。
情報収集の結果が良好、または思わしくない場合であっても、経費は諜報員の自腹である。
毎回領収書をもらって来ているようだが、本部は認めていない。

まあ、みんなそれぞれが諜報員なのだが、もっとシェアしようというのが発端である。

我々探検隊は、最近、駅前以外に目を向け始めた。

おおよそ、駅前は市外から来る客もいるため間違いがない。
イタリアン、タイ、和食、かなり高いレベルになる。
その代り、「なんとなくどこかヤバイ感じ」な雰囲気はない。
本来、そんな雰囲気はあってはならないのだが、
危険だと安全を望み、その逆も然りというわけである。

少し駅から離れると、海に近くなればなるほど、ディープな店が増えてくる。
湘南地域の特徴だろうか。ディープ&エネルギッシュ度が高くなる。
こんな店は、アングラで怪しげで、近所に住む職業不詳のサーファーが夜な夜な集まる。
だから市外に住んでる人が店に入ろうとしても、相当勇気がないと入れない。

ところが、この街はほとんどの人がヨソから引っ越してきてるので、
みんなと上手く楽しくやる、というのが必然的なルールであり、自ずと形成された雰囲気である。
だから、アングラであっても誰でもウエルカムなのである。
そこがまず最も重要なポイントである。

オーナーの多くは都内で修業したり、そこそこ有名になってから来る人がいるので、味はまず失敗しない。
お会計も駅から離れると安くなるので、そこが次に重要なポイント。

まあそんなんで、新規開拓はとても楽しい。

直近では中海岸のヨゾラ、ウイッシュボーン。
開店からはだいぶ時間がたっている。
いつもはすぐ行かない。
数年たってから行くところもある。
まあそれは関係ない。
ALL YOU NEED IS SAKE は ANYTIME AT ALL!
いつだっていいのである。

2つのお店ともいずれも激ウマ! 
マスターもナイスガイ!
何食べても美味しいねえ。

しかも安い!!

雰囲気は濃いよ~
ディープだよ~
ゆるゆるだよ~

地元なので警戒心ないから、みんなユルイのかな?

居心地いいですよ~。