美味しいおコメを収穫するために。
4月中旬になって早期水稲の田植えがおおかた終了した南九州における、
これからの生育管理のはなしとなります。
↓
田んぼの栄養状態は 一枚一枚ちがいます。
肥えている田・やせている田・日当たりの良い田・水はけのよい田・粘土
質の土の田・野菜あとの田、大きい田・せまい棚田も、すべては 田んぼ
とよばれます。
そんな田んぼを
新規就農された方・おばあちゃん・ベテラン農家・農業公社・有機農家や、
サラリーマン・兼業農家のおかあさんたちなどなど、いろいろな方がつく
られる。日照りの年や、台風の多い年や、天候が順調な年、そして不順な
年にも つくられる。
そういう意味では、同じ田で同じ人が作るからとはいっても、田んぼでの
イネつくりって、じつに千差万別の世界なんです。
しかし、そんな多種多様な田んぼ と 多種多様な作り手、そしていろい
ろな気象のなかにあっても、作られるイネは正直です。だれがどう作ろう
と、育てられるイネの姿には土の栄養状態がはっきりとでる。
イネは正直者なのです。
その栄養状態による診断と対策ですが、イネの姿をみたときにやせた栄養
状態のときはとり立てて心配いりません。
栄養が足りないときには、生育に合わせてすこしづつ肥料をやっていきさ
えすればよいのですから。むしろ心配しなければならないのは、イネが肥
満してきたとき。そう、田んぼの土が肥えすぎている場合なのです。
[よくありがちな]田んぼが肥える原因となるのは、たとえば
■ 裏作にキャベツやハクサイなどが作られている田んぼ
■ 家畜ふん尿に由来するたい肥が必要以上にいれられた田んぼ
■ 田に作っていた牧草などをすきこんだ直後に田植えしたとき
■ 田に作られていた作物が安値から生産調整され、すきこまれたとき
■ 田植え直前に生の有機物〔ワラ・米ヌカなど〕を大量に入れたとき
などといったケースがありますが、こういった場合に注意が必要になるの
です。
なぜ注意が必要になるのかですが・・・イネが、田んぼ全体の養分が過剰
となった田や、チッソやカリなどの一部の養分だけが異常に蓄積している
田んぼに植えつけられると、
■ 稲がイモチ病などの病害にかかりやすくなる
■ イネの背丈がずんずん高くなり、収穫前に倒れてしまいがちになる
■ 穂が成熟する前に倒れると、穂が熟れない
■ 収穫の時期が遅れる
■ 未熟な栄養分がおおければ多いほど、食味も悪くなってしまう
といった不都合が、稲の生育しているうちに起こりやすくなるからなのです。
そういった不都合を解消し、おいしいお米をたくさん同時に収穫するために、
いれる肥料の種類を調整したり、田植えするイネの絶対[本]数を減らした
り、生育中の水の管理を徹底したり、イネに当たる日光の量を増やすといっ
た、イネの生育のお手伝いをしていく[栽培する]わけですが・・・育って
いくイネの姿には、そういった努力の効果もきちんきちんと反映されていく
のですから、
イネというのはほんとに正直者だなぁ
と、つくづく思わされるんですよね、イネつくりの現場に携わっていると。
ということで今回は、田の土の状態や作り手の努力は、育てられるイネの姿
に反映される[イネは正直もの]。だから美味しいおコメをたくさん同時に
収穫するためには、まずは それぞれの水田に合わせた土づくりをし、田植
えした後は 育つイネをよくよく観察して適せん対応していこうというおは
なしでした。 → 参考として・実際のハウスにおける土壌改良例。
◎ イネには節があります。その節の長さなどからでも、その時のイネ
の生育状態がわかったりもします。そういった意味では、昨年や一
作年といった過去のイナ株は、貴重な生育の記録資料となりえます。
たとえていえば、イナ株はある種のタイムレコーダー。ともいえそ
うです。
「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」
4月中旬になって早期水稲の田植えがおおかた終了した南九州における、
これからの生育管理のはなしとなります。
↓
田んぼの栄養状態は 一枚一枚ちがいます。
肥えている田・やせている田・日当たりの良い田・水はけのよい田・粘土
質の土の田・野菜あとの田、大きい田・せまい棚田も、すべては 田んぼ
とよばれます。
そんな田んぼを
新規就農された方・おばあちゃん・ベテラン農家・農業公社・有機農家や、
サラリーマン・兼業農家のおかあさんたちなどなど、いろいろな方がつく
られる。日照りの年や、台風の多い年や、天候が順調な年、そして不順な
年にも つくられる。
そういう意味では、同じ田で同じ人が作るからとはいっても、田んぼでの
イネつくりって、じつに千差万別の世界なんです。
しかし、そんな多種多様な田んぼ と 多種多様な作り手、そしていろい
ろな気象のなかにあっても、作られるイネは正直です。だれがどう作ろう
と、育てられるイネの姿には土の栄養状態がはっきりとでる。
イネは正直者なのです。
その栄養状態による診断と対策ですが、イネの姿をみたときにやせた栄養
状態のときはとり立てて心配いりません。
栄養が足りないときには、生育に合わせてすこしづつ肥料をやっていきさ
えすればよいのですから。むしろ心配しなければならないのは、イネが肥
満してきたとき。そう、田んぼの土が肥えすぎている場合なのです。
[よくありがちな]田んぼが肥える原因となるのは、たとえば
■ 裏作にキャベツやハクサイなどが作られている田んぼ
■ 家畜ふん尿に由来するたい肥が必要以上にいれられた田んぼ
■ 田に作っていた牧草などをすきこんだ直後に田植えしたとき
■ 田に作られていた作物が安値から生産調整され、すきこまれたとき
■ 田植え直前に生の有機物〔ワラ・米ヌカなど〕を大量に入れたとき
などといったケースがありますが、こういった場合に注意が必要になるの
です。
なぜ注意が必要になるのかですが・・・イネが、田んぼ全体の養分が過剰
となった田や、チッソやカリなどの一部の養分だけが異常に蓄積している
田んぼに植えつけられると、
■ 稲がイモチ病などの病害にかかりやすくなる
■ イネの背丈がずんずん高くなり、収穫前に倒れてしまいがちになる
■ 穂が成熟する前に倒れると、穂が熟れない
■ 収穫の時期が遅れる
■ 未熟な栄養分がおおければ多いほど、食味も悪くなってしまう
といった不都合が、稲の生育しているうちに起こりやすくなるからなのです。
そういった不都合を解消し、おいしいお米をたくさん同時に収穫するために、
いれる肥料の種類を調整したり、田植えするイネの絶対[本]数を減らした
り、生育中の水の管理を徹底したり、イネに当たる日光の量を増やすといっ
た、イネの生育のお手伝いをしていく[栽培する]わけですが・・・育って
いくイネの姿には、そういった努力の効果もきちんきちんと反映されていく
のですから、
イネというのはほんとに正直者だなぁ
と、つくづく思わされるんですよね、イネつくりの現場に携わっていると。
ということで今回は、田の土の状態や作り手の努力は、育てられるイネの姿
に反映される[イネは正直もの]。だから美味しいおコメをたくさん同時に
収穫するためには、まずは それぞれの水田に合わせた土づくりをし、田植
えした後は 育つイネをよくよく観察して適せん対応していこうというおは
なしでした。 → 参考として・実際のハウスにおける土壌改良例。
◎ イネには節があります。その節の長さなどからでも、その時のイネ
の生育状態がわかったりもします。そういった意味では、昨年や一
作年といった過去のイナ株は、貴重な生育の記録資料となりえます。
たとえていえば、イナ株はある種のタイムレコーダー。ともいえそ
うです。
「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」