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Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

鍋割山~塔の岳 トレランGO!

2017-06-04 23:49:41 | ランニング

トレラン始めました!
なんて言ってもオイラ、ほんとにマダマダ初心者っす。

世間にはいろんなトレイルコースがある。

生きている間に走ってみたい5コースの一つになっている車山~霧ヶ峰。
車でずーっとスタート地点まで登れるので、足で登らくていい。

だから夢のようなダラダラアップダウンで、
高い木が一切ないので360度見渡せながら走れるというところ。
んん~、行ってみたい!

近場だと丹沢の大山。
ケーブルで上まで行っちゃって、あとは下りのコース。
尾根伝いの広いトレイルに、女子のビギナーランナーはイチコロだそうだ。
イチコロっていうのは、また連れて行って~ってことね。
しかも下りきったところに鶴巻温泉があるのでそこで打ち上げ。

こんな楽しそうなコースがあるけど、昨日は一人で丹沢の鍋割~塔の岳コースへ。
なるべくロードはなく、駅からでも駐車場からでもいきなりトレイルにアプローチしたい。
そんなんで、大倉入口である秦野戸川公園を目指す。 
自宅からも20数キロと近いんだ。
鎌倉トレイルも考えたけど海沿いの車の渋滞を避けたいので丹沢に決定。
レストハウスに車を留めて道を隔ててすぐトレイルに入れる。
入梅前の超快晴。 車はほぼ満車。危ない危ない、駐車場に入れないところだった。

駐車場にはハイカーかトレイルランナーしかいない。
多くのハイカーは完全装備。
金時山や高尾山のようにパンプスで来るオナゴはおりませんでした!

完全装備ってことは、山を侮るな!ってことだ。
駐車場のある大倉地区から通常は塔の岳を目指すが、鍋割山頂の山小屋の鍋焼きうどんが有名でこれまた美味く、

そんなんで鍋割山を目指した。
ずーっとだらだら道が続くが、途中からいきなり直登になる。
勾配が急すぎるのでジグザグにコースが切ってある。
登れど登れど進んでない。手で木を掴みながら這い上がるくらいのポイントもあるからだ。

急坂までのダラダラコースをしっかり走って来ているので、汗が止まらずハァハァハァハァ呼吸が苦しい。
もっと楽な山に行けばよかったとマジで後悔する。
見晴らし最高のダラダラアップダウンの車山とか、
トレラン姉ちゃんがいっぱい走っているだろう大山の風景が目に浮かぶ。

この激壁をかなり真剣モードで登る。
ここまできついとランニングではなく、完全に登山モード。
助けられたのはクラウドベンチャーピークが軽く、グリップがいいこと。
辛さに応えてくれる。シューズが応援してくれる。サンキュー、ピーク!!

大学のワンダーフォーゲル部らしいグループが多かった。
女子二人組みも多い。
オイラは週末はほとんどビーチで走っているか、ウインドしているので、
山の客層? 登山層? なんて言ったらいいんだ? まあ客層でいいや、
山の客層はわからなかったんだ。
若者がとても多い。これは嬉しいことだ。
もちろん年齢層の幅はとても広いけどね。



彼らはオイラの存在に気づき、お先にどうぞ!と言ってくれる。
「こんにちは!お先します!」といって前に出る。

彼らは登山スタイル、オイラはランニングスタイル。
前に出たら走らなくてはカッコつかない。

激壁登ってきたのに本当は休みたい。

オイラはかなり見栄っ張りなんだろうなと思う。ええカッコしたいのだ。
なんとか気分をウサギにしてぱぱっと走ってみる。紙兎ロペっす。(いやいやいや、アキラ先輩。。)

 

どよめきが聞こえる。

「すげー!!!この坂走ってるよ!」
「トレランかっこいい!!!」
「私もやってみたーーーーいい!!

マジっす。これを聞いて足を止めるわけにはいかない。

思えば、、、、
ウインドサーフィンをやっていて、ビーチにいる人から「かっこいい!」と言われたことがない。
すごーい!と言われても、かっこいい!とは言われたことがない。(ほんとはかっこ悪いのか???)
サイクリングロードで走っていても、かっこいい!はないな。
きっと青学の選手が走っていたとしても、かっこいい!はないな。
傍から見たらとくに刺激的ではないのかな?
とにかく、苦しい登りで走って先に行く人はアイアンマンに見えるのかもしれないね。

女性の一人ハイカーが意外に多い。
これ意外なのか? もともと女性が多いのか、最近のブームなのか。
で、可愛い綺麗系が多いのだ。
健康に気遣い自然を愛するといい女になるのか?? きっとそうなんだろう。
そう思いたい。そう思わずにはいられない。

彼女たちは景色のいいポイントではカメラで撮影している。
スマホではない。ちゃんとした一眼レフのデジカメだ。
途中、オイラは足元に広がる絶景の沢を見て、おおおおおお!と声に出したて立ち止まった。
ちょうどそこにいたロンリーのベッピンハイカーさん、凄い景色ですよねーとオイラに話しかける。

そこから写真を撮ってあげて一緒に歩いて、鍋割山頂で一緒にウドンをすするべきだったのだ。
しかし、オイラはトレイルランナー。お先に!と言って疾風のように駆け去っていったのだった。。。

そうなんです。山はロマンスが生まれやすい。海ではあまりない。
山は、その部分だけは隔離されているんだ。木だったり、沢だったり、一部に閉塞感を感じる。
開放されたフィールドに限定された範囲が生まれる。
開放された歓楽街の限定された個室みたいなもんである。


ついに鍋割到着。足が半ば痙攣し、グロッキーになりかけながら最初の難関クリア。
登山者目標は4時間。 ここを1時間半で走破。これ速いのか普通なのかわからんです。

山頂の小屋で名物絶品の鍋焼きうどんを食す。
小屋の中でグツグツに煮え立ったた鍋を受取り、外に出る。
なにかにツマずいて転倒して、ウドンを撒き散らすのが心配でならず、
壁はグイグイ登っておきながら、平坦ではチキンなオイラであった。



麓から登山者、ランナーの好意でペットボトルの水が運ばれる。
このウドンのツユは人々の好意からなっている。だから美味い。

チャチャチャと食って、リスタート。
一人なので話し相手もいないし、夏と言えども1000m越すとひんやり涼しい。
身体が冷えないように走り始める。
次に目指すピークは塔の岳。1491m。 丹沢と言えば塔の岳である。

鍋割の激壁はないものの、アップダウンを繰り返しながら、最後はやっぱり壁かよ!で登頂。
途中、一瞬フラットなトレイルが何回か現れる。
オレはこういう平らな土のコースがいいんだよな!と思う。
きっと全ての登山者やランナーが思うだろうけど。
でも、激登りや激下りをする。不思議だなあ、山の人々は。。



ちょっと雲が多くなる。
日が陰るといきなり寒い!
Tシャツ姿はトレイルランナーだけである。
でもこの時間、トレイルランナーはなぜかオイラだけ。

みんな長袖のシャツで、ダウンジャケットの人もいたよ。
なんとなく浮いちゃうオイラであった。

さて、いよいよ帰る。
通称バカ尾根と呼ばれる大倉尾根を下る。
尖った石で埋め尽くされていて、足場が悪く、足首グキッをやりやすい。
これガレ場って言う。瓦礫だらけってことだね。
転んだら血だらけになること間違い無し。
斜度もきつい。

だからビビりながら下りている登山者が多い。
ここを蝶のように舞い、蜂のように刺しながら走るって下る。
ここではスキーテクニックが駆使される。
胸は下に向けたまま、腕でバランスを取り、走るというより落下を楽しむ。
ほとんどアトラクション。下るために登る。

目の前が下る人で渋滞になったらコースアウトして、フカフカの落ち葉の急斜面を下る。
これまた新雪パウダースキーをしているみたいで楽しい。
コース外にいるオイラを発見した人が、
「おおお!忍者だ!」
「トレランかっこいいいい!!!」が聞こえた。
やっぱトレランはかっこいいようだ。
トレランやったらモテるかも!


途中で外国人ランナーと一緒になった。
彼ら、前に人がいるとスローダウンして、「コンニチワ」と挨拶してた。ちゃんとしてる。
オイラが先になって走ったが、なかなか距離が広がらない。
むしろ縮まっている。

無理はしない。彼らに道をゆずる。
オイラに向かって「ハヤイネー!」と言って先に走っていった。

追い抜いた人に、速いね!ということは、彼らはかなり上級者に違いない。
彼らに先をゆずった地点からは膝をかばうためスローペースに変えた。

全行程18キロ。到着!

初心者のオイラには長い長い行程。
白馬国際トレイル50キロ完走できるのかな、、と心配になる。

ゴールの戸川公園にはハイカー用のレストハウスがある。
そこに先程の外国人ランナーがいたので話しかける。
最近はやっていないけど白馬国際によく出ていて、ウルトラが好きだと言っていた。

一人はサロモンのトップモデルを履いていて、それはメーカーから貰ったらしい。
やっぱ有名な選手なのかな???(*´ω`*)

「ボクノアシクサイケド、SALOMONハイテミテ!」
履いてみたよ。
軽くて、アウターが硬い。下りにはいいだろう。
でもフィット感はonのほうがずば抜けていた。
彼らはonをよく知っていて、まじでクラウド欲しいっす!って言ってましたな。



ウルトラでもそうだたけど、ランナー同士すぐ友だちになる。
フルはそうでもないけど、ウルトラやトレイルは友達になりやすい。
フルはシビアな闘いだけど、ウルトラやトレイルは旅感覚なんだな。

彼らは9月の白馬国際トレイルに出る予定だとか。

再会を約束してお別れした。

トレイルはグループで走っても単独で走ってもとにかく楽しい。
いい日でした。

使ったお金
・鍋焼きうどん 1000円
・戸川公園駐車場 520円
・ガソリン代 500円くらい

やすっ!!


怪我の功名

2017-06-01 18:31:40 | ランニング

1ヶ月前にウルトラマラソンで膝を痛めたことは話した。
長い下りで無理が祟り、40キロ地点を前に膝がおかしくなり、
そのままゴールまでの60キロを痛み止めでごまかした結果である。

走れないことは、長距離を走っているときの辛さより遥かに辛く、
風が吹かずにウインドサーフィンできないことの100倍イライラする。

焦って少し走ってみる。
放物線の上昇のようにいきなり痛くなる。だいたい5キロだ。
そこからは歩くのだが、結局翌日は痛みに悩まされる。
しっかり休養で治せばいいのはわかっているが、それができないほど焦る。
プロ選手ではないのに焦るわけだから、
野球やサッカー、全てのプロ選手は怪我というものは本当に試練になるということだ。

5月はそれでも40キロ走った。
少し山も走ってみた。いや、歩いたかな。

ワイドスクワットをやって、膝の周りの筋肉に刺激を入れる。
Lグルタミン、BCAAで筋肉を補強、補修する。
Lグルタミンの効果は著しく、階段の昇り降りでの痛みがいきなり無くなった。

実際治ったかどうかは走ってみないとわからない。
痛みがなければOKだが、痛みが出ても走り続けてしまうのがオレのダメなところである。

痛くないのは幸せなことである。
ただただ、そういう怪我の痛みではない「普通」の「当たり前」の苦しさに耐えていればいいだけの話だ。

きっと怪我から克服したときは、苦しむことを楽しめるだろう。
苦しんでいる自分を客観視できるだろう。

文字通り怪我の功名である。
シンスプリントでも数ヶ月苦しんだ直後の腸脛靭帯炎。
これも試練であり、GOD of RUNの贈り物である。

もうすぐ再開できる。
速くなるぞ!  (まあ、年相応に)


It was 50 years ago today, Sgt. Pepper taught the band to play.

2017-06-01 18:28:23 | ThinkAbout..

Sgt.Peppers lonly hearts club band Remix

当時はモノラルこそ真骨頂というジョージ・マーティンの考えを引継ぎ、
息子のジャイルズは50年経って、多重録音されていた音を細かくステレオに再構築した。
埋もれていた音が表れ、ボーカルは生々しく、ギターは攻撃的で、
ドラムスはリンゴが世界一のドラマーと言われた訳がわかる。
ボーカルはどの曲もセンター寄りになり、もはや優しいポップスのイメージはない。
サイケで攻撃的なロックな芸術作品という言い方が相応しい。
Lucy in the sky ... や Within you without you はドラッグ体験が如実に手に取るようにわかる。

聴いた瞬間、ほとんど腰を抜かした。
それほど衝撃的だった。
40年間、毎月聴いてきたアルバムがこうなるのか、と。
再録音ではなく、音源に細工したわけでもない。きれいにクリーニングしたのだ。
スタジオではこの音でモニターしていたのか、、、と思うと、やはり彼らは天才である。
今更だけど、彼らは凄すぎる。
Sgt.Peppersは世の中に残すべきアルバム100、もっとも優れた100、
音楽史上に残る100、いろんな100位に殆ど1位で登場するアルバム。

聴いたことのない人はおそらくいないだろう。

新しいランキングに入れるとしたら、
「聴かずに死ねないアルバム」である。
このランキンングのもちろんNo.1に輝く。
昔から聴いている人には500%それほど衝撃だ。約束できる。

ビートルズが、ジョージ・マーティンが、意図していない音になっている箇所があるかもしれない。
でも、それとてポールもリンゴも驚きを隠せずこのリミックス盤を試聴しただろう。

最新技術に拍手喝采。
ビートルズは進化し続けるバンドある。

なぜかというと、サージェント・ペパーズが50経って完成したからである。