(野口プロのFacebookページからお借りしました。昨日のロング。)
電車の吊り広告にいいのあった。カロリーメイト。
「100%勝てる勝負は、キミを成長させない」
11/18(日)
@静岡県菊川ゲレンデ
前日パークで4.2でウエーブできたのは南岸低気圧が生むウネリのおかげ。
その低気圧は夕方から爆弾低気圧になって海岸線を直撃。
江の島風速計はMAX30mを超えた。
翌朝、茅ケ崎あたりはオフショア頭半のスペシャルサーフィンデイになったが、
そのコンディションを横目に、ウインドするため一路御前崎方面を目指す。
湘南が頭オーバーになると、外海の遠州はサーファーにとってはクローズの炸裂状態になる。
菊川の小高い丘から臨んだ海は、ミドルからアウトでマストハイ。
いつもの出艇場所の正面が一番えぐく、はるかアウトで横一列のつながり気味のスーパーダンパー。
波が大きく巻いて崩れる瞬間、猛烈な飛沫が左に向かって飛ぶ。 風は4.0㎡、もしくはオーバー。
あれに巻かれて道具を離し、沖で独りぼっちになったとき、オイラはビーチまで泳ぎ切れる自信がなかった。
湘南の若干オンならまだしも、遠州の真横の風と強烈な潮流の中での水泳力は皆無に等しい。
知り合いでは、タンタン、サンボさん、キノさんが出ていた。
大波の中では彼らは蟻のように小さく、蟻が小さな蛾を巣に向かって必死に運んでいるように見えた。
彼らはたまに蟻が鉄砲水に流されるようにワイプアウトした。
波間に隠れて姿がしばらく見えない。
しばらくするとウオータースタートしてまたアウトに出ていく。
その姿は神々しくも愚かにも見え、熱意が伝わってくると同時に無機質で機械的にも感じた。
いろんな思いが交錯したけど、それは結局自分の中の葛藤に過ぎなかった。
出るのか出ないのか、出れるのか出れないのか、波乗りできるのか波に飲まれるか。。
葛藤の末に、彼らと自分との圧倒的な差を感じた。
小手先の技とかそんなレベルではない。 人間そのものが違う。
あの海に出れるのは人間力なんだろうな。
もしそれがなければ、あの海に出るのは愚かで無謀なことだ。
経験、冷静さ、体力、技術、道具、自信、謙虚さ、自然への敬意、すべて持ってないと出れない。
きっとそれらを持つことがウインドサーファーの価値だ。
オイラは昨日、彼らを見て本当に勉強になったよ。
ありがとうございました!
そのあと、乗れるところへ、と、弁財天へ移動した。
波はワンサイズ落ちている。とはいっても頭オーバーのエグい割れ方。
しかもブレークセクションはアンダー。アウトは走る。 クロスオフショア。
冷や冷やものでアウトへ出たが4.2㎡と69Lではアウトでも走らない。
一往復で終了。
オフなのでもっと大きな板で出るべきだったが、持ってきていなかったのだ。
これまた反省。
帰りはB浜にいた皆さんと食事をした。
ゲンコツハンバーグに悔しさと悶々さをぶつけたよ。
ま、次回ウエーブの糧となるでしょう。
ただでは御前崎には行かねえぜ!!