最近、サザンビーチでウインドしたときのことだ。
オイラは5.7。トムはありえない4.1。
ストレートオンからサイドに変わったあのビンビンの日のこと。
会社の同じフロアの女性が、そのときのオイラを発見したそうだ。
彼女は、昨日、会社のラウンジで会ったオイラに、それを伝えてくれた。
オイラたちは砂嵐の中で、ワイワイ楽しそうにビーチでおしゃべりをしては、
思いついたように海に出て行き、はるかエボシ岩目指して、猛スピードで走っていたそうだ。
エンジンが付いていないのに、とにかく物凄いスピードで、
インサイドの波でサーフィンしているウエーブライドというものを初めて見たという。
初めて近くで見るセイルはとてもメカニカルで、
特にオイラのブラック×ゴールドのZONEは水商売チックな色使いで感動したらしい。
たぶんテレビか雑誌で古いサーファー艇の風呂敷三角セイルしか見たことなかったのだろう。
『話しかけてくれればよかったじゃないですか』とその女性に言ったんだけど、
オイラたちウインドサーファーたちは一種独特の雰囲気で話しかけづらかったようだ。
砂嵐で一時は立ってられないほど吹いたので、
その中、海に出て行く人は違う世界に住む人々のような印象だったらしいのだ。
オイラが入社した直後の今年2月、彼女と社内ネットワーク管理の打ち合わせをしたときがある。
打ち合わせ後、なぜか彼女は自身のプライベートを話し始めた。そんな経緯がある。
たぶん彼女は話したかったのだ。たまたま目の前にオイラがいた。
なんかのキッカケで茅ヶ崎に何故住んでる?みたいな会話になったのかもしれないな。
その女性は都内に住んでいたけど去年離婚し、ただただ海を目指して引っ越してきた。
海近くならどこでもよくて、それがたまたま茅ヶ崎だったのだ。
彼女は生活のために、派遣登録し、そのスキルを生かしてオイラの会社に就職した。
小学2年の娘と二人暮しで、日々仕事と家事と育児に追われている。
週末、娘と自転車で必ず海を見に来るのだそうだ。
見晴台に腰を下ろして海を見ていると、知らず知らず涙が流れてくるのだという。
『それは私の心の問題なのか、ただ純粋に海が癒してくれるのかはわからない』
もちろん深い付き合いはないので、彼女はそのことを終始ニコヤカに話してくれた。
でもそれは逆にとてもとても悲しい話に聞こえた。
小2の娘と海沿いに住んでいる派遣社員。週末は海を見ながら涙を流す素敵な人。
悲しみを海に捨てに来ちゃいました。明日からはがんばらなくっちゃ!
そんな感じです。
『海とはいろんな付き合い方があって、ビールを持って海を眺めているだけでもいい。
ただ僕はサーフィンやウインドサーフィンをして海と付き合ってますよ。
まあ、いずれにしても、あなたも僕も海に呼ばれてますよね。
風が吹いている暇な週末は海に来ると、きっといいもの見れますよ。』
確か、こんなことを言った覚えがある。
そして彼女は風の吹いた週末にウインドサーフィンを娘と見に来たのだ。
そしてゾクゾクするくらい惹かれたそうだ。
彼女はあたかも自分がウエーブライドしたように、見に来たことを報告してくれた。
あの風で、大海原を疾走するウインドサーフィンを見て、
彼女はある意味、一種の感動を覚えたって言った。
きっと、更に心に染みる海の光景を体感してくれたんだな。
オイラは5.7。トムはありえない4.1。
ストレートオンからサイドに変わったあのビンビンの日のこと。
会社の同じフロアの女性が、そのときのオイラを発見したそうだ。
彼女は、昨日、会社のラウンジで会ったオイラに、それを伝えてくれた。
オイラたちは砂嵐の中で、ワイワイ楽しそうにビーチでおしゃべりをしては、
思いついたように海に出て行き、はるかエボシ岩目指して、猛スピードで走っていたそうだ。
エンジンが付いていないのに、とにかく物凄いスピードで、
インサイドの波でサーフィンしているウエーブライドというものを初めて見たという。
初めて近くで見るセイルはとてもメカニカルで、
特にオイラのブラック×ゴールドのZONEは水商売チックな色使いで感動したらしい。
たぶんテレビか雑誌で古いサーファー艇の風呂敷三角セイルしか見たことなかったのだろう。
『話しかけてくれればよかったじゃないですか』とその女性に言ったんだけど、
オイラたちウインドサーファーたちは一種独特の雰囲気で話しかけづらかったようだ。
砂嵐で一時は立ってられないほど吹いたので、
その中、海に出て行く人は違う世界に住む人々のような印象だったらしいのだ。
オイラが入社した直後の今年2月、彼女と社内ネットワーク管理の打ち合わせをしたときがある。
打ち合わせ後、なぜか彼女は自身のプライベートを話し始めた。そんな経緯がある。
たぶん彼女は話したかったのだ。たまたま目の前にオイラがいた。
なんかのキッカケで茅ヶ崎に何故住んでる?みたいな会話になったのかもしれないな。
その女性は都内に住んでいたけど去年離婚し、ただただ海を目指して引っ越してきた。
海近くならどこでもよくて、それがたまたま茅ヶ崎だったのだ。
彼女は生活のために、派遣登録し、そのスキルを生かしてオイラの会社に就職した。
小学2年の娘と二人暮しで、日々仕事と家事と育児に追われている。
週末、娘と自転車で必ず海を見に来るのだそうだ。
見晴台に腰を下ろして海を見ていると、知らず知らず涙が流れてくるのだという。
『それは私の心の問題なのか、ただ純粋に海が癒してくれるのかはわからない』
もちろん深い付き合いはないので、彼女はそのことを終始ニコヤカに話してくれた。
でもそれは逆にとてもとても悲しい話に聞こえた。
小2の娘と海沿いに住んでいる派遣社員。週末は海を見ながら涙を流す素敵な人。
悲しみを海に捨てに来ちゃいました。明日からはがんばらなくっちゃ!
そんな感じです。
『海とはいろんな付き合い方があって、ビールを持って海を眺めているだけでもいい。
ただ僕はサーフィンやウインドサーフィンをして海と付き合ってますよ。
まあ、いずれにしても、あなたも僕も海に呼ばれてますよね。
風が吹いている暇な週末は海に来ると、きっといいもの見れますよ。』
確か、こんなことを言った覚えがある。
そして彼女は風の吹いた週末にウインドサーフィンを娘と見に来たのだ。
そしてゾクゾクするくらい惹かれたそうだ。
彼女はあたかも自分がウエーブライドしたように、見に来たことを報告してくれた。
あの風で、大海原を疾走するウインドサーフィンを見て、
彼女はある意味、一種の感動を覚えたって言った。
きっと、更に心に染みる海の光景を体感してくれたんだな。