Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

トレラン in 湘南

2017-05-29 17:51:44 | ランニング



5月も終わりの日曜日、自宅から6キロほど離れたところにある小さな山を走った。

湘南平といって、高麗山(こまやま)と泡垂山(あわたらやま)からなる181mの丘陵地帯である。
山頂一帯にはテレビ塔と展望台があり日中は家族連れ、夜はデートスポットになる。

湘南平トレイルのコースは複数あるが、平塚側から入り大磯に抜けるコースがメイン。
高来神社に車を置き、そこからいきなりトレイルに入る。
男坂、女坂に別れてのスタートになるが、女坂と言えどもあなどれない。
山のきつさというのは標高の高低差関係ない。
心臓破りの急坂が続き、それからはしばらくなだらか。
小さなアップダウンを繰り返し最後はアップして展望台ゴール。
そこで相模湾を一望してから大磯側に向けてダウンヒル。
住宅地に出たところがゴール。(そこから2キロも走れば大磯港に出る。)

純粋なトレイルだけで約6キロ。
時間がないとき、軽めのランにしたいときに最適。
こんないいところが地元にあったのかと嬉しい。



で、実際山に行ってみると、沢から流れてくる水の音や、
野鳥のさえずりや、木漏れ日とか、風にざわつく葉の音とか、
もう本格的な自然がある。

落ち葉を踏みしめる感じや、土の柔らかさや、ゴツゴツした岩の粗さも、
アスファルトで走る自分にとっては、とても新鮮で刺激的なものだった。

思い返せば、、、、
自分は秋田高校というところに通っていて、
校舎の裏手に手形山っていう手付かずの山があった。
山から月輪熊が下りてきて授業中騒然となったときがあったな。
ここはスキー部の夏の練習の舞台になった。
キャプテンだった高2のとき、放課後にその山を走る練習を考案した。
ストックを持って山を走りまくれば、きっとスキーに役立つ。
そういって練習に取り入れた。

練習をサボりがちな部員も山走には参加してくれた。
楽しかったのだ。
岩を飛び越えたり、笹の草むらに突入したり。
スキー部の少年たちは探検、冒険気分で文字通り縦横無尽に山を走りまくった。
よく競争をしたものだ。
当時、トレイルランニングという単語はなかったけど、
オレらスキー部員はまさにトレイルランニングの開拓者だったかもしれない。
ストックを持って走るとはね。

手形山はその後、都市整備で切り崩され昔の面影はなくなった。
山が一つなくなった。


。。。。湘南平は標高からして高校の裏山レベルで、
走りながら高校のころを思い出したのだ。
高尾や丹沢を走ったときは思い出さなかった。
昨日、思い出したのだ。


懐かしさを持って目の前の道に臨む。
しばし、ノスタルジックに浸りながら楽しめた。

山にいれば海に憧れる。
海にいれば山を懐かしむ。

少々海に傾倒し過ぎた。
自然は誰にでも公平で、そこで楽しむ権利がある。

山へ入る時間をたくさん持とうと思う。


魔法の白い粉

2017-05-23 17:34:43 | ランニング

(世界のウルトラランナー 岩本能史氏 @辻堂T-site)

 

L-グルタミン。

先日、ウルトラランナー岩本氏のトークイベントで初めて聞いた。

BCAA、デキストリンは知っているし、レース中に補給している。

プロテインもランナー用にホエイじゃなくソイにしている。

でも、オレは確かに何も知らない。

勉強不足は否めないなあ。

 

L-グルタミンはもはやメジャーなんだろう。

どういうものかというと、非必須アミノ酸。

体内で生成されるアミノ酸っていうこと。

これって、体内で生成しなくちゃいけないほど重要なアミノ酸っていうことだ。

 

逆に体内で生成されないものは、本来必要ではないとも言える。

人類進化の歴史の中で、本当に必要であれば体内で生成できるようになる。

それが生物の進化だ。

 

生卵、生肉、生魚に多く含まれ。

食事から摂取はできるが、我々はウルトラランナーであり、トレイルランナーであり、

フルマラソンランナーでもあり、ウインドサーファーでもある。

普通の食事で十分な量のL-グルタミンは補えない。

 

このアミノ酸はどんな効果があるかというと、

「今その人の必要なところに届く」ということ。

 

トレーニングというのは筋肉にキズを積極的につける作業であって、

そこに行き届くので、回復により筋力が増強する。

 

また人間の免疫力の大半は腸の善玉菌に左右される。

これを改善するのがL-グルタミン。

免疫力が改善するということは風邪をひかない。

風邪をひいてもL-グルタミン摂取で、あっというまに回復するという例がとても多い。

 

驚くべきは造血作用で、貧血の人が鉄剤と一緒に服用した場合、

鉄剤単体の3倍の効果があることをネット上の研究論文で確認した。

 

恐るべきL-グルタミン。

いまや最強のアミノ酸と言われている。

 

傷口にその粉末を塗り込むと、治癒が早くなるという報告もある。

筋肉組織、細胞の源だから納得できる。

 

靭帯損傷までヘビーな怪我になると修復は難しくなるかもしれないが、

炎症レベルなら早期回復が見込まれる。

 

兎にも角にも疲労回復は驚くべきところで、

摂取習慣があればフルマラソン翌日も走れるくらいとか。

 

これによって計画トレーニングが可能で、追い込み月もへこたれず走り込める。

 

プロテインやBCAAを摂取しても、正直効果ってわからない。

でもL-グルタミンってスゲーらしいです。

 

二日酔いも一発で治るとか(笑)

 

毛髪も増えるといいなあ~

 

飲んでみましょう!


on Cloudventure Peak

2017-05-15 18:13:16 | ランニング

クラウドベンチャー ピーク。

トレラン用シューズはこれが初めて。
とても軽いのが売り。
ノーマルのクラウドベンチャーのアッパーは複層構造なのに比べ、
ピークは単層構造。

小石や枝など走行中に当たることを考慮して厚めが普通なのだが、
速く駆け上がるために軽量化を優先。
つまり競技志向なシューズだ。

でも、甲に何か物が当たるような走りってするだろうか。。

シューズが重くて辛い思いをするより、まずは軽快感って必要だよね。

甲はガードしても、トレイルランナーは実際短パン、Tシャツで走ってる。
だからアッパーを丈夫に、っていう慣習から、ピークは発想転換したわけだ。

これにより、初心者も違和感なく山道に入れる。

競技志向の造りではあるが、より良いものは初心者でも扱える。
むしろ履いてほしい。
onの製品ポリシー、販売ポリシーである。

ユーザーはこういうのが理解でき共鳴するのでファンになって買う。

過度なクッショニングのために重量が増し、ロードの反発がわからなくなり、
はたまた足裏がどう働いているかわからなくなり、、、
それを初心者用と称して販売しているが、
初心者用は上級者が履いて判断すれば良い。
上級者が履きこなせないものは初心者が履けるわけがない。

過去、安価なスキー板は初心者用と位置づけされ、
レンタルスキーは最低最悪の構造と素材で作られていた。
それを初心者が履き、ゲレンデに出てくる。

そういう板を何度か履いてみた。初心者の気持ちを理解するために。
曲がらない、返らない、フラフラする、の三重苦。
自分が初心者なら二度とスキーするものか!と思うほどの低性能。

こういうのっていけない。

そういうユーザーの心理を把握し、すべてのレベルに間口を開ける。
これが良いメーカーである。

シューズに関係なく、いろんなスポーツメーカーが見習ってほしい。

 


いつかUTMFに!!

2017-05-11 17:25:10 | ランニング

ウルトラ100K出て思ったことは、
「オレってスゲー!!」って錯覚してしまうことだ。

ウルトラ完走後、参加Tシャツ着て地元を走っていると、
知らないランナーに声をかけられることシバシバ。

普段、あまり話したことのない知り合いも言葉をかけてくれるようになった。

100キロ走って、今までの古い細胞が全部死滅して、
内臓から筋肉まで新しい細胞に生まれ変わったような気がする。
痛めた膝はまだ痛いが、体調はすこぶる良いので、事実なのかなあと。

まあ、事実にしろ事実でないにしろそれなりの距離だったので、
いろんなことを錯覚してしまうのだ。
だから、オレってスゲー!と錯覚することは、錯覚することがスゲーことなのだ。
錯覚させるくらいのレースだったってことだ。

でもだ。

100キロ終わった時点で倒れてない。
もうちょっと行けたかなと。。膝さえ痛くなければね。

また走ればいい。またウルトラに出ればいい。
それにオレは富士山に本当に魅せられてしまった。
あのときの青空や樹海のミドリが忘れられない。

そうです。
完全に心がトレイルに向かっとります。
フルマラソンは続けるけど、タイムに縛られず、山や森を自由に駆け巡りたいと思っとります。

今回のウルトラは、トレイルに対する熱い思いに油を注いだっちゅうことです。

ウルトラトレイルMt.フジ(UTMF)は、富士山を1週する165キロに及ぶ山岳レース。
制限時間は46時間。寝ないで走り続ける世界規模のレース。
これに出るね。

出場資格があって公認3レースに出場、12ポイント稼ぐのが条件。

これを次の人生クライマックスの目標にしよう。

さて。
そのためにも最適、最強のシューズを手に入れる。

on駒田氏にアドバイスを頂き、(あまりにカッコいい写真だ)


ウルトラで知り合った月に代わる御仕置師から、

なんともかっこいいレイチェルランナーに繋がり、

彼女のショップBeechForestからonクラウドベンチャーpeakを購入させていただいた。

このシューズは単に購買しただけではない。

走ったことでできたランナー繋がりの証しとして具現化したものがpeakだ。

みなさん、ありがとうございます。

小さなきっかけがどこかで繋がるように、分岐された道が1本になり、

多くのランナーが終わりのないフィニッシュラインに向かって走る。

それを表したオレンジカラー。The Peak。

フィールドスポーツの醍醐味はこういうヒューマンチェーンも魅力の一つだ。



そして、これで森へ行こうと思う。