どれほど技術が進化しようと自然災害の影響はでる。。
「数十年に一度の大雨が予想される」として、日本の11府県という広
範囲において特別警報が出されたという西日本豪雨災害。その記録的な
豪雨がもたらした災害の影響は次第に明らかになってきていますが、全
体把握にはまだまだ時間がかかるものといわれています。
・・・しかし。
これほどの甚大な災害が出る前には「猛暑に警戒が必要」「とくに西日
本では降水量が少なく、日照時間が多くなる」という向こう1カ月の天
候の見通しが6月28日に気象庁から発表されていたのです。そんな空
梅雨をつたえるような新聞記事は こちら ↓ 。
6月30日からの 向こう1カ月の天候の見通し図は こちら↓ 。
そして、どうしてもおもいかえさずにはおられないのです。
たとえば「各国の気象衛星の活動が始まって30年から40年。気象衛星
による観測データの蓄積と技術の進歩、そして近年のコンピュータの
計算能力の飛躍的な向上に伴い、現在では衛星データを的確に活用した
数値予報が可能になってきたのです。」というような気象予報について
の解説を。
そして、もちろん これまで農業に携わってきて経験してきた気象災害
の数々を。
ということで過去分ですが、そんな気象災害と営農に関する回を再録し
てみました。よろしかったら、ご参考に。
↓
『どれほど技術が進化しようと自然災害の影響はでる。。』
どれほど営業努力しても避けがたいもの、そして技術がどれほど発達し
ようともその被害を回避できると断言しがたいもの、それが第一次産業
における自然災害です。
たとえば大雨。たとえば熱風。たとえば降ひょう。たとえば大雪。
ひとたびこれらの気象災害に、直面したとすれば、たとえば とある県
の農業の実際の1年間の被害額でいえば
■ 夏場の相次ぐ台風により水稲等に55億円
■ 前半の高温多雨などの異常気象により麦に30億円
■ 降雪で野菜に10億円
■ 降ひょう等で野菜などに40億円
などといった大きな被害が、ひとつの県で・それもたった1年のあいだ
におこってしまうことも日常茶飯事なことなのです。
しかもこの被害・被害額というものは、困ったことに平均ではない。災
害というものは、じつに不公平なものでもあります。典型的な身近な例
でいえば、たとえば 竜巻。
Aさんのハウスは被害ゼロ・しかし隣のBさんのハウスは全壊
といった、 道1本へだてただけで被害額が大きなること なども、ま
まある。1年のうちに再度、いや3度もやられてしまうことさえある。
もうすこし大きな例でいえば、たとえば台風。偏西風や気圧の影響など
により随時刻々と進行方向が変わっていく台風による被害でいえば
コース予報では影響を受けないといっていたのに甚大な被害
となってしまったケースなども日常茶飯事・よくあることであるのです。
そして、ちなみに 本年。
6月中旬、100棟を超えるハウス倒壊をひきおこしたといわれている
群馬県伊勢崎地方を襲った突風被害には[昨年の雪害にあって再建した
ばかりであったハウスもあったとの話もあって]胸が痛みました。
7月下旬、台風11号の進路にあたった和歌山県串本町付近の海岸では、
時代の寵児的にもてはやされているマグロ養殖のマグロにおおきな被害
がでていたたことが報道されました。
海外に目を転じてみれば、今年の4月前後のイタリアでは、これまでは
何の問題もなかったはずの樹齢数百年にも及ぶオリーブの巨木が[ピア
ス病の蔓延のため]つぎつぎと伐採されていく映像がメディアによって
伝えられもしました。
そう、自然災害はある日突然に、最新の設備であっても容赦なくおそい
くるものであり、しかもこれまで数百年のあいだの知識の蓄えがあった
としても、不運が重なると被害を免れることができないものでもあるの
です。
というわけで今回は、第一次産業においては技術がどれほど進化しよう
としても[いうまでもありませんが大規模化しても六次産業化しても]
多かれ少なかれ自然災害による想定外の影響を受けてしまうという お
はなしでした。
被害というものは不公平なもので
“災害がやってきたのにまったく被害がなかった” という例外
も往々にして ある。災害に見舞われた地域にあっても幸運に
恵まれる方々も またありなのです。
そんなときには 農産物の値があがって 濡れ手に粟[もちろ
ん他の作物であっても/笑]状態に。
これもまた災害・これもまた第一次産業。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
「数十年に一度の大雨が予想される」として、日本の11府県という広
範囲において特別警報が出されたという西日本豪雨災害。その記録的な
豪雨がもたらした災害の影響は次第に明らかになってきていますが、全
体把握にはまだまだ時間がかかるものといわれています。
・・・しかし。
これほどの甚大な災害が出る前には「猛暑に警戒が必要」「とくに西日
本では降水量が少なく、日照時間が多くなる」という向こう1カ月の天
候の見通しが6月28日に気象庁から発表されていたのです。そんな空
梅雨をつたえるような新聞記事は こちら ↓ 。
6月30日からの 向こう1カ月の天候の見通し図は こちら↓ 。
そして、どうしてもおもいかえさずにはおられないのです。
たとえば「各国の気象衛星の活動が始まって30年から40年。気象衛星
による観測データの蓄積と技術の進歩、そして近年のコンピュータの
計算能力の飛躍的な向上に伴い、現在では衛星データを的確に活用した
数値予報が可能になってきたのです。」というような気象予報について
の解説を。
そして、もちろん これまで農業に携わってきて経験してきた気象災害
の数々を。
ということで過去分ですが、そんな気象災害と営農に関する回を再録し
てみました。よろしかったら、ご参考に。
↓
『どれほど技術が進化しようと自然災害の影響はでる。。』
どれほど営業努力しても避けがたいもの、そして技術がどれほど発達し
ようともその被害を回避できると断言しがたいもの、それが第一次産業
における自然災害です。
たとえば大雨。たとえば熱風。たとえば降ひょう。たとえば大雪。
ひとたびこれらの気象災害に、直面したとすれば、たとえば とある県
の農業の実際の1年間の被害額でいえば
■ 夏場の相次ぐ台風により水稲等に55億円
■ 前半の高温多雨などの異常気象により麦に30億円
■ 降雪で野菜に10億円
■ 降ひょう等で野菜などに40億円
などといった大きな被害が、ひとつの県で・それもたった1年のあいだ
におこってしまうことも日常茶飯事なことなのです。
しかもこの被害・被害額というものは、困ったことに平均ではない。災
害というものは、じつに不公平なものでもあります。典型的な身近な例
でいえば、たとえば 竜巻。
Aさんのハウスは被害ゼロ・しかし隣のBさんのハウスは全壊
といった、 道1本へだてただけで被害額が大きなること なども、ま
まある。1年のうちに再度、いや3度もやられてしまうことさえある。
もうすこし大きな例でいえば、たとえば台風。偏西風や気圧の影響など
により随時刻々と進行方向が変わっていく台風による被害でいえば
コース予報では影響を受けないといっていたのに甚大な被害
となってしまったケースなども日常茶飯事・よくあることであるのです。
そして、ちなみに 本年。
6月中旬、100棟を超えるハウス倒壊をひきおこしたといわれている
群馬県伊勢崎地方を襲った突風被害には[昨年の雪害にあって再建した
ばかりであったハウスもあったとの話もあって]胸が痛みました。
7月下旬、台風11号の進路にあたった和歌山県串本町付近の海岸では、
時代の寵児的にもてはやされているマグロ養殖のマグロにおおきな被害
がでていたたことが報道されました。
海外に目を転じてみれば、今年の4月前後のイタリアでは、これまでは
何の問題もなかったはずの樹齢数百年にも及ぶオリーブの巨木が[ピア
ス病の蔓延のため]つぎつぎと伐採されていく映像がメディアによって
伝えられもしました。
そう、自然災害はある日突然に、最新の設備であっても容赦なくおそい
くるものであり、しかもこれまで数百年のあいだの知識の蓄えがあった
としても、不運が重なると被害を免れることができないものでもあるの
です。
というわけで今回は、第一次産業においては技術がどれほど進化しよう
としても[いうまでもありませんが大規模化しても六次産業化しても]
多かれ少なかれ自然災害による想定外の影響を受けてしまうという お
はなしでした。
被害というものは不公平なもので
“災害がやってきたのにまったく被害がなかった” という例外
も往々にして ある。災害に見舞われた地域にあっても幸運に
恵まれる方々も またありなのです。
そんなときには 農産物の値があがって 濡れ手に粟[もちろ
ん他の作物であっても/笑]状態に。
これもまた災害・これもまた第一次産業。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」