JODY from BigWave

今週はよく南西が吹いた。
どちらかというと冬型の気圧配置の冬の南西だ。
月末ということで休暇をとるわけにいかず、
というか、それほど乗りたい衝動にかられなかった。
・マシントレーニングを始めたばかりで疲労してる
・最近毎週乗れてる
・トラブル続きで席を空けられない
今週はこんな感じ。

会社の帰りにコンビニでビールとフライドチキンを買って、
家から徒歩数分の桜を見に行く。
川べりのコンクリートに腰掛け、桜の花を観る。
まだ6～7分咲き。
マワリに人はいない。優しくノンビリした時間を過ごす。
少し得した気分。先取りした気分だ。
週末は多くの人が花見をするだろう。
でも残念ながら土日は花見には適さない。
またまた南西風が吹くからだ。

土曜は高気圧の中心が南岸に移動する。
5.7で遊べる風は吹くだろう。波はない。ざわつく程度だ。
日曜は低気圧が朝鮮半島に位置するので、しっかりした南西が吹く。
日曜は風、波ともに十分。

花見は明日金曜中に済ませておこう。

そうそう！
ビールのＣＭで「悲しみのJODY」が使われている。
２５年前の映画BIGWAVEでのウエーブライディングシーンのBGMだ。
イントロのドラムの音とともにホキーパで女性が大ジャンプをかます。
ウインドが大ブームになったきかっけの映画だ。
みんな波に乗って笑っている。
道具は異常に古いけど、ウインドがウインドらしく実に楽しそう。
DVDは女の子からプレゼントしてもらった。
子供の頃、いつかウインドをやってみたいと思ってたころの映画。
なんとか今続けているオイラの宝物のDVD。

Chaper8 "Oh!Nishi" Blows In Spring

「ザップルさんって、私たちウエーバーの象徴じゃないの？私たちの心の鏡ってことよ。
それなのに人格を持って行動するのかしら？」
「どういうことかな？それからザップルじゃなくてアップルじゃない？」
「ヤップルでも、ヘップルでも、この際関係ないわ。
彼は今日茅ケ崎で乗るか逗子で乗るか悩んだみたいよ。
悩むと言うことは人格があるということね。
結局茅ケ崎で乗ってるみたいだけど。いいよね、４．２㎡のセイルだって。
でも本人は５．０でメーデーメーデー！だって！」
彼女は可愛らしくクスクス笑った。
「たぶんオーバーになって、掲示板にオーバーになっちゃったって書くんじゃない？」

僕は西風の茅ケ崎の海を思い出した。素晴らしい風だ。
砂も波しぶきもき貝のかけらも全部横に平行移動する。
「湘南の西は夕方吹き上がるからね。
で、彼が誕生したのはウエーバーの思いが集結したからなんだ。
もしくはその思いが純真無拓な彼に乗り移ったんだ。
だから彼は君で彼は僕なんだ。
彼がウエーブだけして暮らしていくのは、みんなが望む彼自身の義務かもしれないね。
彼はみんなの思いが入り込んでるから、彼の言うことは一般論であり、正論なんだよ。」
「でもさ、言うことは正論でも、行動は尋常じゃないわよ。
刀で刺されたり、女性トラブルが原因でお風呂で寄生虫を窒息死させようと試みたり、
普通の人にはあまりない経験よ。」
「アップルさんは身代わり地蔵なんだよ。
みんな仕事したくないなと思うと会社辞めてくれるし、
際どいリッピングしたいなと思うと頭を海底に突き刺してくれるしさ。」
「なんか気の毒な感じがする。。。　でも愛すべき人よね。」
「そうだね。愛すべき人だ。彼は人生を楽しんでる。辛いことすら楽しんでる。
僕らが忘れていることだよ。人生には波がある。いい波も悪い波もある。
きっとつべこべ言わずその波に乗ってるよ。乗らずに言い訳する奴の１万倍いいよ。」
「そうよね。それに波待ちばかりではなくて風を使って自ら波をつかんでるわね。」
「乗るのが大切なんじゃないよ。乗ろうとする意識が大切なんだね。」
「それに尽きるわね。」
「そう、それに尽きるよ。」



昼寝の延長してて気付けばこんな時間
投稿者：アップル 投稿日： 3月29日(水)04時17分43秒

Chapter7 Upside Down

「僕は昨日ウインドしたよ。結局は５．３ジャストだった。
小波だったけど、アウトではスピードセイリングが出来た。実に楽しかったよ。
夕刻に誰もいない沖で一人で走るのはとても充実感を感じる。
沖に向かうときは思い切り風上に上り、ジャイブして一気にビーチまで下らせるんだ。
ある程度の速度に達すると風が粘性を帯びてまったりしてくる。不思議な感覚。」

「あんたを見ていたよ。オイラは波待ちしながらあんたを見ていた。」
ウエーブ男が足首をさすりながら言った。
「あんたがゲッテイングアウトしていくとき、オイラのワキをかすめていった。
一つ言っておくけど、ビーチへ向かってくるときサーファーの群れの前で
派手に転ぶのは勘弁してくれよ。かなり怖いもんだよ。」
「それは悪かったね、ついつい夢中になってね。。
ところで、君は波乗りもするのか？なんで昨日は波乗りなんだ？」

ウエーブ男はまた足首をさすった。
「実は先週怪我をしたんだ。
オイラも調子に乗っててさ、リッピングしたらそこはビーチぎりぎりだったのさ。
海底にフィンが刺さり、足がストラップから抜けなくて、
その反動で体制崩してさ、頭から海底に激突したんだ。
目の前が真っ暗。そう、頭が海底に突き刺さったんだ。
その状態で引き波にやられたから、足だけバタバタしちゃってね、
足だけ海面から出ていたみたいだ。本当に苦しかった。死ぬかと思った。」
「君は案外おっちょこちょいだね。」僕は苦笑した。
「そこまで波を攻めるのはウエーブ男らしくないよ。何か自分を責めてる？
自虐的なものを感じるなぁ。どうしちゃったの？」
「あんたは誤解してるよ。オイラに『自分』はない。オイラはあんた自身だからね。」

「でも僕は海底に頭を突き刺すようなことはしないよ。上下反対だし！」
ついに僕は吹き出した。隣の彼女も大笑いをした。
彼女はジョージハリスンのレコードレーベルがプリントされているトレーナーを着ていた。
プリントは食べかけのリンゴのロゴだ。
ビートルズ解散後のジョージがアップルレーベルをふざけて『ザップル』にしたときのロゴ。
「ザップルって食べかけのリンゴって意味みたい。
本意ではない、という意味じゃなくって？
『海底に頭を刺すなんて本意ではない』、でしょ？ザップルさん！」
「おいおい、ヨーコ言い過ぎだよ。アップルさんでいいじゃないか。」

結局ウエーブ男はアップルさんと言われることになった。
アップルさんはみんなの中に生きている。みんな自身ということだ。
ウエーブだけして暮らしてく。。。ユートピアは海にありき。



命からがら海底から脱出したウエーブ男　『ご近所の茅ケ崎市民が撮影』

Drive My Car

1500ccなのに板４枚搭載したまま２人で足伸ばせて寝れるチョーウインド仕様だ！




車の不具合のことだ。
オイラの車はCVTといって無段階変速のトランスミッションがついている。
変速のショックなしにギアがアップされるのだ。

このＣＶＴは発進時に、タイムラグというか息つきというか、
コンマ何秒かエンジン回転が抑えられ、しかもガガガッという違和感を覚える。

早くディーラーに行けばよかったのだが、風や波が気になりなかなか行けなかった。
原因はスタートクラッチとか、ミッションの金属ベルトによるものと説明を受けた。
実はＦＩＴ（オイラの車はスパイクだ）にこの不具合がとても多いと聞いた。
ホンダはＡＴＦ（オートマチックフルード）を改良したＨＭＭＦを出し、
問題のあるユーザーに対し無償提供を行っていると聞いた。
始めて聞いた。問題をユーザーから言わない限り知らないで済むところだった。
リコールではないから、仕方がないってことか？？

この不具合は「ジャダ」と呼ばれ、通常はオイル交換で解消されるようだ。
ＣＶＴは湿式クラッチのため、かなり摩擦軽減を考慮したオイルになっているはずだ。
ＨＭＭＦはミッションオイルというよりは機械作動油？といったほうがいいみたい。
このオイル交換でダメならミッションを交換するとのことだった。

交換後、「ジャダ」は解消された。
その代わり、エンジンブレーキの利きが悪くなったような気もする。。。

オレ思うにオイル交換は暫定処置。恒久対策ではない。
真の原因は設計者が知っている。
きっと言わない。

I Wanna Be Kieth

パソコンを初めて買って、インターネットに接続したのは４年前？
まだそれしかたっていないのか。。。今では生活、仕事に切っても切れない。
会社のジイサンどもはパソコンをやっている俺を見て「遊んでる」と思ってるらしい。
データを管理し、文書管理を行い、（書き込みくらいさせろよ）、仕事を簡素化してるのね。

汗を流すのが美徳と思っている化石はまだたくさんいるのだね。
汗を流すのは夏の炎天下のセイルセッティングで十分！
汗ばかり流す人は、結局は数字上がらず改善できずだ。
言っていることもわからないし、説得力がない。たぶんだいたいそうだ。

前置きが長すぎたね。
俺がインターネットを始めてウインド関係を検索して、思い切り惹かれたのがこのサイトだ。

http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/4394/

今は既に閉鎖されてるけどどっかのサーバーに残ってたようだ。
表現力に優れ、笑いの陰に哀愁がある。
そこの管理人と会う事ができ、いい友達となった。
そこから辿り着いたサイトでは新橋会なるウインドサーファーの飲み会画像がアップされ、
まさかそこに自分が参加するなどとは思っていなかった。

ウインドは海上では孤独だけど、「みんなで乗る」意識がとても強い。
俺が知る限り、ウエーブをしない人達はどんどんウインドから離れて行った。
ウエーブをする人達はどんどん深みにはまり、同じ人種と集うようになる。
ウエーブ以外の人と接する時間がどんどん減っていく。
それがちょっと気持ちよかったりするし、社会の本流からそれてる気もする。

とにかくこれだけ遊びに真剣で楽しい連中はいないだろうな。
自分達はまともと思っているだろうけど、
他から見たら顔が黒い不良中年なんだろうな。
ウエットよりスーツやスカートが似合ってるねというと怒り出す変な人たち。