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8月の最終末終了。
28日、南南西~南。5.7㎡ジャスト。
29日、南南西5.7アンダー。
オンショアだと不満足だな、と皆でお互いに言いつつ、everybody was ハッピー。
広大な太平洋を疾走する。
広大な海なれど、走るべきルートを3秒単位で目の前の海図に刻みながら全力で突き進む。
自分の周りに友人が集まり、いつの間にか江ノ島へ向けデッドヒート。
前ストラップを前足の指と甲で思い切り上にねじ上げる。
マスト手を思い切り伸ばし、セイル手でセイルをねじ込む。
フィンが悲鳴を上げるくらいスピードを出す。
なんて楽しいんだ!!
辻堂奥、鵠沼手前の大きなうねりを使ってジャイブ。
ゴールのパークを目指す。
富士山が赤く染まりつつ、西日の逆光とその海面の反射は目が眩むほど。
The Day is done. 道具をボードウオークへ運ぶ。
先に上がっていた友人が缶ビールを飲んでいて、
最後の一口をオイラに差し出した。
口の中に一気に入れ、少しづつ食道に流し込む。
スポンジ化した胃にビールが染み渡る。
愛するフィールド、愛すべき友人たち、見渡す限りの広い海、沖にたたずむ烏帽子岩、
東に浮かぶ江ノ島、西に赤く染まる富士山。
生を実感する一時、あまりにも贅沢なSurf Life。
自然と周りの人たちとそして自分の筋肉と神経に感謝!
。。。などと思いながら家への帰路に着きながら、あらためて今はとんでもない事態にあると考える。
7月から8月、北風が多分一度も吹いていない。
通常、深夜、明け方は北風が湘南の海へ吹き抜け、陸と海の温度差でサーマルが吹くのに、
気象学的なまともなサーマルは一度も吹いていない。
しかし、常に南風が吹いている。
海水温は異常にアップしている。
海水はこんなに熱くはないはずだ。
家の周りには蚊や蝿はいなく、蝉すら寂しく鳴いている。
もちろんそろそろ飛ぶトンボもいない。
過去100年間に地上の平均気温は、約0.3~0.6℃上昇しているが、
21世紀末には2℃上昇すると言われている。
この2℃上昇がどのくらい壮絶なものかは平日週末とも建物の中にいる人々にはわからない。
低気圧が発生しないので波は無くなり、季節風がなりを潜め、
海水温上昇で異常にバクテリが発生し、海水が常に真っ赤にプランクトンと魚の死に場所になる。
昨年と今年のギャップの激しさがこのように明確ということは、
いろいろと深刻に急加速しているということだ。