Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

ULTLA Q ~kyabagon appears~

2006-07-31 13:47:19 | windsurfin'
土曜日、無残なくらい海はプアーコンディション。
潮が引いた時間帯は立って波待ちできるほど、しかも混雑。
無風、ジメジメ、ノーサンキュー!

家に帰ると、エマージェンシー用のホットラインが鳴った。
実を言うと、今まで誰にも話したことがなかったのだが、
オイラの家は神奈川県立地球防衛軍茅ケ崎支部なのだ。
オイラは茅ケ崎支部の隊員なのだが、出動要請は一度もない。

ホットラインは都内馬込出張所からのものだった。
山梨県上九一色村に怪獣が出現して暴れているというのだ。
緊急出動して欲しいとのことだったが、オイラはどうしても土曜夜のエンタの神様を見たかった。
なので日曜の出動に変更してもらったのだ。

翌朝、家を出て西湘バイパスを通り、大井松田から御殿場まで高速を使った。
もちろんETCだ。
イグニッションをアクセサリーにすると『ETCカードを挿入してください』とアナウンスが流れる。
オイラはICチップを改造し、『優しく挿入してね』にアナウンスを変更した。
毎回車のエンジンをかけるときはゾクゾクするぜ!
さあ、上九一色へ向かってGOだ!

御殿場をおりたら大渋滞だ。しかも山中湖へ向かう道路だ。
『OH! SHITTTTT!』
富士五湖有料道路を使うことにした。
始めて通る道だ。
物凄い濃霧で霧雨はワイパーがうまく利かない。
やがて長いトンネルに差し掛かり抜けた。
別世界だった。青空が広がり気温がいきなり上がった。そこは夏だった。
富士山が左手に、そしてその広大な裾野を走り抜ける。
自分が怪獣を退治しにいくのを忘れてしまうほどの感動光景だった。
待ち望んでいた夏がやってきた。
その夏は海ではなく、青い空と緑の木々を介してオイラのハートにやってきた。
なんていう清々しさ。オイラはストーンズのCD『刺青の男』をフルボリュームにした。

現地に到着した。モトス湖だ。
以前、モトスに住むというモッシーに日本中が騒いだことがある。
今回は『キャバゴン』だ。
M78星雲のかなたにある海の惑星アオケン星から追放になった星人のようだ。
ウインドサーファーだったその星人は、勤務先の販促用ノベルティーを友人に横流したということで、
関係惑星からなる宇宙裁判の結果、島流しの刑ならぬ星流しの刑にあったのだ。

オイラはポインター号をキャンプ地におき、湖畔に向かって歩いた。
地球防衛軍の服装はかっこいい。
グレーベースで白いヘルメットだ。胸のポケットにはウルトラアイが入っている。
ウルトラアイは五反田TOCのサーフバザールで1480円で買ったものだ。

ドラゴン湖畔にたどり着くとキャバゴンはすぐわかった。
なにせデカイ。身長は4M60㎝だ。
プレーニングフォームをとっているため膝を曲げているが、膝をのばすと460だ。
たぶんセイルが6.5㎡だからだ。



湖畔には夏休みの子供たちが大勢いた。
ここでオイラがウルトラマントウリョウになり、戦闘態勢にはいると予測できない危険がある。
場所をキャンプ地に移した。
オイラはいきなりクーラーボックスを開け、
『まぁまぁまぁ』と言い、ビールを差し出した。
キャバゴンはあっというまに2本飲んでオイラに観念した。
ほんでもってパリッとソーゼージにツブツブマスタードをつけて、オイラにくれた。
うまかった。

『お前はマストサイズくらい大きい。だから顔も大きいな!』
『いえいえ違います。顔が大きいのではなく、身体が小さいのです。』
『お前はアンタッチャブルの山崎か!』
『でも小梅太夫も好きなんです。』

時間をずらして馬込出張所の隊員がやってきた。
『君の出る幕ではなかったよ』
オイラはティシュでウルトラアイのレンズを拭きながら言った。

午後風が吹いてきた。
平和なモトス湖が戻ってきたのだ。
上側でタクミサンやakiさんを確認した。
クール君がクールクル回っていた。

オイラはポインター号で湘南へと帰るのであった。
今回気がついたことだけど、モトスには女性が増えた。
しかもビギナーじゃない。
まともに走り、まともにジャイブし、バルカンしてる女性もいる。
板はフリスタだけど、冬は確実にウエーブしてる連中だね。

それと、昔と変わらずスラロームも多い。
ニールのRSに最新のスラ板だ。
でも何故か、はっきり言ってフォームのいい人は少ない。
たぶんそんなにプレーニングフォーム決めなくてもそこそこ走っちゃうのかな~?
それこそスラローマーも荒れ荒れ海面で乗ったらいいのにね。

要はウインドはオールマイティーじゃないとダメなんじゃないかと思ったんだ。
ウエーブやってるよ!なんていう人がジャイブ後半で失速してみ!
笑われちゃうよな。
テール思い切り沈めたピポットジャイブできなかったりしたらカッコ悪い。

だからズバッというと、平水面で乗れないのはヘタクソなんだな。
ヘタクソは永遠にヘタクソで、なぜかというと基礎ができてないんだ。
日曜はそれを痛感した。
平水面にこそ課題が転がってるんじゃないかな。
オレ的には見直しの時期だと思った。
リップやボトムターンが見えてきた時期こそ基礎を大切にしなくちゃね。

Lake Motosu

2006-07-28 13:51:51 | windsurfin'


土日雨マークはなくなったね。ただ前線が消滅しきってない。
週末湘南はプアコンディションだろうなー。
ただ、甲府地方が30度かる~くオーバーなのでモトスはしっかり吹くんじゃない?


オイラが始めてモトスに行ったのは地下鉄サリン事件があった年の5月のよく晴れた日だった。
一人、平日に行ったんだ。情報は雑誌ハイウインドのみ。
『天気がよくて気温が上がると風が吹く上級者向きゲレンデ』という情報だけだ。
河口湖インターを下りると、自衛隊の装甲車や警察の特別車だらけだった。
モトス湖は上九一色村で、オウムのアジトも上九一色村で、マスコミは上九一色村に集中して、
オイラは風を求めて上九一色村に向かった。
上九一色村と書かれたテレホンカードや、マツモトチヅオの顔が書かれたTシャツが売られていた。
ふざけた村だったな。あのとき事件のときオイラは都内にいて大パニックだったんだ。
それなのに観光目当てにしちゃうの???

まだ5月だったので水は恐ろしく冷たく、シーガルではあっという間に震えが来た。
ジャイブもウオーターもろくにできなかったのに、一人でいったんだ。
モトスはウオーターできないレベルが行くところじゃない。
流された人を助けに行くと一苦労なんだ。
だいたいは溶岩地帯に流される。道具も身体もギタギタになる。
あそこは上級向けだ。前後の人のジャイブ半径を読める人が行くところだ。
なーんて思ったよ。

オイラ的にはあそこの強烈ブローはかなり好きだな。
90Lのラージウエーブに6㎡前後で全く問題なく遊べる。
ホントに思い切り撃沈して鼻に水が入ると、子供のときのプールで鼻に水が入ってツーンとした感じを思い出す。
それからキャンプ場を歩いて裏手のモトスホテルや、バンガロー帯を探検したりする。
虫や鳥や草花を観察するんだ。
空気が澄んでいて、太陽が乾いた空気を焼いていて、鳥が鳴いて、雲が流れて嬉しくなる。

湖面にブローが入り始めると、それはまるで黒い虫の大群みたいにジワジワ迫ってくる。
海みたいにフワーッてブローが迫ってこない。
風が上から吹きつけるからじゃないかな。だから風速はあってもなかなかブローが届かない。
上から吹くから風が重い。吹いてるけどうまく走らないときがある。

モトスではとても半径の大きな高速ジャイブをしたりする。
海と違って板がチョップを拾うことがないので、回転Gを素直に楽しむことができる。
プレーニングタックしたり、ダックジャイブしたり、結果よく沈する。
海では落ちたくないけど、湖ではよく落ちる。
案外ギリギリ狙ってるかも。

しっかり吹いてるときは必ず湖を横断する。
ど真ん中は真剣に吹いている。
『げげっ!ここで沈したらウオーターできないかも、かも、かも!!!!』
と心臓バクバクで激プレーニングすると、心の隅っこについてるカスなんかが全部ぶっ飛ぶ。
ある程度のスピードに達すると、空気がまったりし始める。
風の音が聞こえなくなる。
その代わり、フィンが水を切る『クオーーーーンッッ』っていう音だけが聞こえてくる。
それとリーチのバタバタ音だ。
フィンの性能はこういうときに判断するんだな。
音の高低や、音のデカさだ。
音がデカすぎるときはフィンに傷が入っている。
音が途切れ途切れになるときは、フィンが柔らかいときだ。
空気の泡が付いたり離れたりだ。
道具は極限の使われ方しないと良し悪しはわからん。と、思うなぁ。


平水面に行くと、海では見たことない板がビーチにゴロゴロしてる。
あきらかに自分の板は場違い。でもそれしかないんだ。
バルカンやスポックできないけど、自分的には楽しんでるかな。
アンダーの海よりオーバーのモトス楽しいかもね。

夕方凄く凄く喉が渇いて、道具を片付け、着替えをして、それからビールを飲む。
キュワーッてビールが身体にシミル。
死ぬほど腹が空いて、富士吉田のすき家で牛丼を食うんだ。
それで案外贅沢な気分になったりするよ。

なんか行きたくなってきたな。
夜、星空見て直火の前に座ってバーボンいただくと最高なんだよね。
ウンチだけ問題だな。ウオシュレットないから!!

Chigasaki West Beach

2006-07-27 08:58:53 | windsurfin'

(茅ケ崎西浜~奥が漁港、その先がサザンビーチ)

波乗りは楽しいけど、あの人混み食傷気味だ。。。
波は取れても、滑った先に必ずショートがいる。

頭サイズでパドルで滑り出した先、前にも右にも左にも人がいる。

最近土日はとんでもなく早起きしてる。
朝6時に行っても、え?!っていうくらい人がいる。
なんか今年に入ってからサーファーが異常に増えている感じがするよ。

これで5.7吹いたら一体どうなるんだろう?
しかも結構サイドっぽくて腰胸あったら。。。ぞーっとしちゃうね。

暑くなってから初心者サーファーが一気に増えた。
夏しかやらない人たちもやってきた。
彼らは波があってもなくても、頭だろうがやってくる。
動きが読めないんだよなー。

土日も激混みなんだろうなぁ。
中途半端な南かなぁ。

そうそう、カッパウッキーさん情報によると茅ケ崎西浜がガラガラのようだ。
西浜はかつては超パワフルブレークでエキスパートオンリーのポイントだった。
5~6年前、台風が近い日に物凄い光景を見たことがある。
サイクリングロードにびっしりギャラリーと多くのカメラマンがいたよ。

やがて、西浜は砂つきが悪くなって、なかなか割れなくなったんだな。
オイラは3回くらいしかはいったことがない。

でも今良くなってるみたいだ。
もしかして腰胸で誰もいない???!!!!
それってパラダイス!!

スンゲー穴場になるかもな。
そこでもウインドできるんだよ!
ビーチが高台になってるので真オンのときの風の抜けがどうかだな。
南西クロスオンなら間違いない。
海岸線は長く、テトラも人造物もない。
サーファーは適当に分散している。
実はここに大型公園ができる。何年か前から工事が進んでいる。
『湘南渚公園』だ。(仮称ね)
駐車場ができて新しいウエーブポイントになる可能性あり。
今のうちに入って、ローカル面するかな。


でも今週は湖に逃げた方が得策かもね~。

tamaran-zaka

2006-07-26 00:02:00 | ThinkAbout..

校舎の階段から見える市内の風景、本物。夕日は日本海に沈むんだ。


高校は丘の上にあった。
市内を見渡せる高台に校舎があって、部活の帰りは夜景を見ながら、その坂道を歩いた。
うぐいす坂は登校時にうぐいすの鳴き声が響く坂道で、
春には桜のトンネルが出来上がり、冬はカンカンのアイスバーンの坂道になった。

高1のとき隣のクラスの貝田君と一緒に近くの女子高の生徒を好きになった。
たまたまスケート場で知り合っただけだ。ほんとにかわいい年頃だよね。
貝田君はオイラと同じスキー部だというのに抜け駆けしてその娘とデートした。
授業の1時間目にそれを知ったオイラは学校を抜け出してしまった。
うぐいす坂を下って歩いて帰った。
そういう気持ちの時に下る坂道はしんどかったな。
オイラは映画館に行き、ロッキーを観た。
映画館から出たオイラはリトルロッキーになった。
次の日から部活に専念した。
毎日毎日5キロ以上走り、筋トレに励んだ。
お陰で県のスキー大会のスラローム2本目でラップタイムを取った。
1本目は手をついてしまうアクシデントにあったから順位はつかなかったけどね。

身体を動かしまくるのは、
15歳のときにオイラが自分で築き上げた寂しさ除去法だ。

社会人になり同級生だった研一と母校を真夜中に訪れた。
缶ビールを1ダース買って車で校舎に乗りつけた。
今みたいにセキュリティーなんてなかったんだ。
夜中の校舎に忍び込み、3年G組の窓よりの後ろにあるかつてオイラが、
毎日居眠りしていた席に座ってみた。時間が止まったみたいだ。

校舎をくまなく探検した後、うぐいす坂に面した校舎入り口の階段に腰掛け、ビールを飲んだ。

その坂道は多摩蘭坂だよね、って研一と意見が一致した。
オイラは一個年上の先輩に憧れていた。
ものすごい美人で、後に学習院に行くほどオイラには高嶺の花だった。
その先輩を横目で見ながら部活で走る多摩蘭坂はたまらなかったんだ。

多摩蘭坂を登りきる手前の階段の途中でビールを飲んでる
だけどどうも苦手さ こんな夜は
お月様のぞいてる 君の口に似てる
キスしておくれよ 窓から

なーんて歌ったかどうかは忘れた。

研一は精神科の医者になった。
そいつは歯に衣を着せぬ言い方をオイラにする。
今でも的を得たアドバイスでオイラを励ましてくれる。

2年や3年に一度あう。
若い頃から行ってたBe-Bopというカフェに必ず行く。
そのカフェは雄也さんがホテルカリフォルニアをマスターにリクエストして
一人嗚咽したバーだ。
オイラたちの会話の内容は高校の頃と大して変わらない。
まあ、大きく違うのはそいつは医者で、
おいらはどうしようもないウエーバーだっていうことくらういだ。

みんな大人になって、オイラは大人を嫌いな大人になって、
こうやって自己回顧する。やれやれだ。やれやれ。

オイラはいまだにその憧れの先輩に対してとても失礼なことをしてしまったことを
今でも悔やむし、心が痛くなるときがある。
オイラにとてもとても寛大に接してくれて、それなのにオイラはなぁ~。

オイラはあのとき子供で、今はなんて言ってくれるかなーって思う。

そう思うときはあの高校の坂道から見える日本海に沈む夕日を思い出すんだ。
夏の夕日だ。短くてとても暑い17歳の夏だったな。

KITAKITA, KITA---!!!

2006-07-25 14:09:33 | windsurfin'


やっと梅雨明けが見えてきた。
本州にかかる梅雨前線が北上を始めた。
太平洋高気圧が優勢になってきた。
ついでに台風5号が九州地方の前線を押し上げてきたんだ。
それに伴って東海、関東にかかる前線も北上する。
北上して消滅する。
最後の最後、前線は大雨を降らすけど、一気にバイバイだ。
梅雨明けはズバリ土曜日。

日本はこれから等圧線のない太平洋高気圧にすっぽり覆われる。
サーマルウインドの季節だね。
高気圧の左がクジラの尾ひれ型をしたらモトス湖で潮抜きウインドだ!
おっと潮吹きウインドと読んでしまった君!アホやん!
朝霧高原で夏の牛乳を頂いちゃうぞ!

天気図に関係なく乾いた南からの熱風がビーチに吹きつける。
梅雨明けが吹くのはサーマルと北にある前線に吹き込む相乗効果だよ。
だから土日は吹く。

で、これからの予報はあてにならない。
夜タオルケットが必要で、朝からギンギン太陽が照りつける日は必ず吹く。
砂が熱くて素足では歩けない。
夕方は少し風が冷えてオンからクロスオンに振れていく。

4年前、10日間連続で5.3で乗れたときがあった。
またそんな日が来ないかな。

朝は無風でサーフィンをして、昼前は冷たいジュースを飲んでベランダで寝るんだ。
午後風が上がってきてウインドに出かける。
決して焦らない。吹いてから出かける。
何故だかわかる?
夏は吹き始めがMAXなんだよ!

日本海に低気圧が来ない限り、
吹き始めの風に合わせそれ以上の大きめのセイル持って行かないと失敗するよ。

川で乗ってる人たちは夏がチャンスだ。
ヒザ~モモの5.2~5.7コンディションでぶっ飛ばせ!