グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

熱中症対策は万全に。

2020-08-07 15:52:57 | Weblog
熱中症対策は万全に。
気をつけておかねばならないのは熱中症。用心するに越したことは
ありません[とくに田んぼのアゼ切りやハウス作の後片付け作業や
次回作の準備作業にかか
っている場合は要注意。]。ということで
熱中症対策の回を再掲載してみました。よろしかったら。

 ↓

農作業、熱中症対策は万全に!

日本救急学界の資料において、『他の産業よりも重症の熱中症になる危
険性が高い』とされているのが、じつは農業なんです。ご存知でしたか。

その原因として、働く場所と働く時間が挙げられます。

なんといっても農業では

  日中に、野外やハウス内で働く機会が多い
  午後の14時から17時にかけて働くことが多い

のですから、農業の作業中に熱中症事故がおおいというのも、よくわか
ります。したがって農業では、事故を予防するための熱中症対策が非常
に重要になるというわけですね。

そこで本題の、体験からお薦めする熱中症発生の防止効果がある保冷グ
ッズですが・・・

(1) 首の後部に、遮光や遮熱効果のあるカバーがついた帽子
(2) 背中や胸元に保冷剤の入るポケットのついたベスト
(3) 保冷剤をいれられるポケットがついて首筋を冷やせるマフラー

などが、わりあいに効果的でお勧めですよ。

付け加えまして、それらのグッズに加えて、とくにこの時期のハウスま
わり時に 重宝しているのが

(4) カボスヘベズなどの柑橘果汁を加えたスポーツドリンク
(5) 軟らかい、大粒の ウメボシ〔個人的にはカツオ風味♪〕

などなどです。ちなみに利用する柑橘は、ジャパニーズ柑橘のほうがお
薦めです。

普段は、“なんといっても体が資本だから、充分な対策をとりましょう
なんて、とくに新規就農者の皆さまにご紹介している熱中症対策につい
のおはなしでした。よろしかったらお試しください。そして体験ですが
・・・作業中に気分が悪くなったとき、上記の氷のう等を脇の下や股の
関節部分に当てるのは非常に効果
があるものですね。

ひきつづき やはり以前に掲載の別編 ↓ です。

とくに雇用するばあい熱中症対策は万全に

全国各地で気温35度を超える猛暑日が続き、農作業中に熱中症で命を
落とす農家が相次いでいます。この事態を受けて農水省は、各都道府県
に対して熱中症を防ぐ対策の徹底を呼び掛ける通知を出しました。

通知では

(1)日中の作業を避け、小まめに休憩や水分摂取をする
(2)帽子をかぶり、汗を発散しやすい服装にする
(3)遮光・断熱材を設置したり、風通しを良くし室内の換気をはかる

などの対策を呼び掛けています。

特筆すべきなのは、この農水省のだした熱中症を防ぐ対策の徹底を呼び
掛ける通知です。じつはだされるのは、初めてのことなんですよ。これ
は、今年の雨明け以降の全国的な急な気温上昇が異常だという理由のほ
かに、近年問題となりつつあるもうひとつの農業界の事情に配慮したも
のだといえそうです。

その農業界の事情とは、そう、農家の高齢化です。そして 1人で農作業
する高齢者が多くなっていること
も心配されています。

汗腺の働きが弱くなる高齢者は熱中症を発症しやすいため、予防の指導
措置を、〔高齢者の割合の多くなっている農業界では〕より強化する必
要があったというわけですね。ちなみにさらに気をつける予防策として

(1)ハウスや農地に温度計をおいて気温を確認する
(2)濡れタオルを首にかけるなどして体温の上昇を防ぐ
(3)水分と塩分を補給する
(4)無理な作業はしない
(5)携帯電話などの連絡体制を強化しておく

といった注意点を、農水省の通知に加えて挙げている自治体も多いよう
ですよ。

気温30度付近から増えはじめ、35度以上で急増するという熱中症
・・・体が暑さに馴れるためのここ1週間ほどの対策がとても大事にな
りそうですね。

みなさま、健康あっての農業生産活動です。余裕をもった作業を心がけ
てまいりましょう。


晴れ とくに法人などの経営陣のみなさま。ベテランではあるが高齢な方や
  作業に慣れていない新規就農者さんを雇用している場合には、とくに
  熱中症対策を徹底させましょう。
  なんといっても仮に事故がおこった場合には、雇用する側には労働基
  準法に基づいた義務が生じることになるのですから。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」​