Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

こないだ風が吹いた日の話

2007-05-31 01:10:46 | ThinkAbout..
最近、サザンビーチでウインドしたときのことだ。
オイラは5.7。トムはありえない4.1。
ストレートオンからサイドに変わったあのビンビンの日のこと。

会社の同じフロアの女性が、そのときのオイラを発見したそうだ。

彼女は、昨日、会社のラウンジで会ったオイラに、それを伝えてくれた。


オイラたちは砂嵐の中で、ワイワイ楽しそうにビーチでおしゃべりをしては、
思いついたように海に出て行き、はるかエボシ岩目指して、猛スピードで走っていたそうだ。

エンジンが付いていないのに、とにかく物凄いスピードで、
インサイドの波でサーフィンしているウエーブライドというものを初めて見たという。

初めて近くで見るセイルはとてもメカニカルで、
特にオイラのブラック×ゴールドのZONEは水商売チックな色使いで感動したらしい。
たぶんテレビか雑誌で古いサーファー艇の風呂敷三角セイルしか見たことなかったのだろう。

『話しかけてくれればよかったじゃないですか』とその女性に言ったんだけど、
オイラたちウインドサーファーたちは一種独特の雰囲気で話しかけづらかったようだ。

砂嵐で一時は立ってられないほど吹いたので、
その中、海に出て行く人は違う世界に住む人々のような印象だったらしいのだ。


オイラが入社した直後の今年2月、彼女と社内ネットワーク管理の打ち合わせをしたときがある。
打ち合わせ後、なぜか彼女は自身のプライベートを話し始めた。そんな経緯がある。
たぶん彼女は話したかったのだ。たまたま目の前にオイラがいた。
なんかのキッカケで茅ヶ崎に何故住んでる?みたいな会話になったのかもしれないな。

その女性は都内に住んでいたけど去年離婚し、ただただ海を目指して引っ越してきた。
海近くならどこでもよくて、それがたまたま茅ヶ崎だったのだ。
彼女は生活のために、派遣登録し、そのスキルを生かしてオイラの会社に就職した。
小学2年の娘と二人暮しで、日々仕事と家事と育児に追われている。

週末、娘と自転車で必ず海を見に来るのだそうだ。
見晴台に腰を下ろして海を見ていると、知らず知らず涙が流れてくるのだという。
『それは私の心の問題なのか、ただ純粋に海が癒してくれるのかはわからない』
もちろん深い付き合いはないので、彼女はそのことを終始ニコヤカに話してくれた。
でもそれは逆にとてもとても悲しい話に聞こえた。

小2の娘と海沿いに住んでいる派遣社員。週末は海を見ながら涙を流す素敵な人。
悲しみを海に捨てに来ちゃいました。明日からはがんばらなくっちゃ!
そんな感じです。


『海とはいろんな付き合い方があって、ビールを持って海を眺めているだけでもいい。
ただ僕はサーフィンやウインドサーフィンをして海と付き合ってますよ。
まあ、いずれにしても、あなたも僕も海に呼ばれてますよね。
風が吹いている暇な週末は海に来ると、きっといいもの見れますよ。』
確か、こんなことを言った覚えがある。

そして彼女は風の吹いた週末にウインドサーフィンを娘と見に来たのだ。
そしてゾクゾクするくらい惹かれたそうだ。
彼女はあたかも自分がウエーブライドしたように、見に来たことを報告してくれた。

あの風で、大海原を疾走するウインドサーフィンを見て、
彼女はある意味、一種の感動を覚えたって言った。

きっと、更に心に染みる海の光景を体感してくれたんだな。

実はこの日、ローラーコースターめいくしちゃったもんね。

2007-05-29 00:54:07 | windsurfin'


土曜、エスロさん送別会。
この日、15時半に風がやってきた。
正面ポイントはムラサキスポーツのサーフコンテストで規制が入り、
ウインドは裏パークから出艇。
ストレートオンショアのため裏パーク~サザンビーチを数回往復。
南南西にシフトした風を見逃さず、サザンから一気に上りを取ってチサンまで。
このとき5.3超ジャスト。素晴らしく気持ちがよかった。完全なアビーム。

それからパークでしばらく遊ぶ。
エリア規制のため、みんなとは乗ってるところがバラけちゃったな。

オイラは撤収のとき、ビーチにいる連中に送別会時間厳守!を伝えて帰宅。

さあさあ!開始19時である。
アクマヨウコとノリダァの二人しかいない。

後の連中は、さすがウインドサーファー、アイランドタイムである。

全員で24名参加。
心に残る楽しいウタゲでしたな。
エリック・プラムトンとトム・ジョンストンのギタータイムあり、
茅ヶ崎フラチームの恒例の舞ありで相変わらずのよいアクセントがついた。

会社の集まりではなく、純粋に遊びの集まりはとてもいい。
ウインドや波乗りをやってるお陰でこのような機会に恵まれる。感謝だ。

新年会や忘年会や、このような送別会など、
相当前もって企画しないとミンナの予定が立たない。
でも、これでミンナが集まり、楽しい顔で帰っていくとそれだけで満足である。

エスロさんは湘南の地を離れるため、この送別会と相成ったわけだが、
結構な人数が集まったのは、これは企画うんぬんじゃなくて、
エスロさんという人間に集まってきてくれたわけだ。

あと、料理も間違いないのを選んでもらって仕込からしっかりやってもらった。
案外、まったりサーファースタイルのダイニングバーじゃありませんか。

エスロさんは今回北海道へ帰る。
今後、誰かが同じようにこの地を離れるときは必ずやってくる。
海外赴任はオイラにも充分あり得るし、
そして、やがて誰かが死ぬとき、それが最も確実な事実なんだけど、
そうやってハッキリとした形でミンナから離れていくとき、
このように大勢の人がやってきて楽しい宴会をして欲しいものである。

リレーションの中でそれを実現させるためにはきっとルールがある。
ルールとはバランスを保つためのもので、いろんなバランス要素を結びつけるものは
細い銅線を何本かに束ねたワイヤー状のものでしかない。

それを監視したり修復したり足したり切り捨てたり、なかなかそれぞれ大変である。

しかし距離は関係ない。
長くて太いもの、短くて細いもの、さまざまである。

エスロあにき、ロング・グッバイだな。

ロング・グッバイ

2007-05-25 23:52:04 | ThinkAbout..
ブログなかなかアップできなかった。

なぜでしょう?

それは、小説にはまっていたからです。

『ロング・グッバイ』レイモンド・チャンドラーの書いた本で、かつては清水俊二が翻訳した。
そして村上春樹が翻訳し、最近発売になった。

清水は「さよならを言うのはわずかの間死ぬことだ」という訳にたいし、
村上は『さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ』になっている。

よく言われるのは、清水の翻訳は映画のセリフのようにカッコよく、
村上の翻訳は文章の流れに沿った自然な表現といわれる。

個人的に村上春樹が大好きで、処女作の『風の唄を聴け』は何十回読んだかわからない。

ちょうど、エスロさんの送別会を企画してて、
そのとき出会った『ロンググッバイ』は絶妙のタイミングである。

LONG・GOODBYEには2種類の状態がある。

①もう、ずーと会えない意味
②名残惜しくてなかなか別れられない意味

とにかく素敵な別れはいいことだ。

ビッグウエンズデイで、離れ離れの友人3人がビッグウエーブを前に再会する。
波に乗った後、またな、で別れる。
あの感動的なシーンだ。

明日はまさにそれをやっちまおう!という段取りだよ。
今、湘南はムネ~カタに波が育っている。
明日、北から南に風がシフトするとウエーブ天国になる。
明日はそれに酒付きだ。

思い切り巻かれた後に、酒に巻かれるか!
会場もとってもグーだし、おいしい料理はみんなをハッピーにするだろな。

明日は良い日にしよう。
『今日は楽しかったよね。またいつか乗ろう!』
そういう言葉が出てくる素敵な夜にしよう。

ダースベーダーかっこ良過ぎるよ。聞いてみそ!

2007-05-20 21:16:15 | windsurfin'
18日、金曜日。
腹痛のため東海岸のパーク病院へ。

チャウチャウ!
風のためパークへ。

その日、オイラは初めて南東強風を経験した。
砂がガンガン飛ぶ。
思い切りポートサイド。

しかも強風はTバーの左。いわゆるパーク。
で、右側の裏パークはなんと無風。

Tバーを境に風速15Mと風速0Mである。
明らかに上空で風が回っている。
寒気と暖気がまさにぶつかり合っている。

そのコンディションの中を出艇しちゃった人がいた。
Tバーをかすめながら、Tバーの真正面に出てしまった。
当然ながらそこは無風なのでセイルを落としてしまった。

Tバーのような人造物の前でウネリはデカイものだ。
彼らは木の葉のように海面に漂いながら、
ジワリジワリとTバーに向かって流され始めた。
二人のうち、パークよりの人にだけ風が入り、なんとかウオーター成功。
その人だけ生還した。

残った人は必死に裏パークへ向かって道具を押しながら泳いだ。
ローカルがみんなTバーに上がって様子を伺う。
観てても、なーんにもできない。

Tバーでは、テトラに引きずり込まれ、これまで何人も亡くなった。
みんなTバーから観てるのだけどなーんにもできない。

オイラが知ってる記憶では
20歳前の若い女の子がテトラに引きずり込まれ命を落としてしまった。

そのときはレスキューがヘリでホバリングしながらロープにぶら下がって
彼女を助けようとしたが、二次災害の恐れもあって彼女に手を出せなかった。

それだけテトラに打ち付ける波のパワーはすげえのだ。

で、話は現場に戻します。
ショップの店長が馬入のマリーナからジェットスキーの救助を頼んだ。
で、ジェットが来る前に、彼はなんとかTバーをかわし裏パークまで泳ぎ着いた。
沖の西では南西のブローが発生してた。水平線上が真っ黒。
もう少し遅くて、南西のオンショアがガツンと来たら、
オイラの記憶はギタギタフライデイになるところだった。
危うし危うし!

Tバーからその人を観てると、そのピンチに
ダースベーダーの曲が頭の中で鳴ったさ!
MASH-UPダスけどね~



その人、ほとんどパークで見かけたことはなくて、
やはりその土地の天気を知ってるということが如何に大切か身を持って経験した。
イレギュラーなコンディションでは何が起こってもオカシクナイ。


その後、サイド4.7、頭サイズのコンディションになった。
もう一吹きでクローズアウトっていうくらいジャンクなコンディションだった。
それでも何とかジャンプして波乗りしたけど、5.3ではヘロヘロ。

てな具合の金曜でした。

土曜は何もせず。
エスロさん送別会用のMASH-UPミュージックを集めてたぜい!

日曜は午前中波乗り。
久々の波乗りだったなあ。
柳島で腰~腹。

柳島は今海浜公園工事真っ只中である。
とりあえず、シャワー施設ができた。

明日から台風グランドスウエルが入ってくる。
早朝サーフィン開始ですな。




あとオマケ!
マイケル・ジャクソンとNelly Furtadoのmash-upっす。
"Promiscuous With You"


ウエーブ大作戦

2007-05-16 23:35:03 | ThinkAbout..
おととい、他部署の女性から『ランチデートしましょう』とメールが入った。

この女性は新卒で入社後、即、海外勤務を希望し5年だか7年だか海外で過ごした。
今は日本で海外の業務をこなしている。

言っていることが正しく、自分が正しいと思ったら上司をも正す芯の通った女である。

彼女がいろんな人と一緒にランチをとるには理由がある。
ランチタイムは好奇心旺盛な彼女の情報収集の場なのである。

彼女はオイラに品質管理や品質システムマネジメントなどのことを聞いた。

会社にはいろんなスペシャリストがいるので、話を聞かないのは損、と言うのである。

この考えは実に単純で、
スキー場にいてスキーしないのと、
海辺に住んでいてウエーブしないのと同じである。

一つの考えとして、
能力を上げた結果、報酬が勝手に上がる、というのがある。
能力とは知識だけではない。
マネジメント能力、改善力だ。
自分の能力を上げることで、いかに会社に利益をもたらすか。
(全員参画という条件はあるが)その結果、収入が上がるのは当然である。

その方式が満たされないのは、どこかが間違っている。
その間違いに気づいて、アピールし改善し評価し長期展望を持てる人は重宝がられる。
アピールを文書にできない人は、いわゆるグチになって、煙たがられる。

さてさて。
オイラは来週から現場で作業を開始する。数週間の契約だ。
自ら望んで宇宙服を着て電気回路や機械装置を組み立てるのである。
『現場知らずしてシステム構築を語るべからず』というのがオイラの信条なので、
自分から上司にお願いした。
オイラは案外勉強が好きなのだ。

てなわけで、今ある仕事はある監査の報告書を金曜まで作成するだけとなった。
つまり明日は会社にいてもヒママな感じなのである。
ヒママな時間は有効利用しなくてはいけない。

明日は風が吹きそうなので、ちょっくらウエーブ作戦、というわけである。