Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Run on winds オイラのチン拍数

2017-07-25 22:35:44 | ランニング

ランニング用GPSウオッチを、ウインドサーフィンで使ってみた。

ちょいと発見もあり、記事にしてみる。
曲がりなりにもランニングインストラクター兼ウインドサーファーが書いてみやした。

当日コンディション
茅ヶ崎パーク セイルサイズ5.1㎡ジャスト
波なしチョッピー、風向き南ストレートオンショア

 

こちらはRelive。map上の軌跡。

https://www.relive.cc/view/g13050427889

平均で123bpm。最大163bpm。
下は80前後の箇所も多い。
平常安静時38bpm。



波のないフラットとは言っても細かな風波により、
脚への衝撃が大きい。
脚部が動くのと、基本ウエーブ海面なので細かなアップダウウン軌跡を取るため
上半身はそれなりに稼働する。

こういう状況で2時間運動する。
123bpmは大きいのか小さいのか。
ウインドが有酸素運動であるためには平均値はどれだけが理想なのか。

まず自分の最大心拍数を知る。
220-年齢だ。
自分場合は166となる。


これよりこの日のウインドサーフィンの負荷は平均75%。
(一般人の目標は60%。電車通勤、酒ばっか、休日はゴロゴロのオヤジの場合。)

一方、10キロを1キロペース5分で走った場合のデータがあった。
平均153bpm。最大172bpm。

(途中の凹みは信号待ちかな)

これよりランニングの負荷は92%。


普段ランニングで心拍数を上げているので、
ウインドサーフィンで全く息が切れなくなる。全くだ。
これぞラン効果。

有効な有酸素運動は最大心拍数の70%目標であるから、
ウインドは効果的と言える。
キーはどれだけ長い時間を乗り続けるかだ。

ジャストコンディションのときは海上に2時間いると40キロ前後走れる。
(同じくGPSウオッチを装着したスラローマーは60キロ走っていた。)
心肺機能が温まり、脂肪燃焼を考えると最低1時間20キロを目標にしたらいいと思う。

この運動を確実に週2回実施できればダイエット効果はあるが、
風に左右されるスポーツのため常に遠征をしない限り無理。
ダイエットはできない。
週一度きりではどんなに負荷が高くても、余分な脂肪は腹回りから取れることはない。

それから仮に4点台の頭オーバーのハードコンディションの場合はどうか、、、
心拍数は相当高くなるだろう。
起因は、恐怖、危険度、波に巻かれて窒息寸前、道具を離して泳ぎまくる、、、
精神的なもので上がる心拍数は有酸素運動とは直結しない。
でもエアーしたり、ギンギンのウエーブライドは長距離ランでラストスパートするくらいのものだからね。
まあ、そういうコンディションでは計測してないので次回!

さて、ウインドした後の脚部の疲労は恐らくランニングの遥か上をいく。
脚部全体が鉛のように重くなる。
ウインドとランニング、同じ時間を走り続けた場合の比較だ。
ウインドは脚をランニングのように動かしていないし、地面を蹴っていなのに、ナゼ鉛状態になるか?

走るときの脚の筋肉収縮に着目してみよう。
着地寸前に脚は収縮して衝撃に備える。
路面状況を視認し脳が着地タイミングを計算するんだね。

ところがウインドは時速40キロで凸凹をボードを脚で抑えながら走る。
衝撃を吸収した瞬間即座に開放してやらないと、次の衝撃に耐えられなくなる。
収縮するためには緩んでなくてはいけねい。←ここ重要。
しかしこの収縮、弛緩のサイクル以上にウインドの衝撃サイクルは速いし、
しかもリズムがない。
身体がついていかない。
筋肉が緩んだまま衝撃が与えられるということだ。
これが効く。じわじわとダメージが集積されていく。
これを繰り返すのでとても筋肉が酷使される。
言い換えれば強くなるってことだ。

走るときの着地寸前の収縮。
これはウオーキングのときは起こらない。
緩んだまま着地する。
だからウオーキングは実はランニングより疲れる。
ウオーキングが日常になっている人がランニングを始めると
恐ろしく上達して速くなるというのはこういう理由からだ。

ウインドはウオーキングの比ではない。頑丈な足に出来上がる。
一方、サーフィンはそれ自体では脚力はアップしない。
並行してトレーニングしないとダメなんだね。

そういうことで、ウインドサーフィンは、
無理のかからない心拍数アップで長時間による有酸素運動が可能。
しかも、筋肉の収縮力に頼らず、弛緩力(弛める力)での衝撃吸収により見事な足腰を実現。
証拠に、ウインドをしているとランニングに効果的で、
より粘りのある強い走りができるようになる。(速いってだけじゃなくてね)

大腿四頭筋はブレーキ筋といってランニングではブレーキを起こす筋肉。
(ハムストリングは加速筋)
いかに弛めるかというのがキーになる。これウインドも一緒ね。
弛めるためには腸腰筋、大腰筋が使えないとNG。
ウインド上級者は無意識にできる。
だから、ウインド上達にはランニングが効果的とも言える。

両者ともお互いに好影響がある。

ウインドは風によるイベント的なスポーツなので、
他の日はやはり走るべきで、それは間違ってはないんだと思う。

走りに特化すると上半身の筋肉が落ちるけどそれはプロテインでカバーすればよし。


参考記事
ウルトラランナー岩本能史氏
http://blog-nob.jugem.jp/?eid=1354
夜ロングを走るメリット


On コンフォートTシャツ サラサラで気持ちええええのんか~

2017-07-19 19:49:15 | ランニング

昨日、自転車通勤をした。
朝から酷暑でスラックスもジーンズも無理。ハケネっす。
とは言っても普通の短パンを履いて会社にはいけない。
会社はいちお、無理やり、なんとか湘南界隈にあるので、
こざっぱりして白いポロシャツに短パンならありかもしれない。
でもやっぱね、俺が短パンを履くと、ふざけてるサーファーにしか見えない。
ふざけてるサーファー風の管理職はいただけないし、
俺が社長ならやっぱり嫌だね。辞めていただきたい。
俺は世間体を重視し、人の目を気にする小市民なのである。
歩く、いや、走る道徳、モラルなのである。

でもやはり、自転車に長いパンツはどうしても無理がある。
そこでランニングショーツなら許せるのかなと思った。
帰社後にそのままランニングに向かうかのように見えると、
通勤に許容はおろか、好感度さえも上がるはずだ。

そのショーツも、巷のラン始めたばかりのオヤジ達が履く、
メーカーロゴ入りの長めの短パンだといけてない。

ボテッとして、かえって暑苦しい。
サラサラ涼感満載で控えめなロゴ。
これぞ大人のランニングショーツ的な印象が大事である。

そんなショーツを俺は持ってる。
Onハイブリッドショーツである。



この上にそれなりのTシャツを着ればいい。

それなりという事は、それなりじゃないものがあるっていう事だ。
それは大会記念Tシャツ。原則オヤメニナッタホウがいい。
俺、この大会出たのよ!と言わんばかりのウルトラ系、主要首都での著名大会。
マイナーな大会はそれこそデザインが落ちるのでますますダメかも。

そう思うのは俺だけなのか、なんかイタイ感じがするのだ。


普通のコットンTシャツもダメです。
通勤前後にするトレーニング感が伝わってこない。

トレーニング感が伝わり、かつシックな大人ランニングなトップス。



そんなTシャツを俺は持っている。
OnパフォーマンスTである。



シューズは、ウルトラでもフルでもトレイルでも、
通勤途中に目の前でレースやっていても飛び入りエントリーできるポテンシャルを持っていること。
それでいて、街で履いても違和感ないこと。
蛍光のドハデではなく、それなりに目立つ控えめな派手さがあること。

そんなシューズを俺は持っている。
On Cloud サンセットオレンジである。

(で、これが3点セット。違う日に走ったときの画像っす。汗でTシャツ張り付き状態。)


ランニングの過酷な状況で機能を発揮するものは、普段の生活でも当然快適である。
縫い目のないシームレスだったり、ストレッチ性や吸湿速乾性は、日常生活ばかりか、
熱帯化している日本にとてもマッチしている。

しかし。この格好では一つ難がある。

飲みに行けない。

オアイソしてから、走って帰るのか?と聞かれるのは嫌だし、
特に茅ヶ崎のディープローカルな雰囲気には優等生すぎる。

さあ、問題だ。

通勤もできる。
そのまま走れる。ウルトラもトレイルも。
飲みにも行ける。
小洒落たレストランでもOK。
かなりラフな会社ならそれで仕事してもいい。

しかも限りなく肌触りがよく、涼しい。


こんなマルチなウエアはあるのだろうか。
考えようによってはとてつもない安いコストパフォーマンスである。

そんなウエアを俺は持っている。
さっき届いた。

On コンフォートTシャツである。



驚愕の肌触り。
サイドの裾のスリットから白い生地が覗く。
サイドにジッパーポケットがある。
首周りには補強テープが施してある。

(ああ~ん、なんかええね~(^o^))

カラーはアースカラー系でシック。

こいつはエエモンだ!!


宙に浮く女

2017-07-17 11:28:34 | ランニング

7/16(日) 大山トレイル

丹沢山系の東端にある大山。
標高1252m。
古くから信仰の山として神秘と秘法の場として知られる。

午前8時、麓の鶴巻温泉をスタート。
すでに暑く、トレイル入り口に差し掛かるまで汗が吹き出している。
走り始めて一気に体温が上昇したのだろう、心肺機能が体温上昇について行けず低調。
そのバランスの悪さに息苦しい。身体の動きは良くない。

パーティーは4人。

大山は丹沢山系にしてはガレ場が少なく、トレイル幅が広く、とても走りやすい。
土の感触と腐葉の感触を確かめながらゆっくり走る。
木々はそんなに鬱蒼としていないし、体に触れる葉がない。
とても快適な部類に入るコースである。
細やかなアップダウンを繰り返すのでスピードに乗ることが出来、
ハイカー、登山者はケーブルを使って登ってくるので、
途中ですれ違ったり追い越したりが極めて少ない。

しかしコースは快適なのだが、とにかく激暑である。
吹き出す汗が止まることはなかった。

汗は最初に大量に出て、ある程度身体を冷やしてくれると落ち着くものなのだ。
それでも稀に沢から吹き上げてくる涼風に救われことはあったものの、常に暑い。

繰り返すアップダウンにとても良い下りが現れた。
まるでモーグルバーンのようにフォールラインが真っ直ぐで、
岩や木の根でできた段差が駆け下りるリズムにマッチしている。
そういうバーンは片足ずつ下りない。
意識的には両足でポンポン飛び降りながら微妙に左右に振ってブレーキングする。
胸は真下に向けたまま。
とても楽しい!
スピードに乗る。
で、最後は調子に乗る。



木の根に足を引っ掛けた。
その根は復路に確認したら高さが3センチくらい。
そんなんでも引っ掛かる。
足はロックされ身体だけものすごい勢いで前にふっ飛ばされる。

スキーの転倒と訳が違う。恐怖が半端ない。
一瞬ふわっと宙に舞い続けざまに地面が迫ってくる。
運の良いことに尖っている岩は目の前に無かった。
地面に叩きつけられる直前に身体を捻って背中から落ちるようにした。
背中のザックがクッションにするためだ。
でもそこまで身体は回りきらず、左側面を強打しながらずり落ちて、
背中でブレーキをかけた感じだ。
デサントのシャツと0nのショーツが泥だらけになった。
あちこち擦りむき、手足の土のこびり付いたところから血が滲む。

関節OK!痛くない痛くない!モチベーションOK!
また走り続ける。

。。。。

5月後半から毎週末トレイルしている。
つまり、毎週末風が吹いていないのでウインドしていないということになるのだが、
とにかく毎週末欠かさず山を走っている。
(平日はロードを走ってるよ。)
少しづつだが足が出来上がってきてるような気がする。

俺ら男二人は急な粘土質の勾配を一気に登りきる。
心臓が破裂しそうになる。
前はできなかったと思う。

それを見ていたミドリちゃんに火がつく。

結局のところランニングモチベーションは悔しさを持てるかどうかなのだ。
この女は相手が男だろうとメラメラと闘争心を燃やす。

山頂まで2キロのところで急勾配の岩場になる。
ケーブル口から登ってくる登山者と合流する。

この信じられない暑さのなか9割9部長ズボン。半袖も少ない。
一歩一歩確実に堅実にそして静かに登っていく。
彼らの行列が途絶えるとランに切り替える。

後ろから驚愕の声が聞こえる。
「すっげー!!!」 「ええええ!まじすか!!!」 「かっこえええええ!!!」

重装備な登山者の中、ノースリーブシャツに短パン。そりゃ目立ちますな。

で、ギャラリーがいるのでますます燃える。登りは炎と化す。
足の毛細血管が千切れてる感じがする。
心臓はほとんど食道につっかえてる感じだ。
トレイルはリズム。登りの岩だって飛び移りながら走る。
後ろを振り返るとミドリちゃんがぴったりとくっついて来てる。

しなやかなケニアのバネ女。
大山を疾走する女豹(笑)。


やっとこさ全員無事に山頂到達。
江ノ島と自分ちが見える。
約15分の休憩。
楽しみにしていたオニギリをザックから取り出す。

ピザみたいになっとりました。
転倒のときのクッションオニギリ。



袋の上から握り直して食べる。うまいことに変わりはない。
山頂小屋でバカ高いコーラを買って飲む。
最近いつも思うがコーラほど美味い飲み物はない。
走ったときはガブガブ飲む。
でも普通の人はダメですよ。ブーデー一直線です。


復路トレイル開始。

復路はある程度まではあっという間に下れる。

鎌倉時代あたり、この大山は信仰が深く、
秘法を会得するため密修行が行われていたらしい。
やはり登ったり下ったりのランもしたのだろう。

その秘法修行が行われていたというところを通過。
ミドリちゃん、女豹から女天狗に変身した。
浮遊の術を会得したのだ。
崖のような段差で慎重に降りるところなのだが、そこをヒョイっと。
しかも笑ってるし。



大山は後半アップダウンの繰り返しになる。
これが疲れきった身体に重くのしかかる。
なかなかゴールできないのだ。

しかも昼下がり、気温は更に上がりもはや危険温度。
麓に近づくほど暑い。
無風で湿度も相当高い。

オレには昨日のような異変はなかった。
ところが他の3人に異変が起こった。
ラスト3キロくらいだったろうか、一人は視点が落ち、
まったくといっていいほど目が動かなくなった。
腕も頭も肩も顔も、すべての筋肉が重力に逆らえず下に下に落ちる。

残る2人には先に車に戻ってるように伝え、
重力に従順なオバハンをアテンドする。
途中で諦めることは出来ない。
自力で帰らなくてはならないのだ。それがトレイル。

全工程23キロ終了。
駐車場に戻ると先に戻った2人も頭を抱えている。
水をこれでもかというくらい飲み、保冷剤で頭を冷やす。

3人共少しの休息で復帰。
昨日のオレもすぐ復帰した。

あれだな、夏走っていて身体が丈夫になってきてるのかな?
まあこの天気だと熱中症にならないほうが不思議だけど。

とにかく普通のフルマラソンより明らかにきつかった。
ウルトラマラソンの70キロ地点な感じでした~。

(シューズ脱いで足がつり、激痛に顔を歪めるオバハンA、

それを後ろで笑ってみてるオバハンB)


炎天下 燃えるクラウドサーファー

2017-07-17 09:33:06 | ランニング

WBGTという暑さ指数がある。
天気予報で、注意とか警戒と示されるものだ。
最高レベルが「危険」
「危険」の指針は、原則外出は避ける、運動は禁止、というものだ。

BadWater ウルトラマラソン135マイル 
カリフォルニアのバッドウオーターという湖を起点に開催される
世界で最も過酷なレース。
摂氏50度にも達する中を217キロを走りきる。
そういうクレージーなドキュメンタリー動画を観た。

オレは全く単純な奴である。すぐ影響される。
7/15土曜日、軽く30度を超える時間帯に敢えて走ってみた。もちろんWBGTは「危険」表示。

湘南のビーチは燃える太陽で空気が焦げている。

連日の南風でサイクリングロードに堆積した砂は、
まるで鉄板で焼かれているようだった。

シャツなど着ていられない。
家から出るときすでに上半身は裸。
日本ではたぶん、この茅ヶ崎だけ許される。

片手にペットボトル。
短パンのポッケには自販機用に小銭をたくさん。

スピードはもちろん上がらない。
走っていると足の裏が熱い。
ソールを通してアスファルトの熱が伝わってくるのだ。
iPodの音がこもる。
汗がイヤホンの穴を塞いでいるのだ。

暑い気温では呼吸がうまくできない。
空気が膨張してるので酸素が薄いのかもしれない。

体調と会話をしながら、歩を進める。
走っている感じはしない。歩を進めているのだ。
熱中症特有の症状である頭痛や首の重さが無いことに注意を払いながら。

走っているとき、頭には何も浮かばない。
暑さについて考える。村上春樹みたいだ。
でも本当に暑さ以外のことが頭に浮かばない。

なんでこんなに暑いのだろう、
BadWaterより暑いと思う、
暑い季節って必要なのかな、
そんなとりとめのないことが脳をグルグル回ってるだけ。

翌日にトレイルを予定しているので15キロで終了。

冷たいシャワーに涼しい部屋、タンパク質とグルタミンを摂って休息。


しかしながら、ラン終了後4時間してから異変が起こった。
完全な熱中症である。
頭痛が身体の異変を示している。

何が足りない?
人間が疲れてグロッキーなときに足りないのは睡眠と栄養だけだ。
ニクを食いに出かける。
ロキソニンをビールで流し込み、リブロースを400g、メシ大盛りを胃にぶち込む。

It is Done!
翌日のトレイルに備える。