フェニックス[不死鳥]という名前なのに枯死。。
4月のはじめ。地元紙である宮崎日日新聞に掲載されていた記事
・・・ 日南市立油津小学校でシンボル的な存在となってていた
フェニックスの木が伐採された というものでした。

そう、宮崎県の県木に制定されているフェニックスの樹。今回の
この小学校の記事でもわかるように、たとえば図書館とか体育館
とか農業試験場などの教育施設や公民館とか自治体の関連施設、
くわえて民間の農協とか病院とか、さらには景観を大事にしてい
る公園はもとより風光明媚な観光地区の道路脇とか川べりとか、
あとお金持ちとか資産家のおうちとか/笑 とにかく宮崎県におい
てはいたるところに植えられており、県民にとっては幼い頃より
慣れ親しんでいて、いろいろな思い出がつまった宮崎を象徴する
シンボルツリーといってもよい植物であるのです。
だから
フェニックスの樹を絵に描いたり、木陰でかくれんぼやだるまさ
んがころんだ などをしたりしたなどといった経験をもっているこ
とであったろう油津小学校の子供たちは きっと
[なれ親しんだ学校のフェニックスの樹とのお別れは]さびしく感
じたことだったろうな・・・と、そうおもわずにはおられません
でした。
さて、そこでフェニックスです。もともとは不死鳥という名前が
つけられているほどに丈夫であるはずのこのヤシ科の植物である
フェニックスを弱らせた原因です。「昨秋頃から葉の色が褐変し、
年が明けた頃からはすべての葉が落下し、春を迎えた頃には立ち
枯れ状態にいたった」と学校関係者にいわしめた原因となったも
の、それが
ヤシオオオサゾウムシの存在[前回はこちら]です。
宮崎県とししてもチラシ↓なども使ったりした啓発につとめ、こ
こ10年以上にわたって対策をとってはいるのですが、なかなか
フェニックスへの加害を阻止することができない状態がつづいて
いるのです。
チラシ →
ちなみにそのヤシオオオサゾウムシによるフェニックスの被害状
状況です。もともと「約3千本のフェニックスを「県木」に指定
している宮崎県において、1998年にはじまる この虫の発見
確認以降の約10年間で枯れた木は累計で約650本」といわれ
ていました。その後 宮崎県は薬剤散布や防虫ネット&薬剤注入
で対応し民間による伐採には補助金を支出しているといった対策
をとっているとはいえ・・・
それから10年いじょうも経過した現在では、もっともっと被害
が広がっているものと考えられています。
いちど樹木のプロといっていい県林業技術センター技術者と話す
機会があったとき、これ幸いと この虫に対する見解をきいたこ
とがあるのですが、その方曰く 「ヤシオオオサゾウムシは一度
に何百個も卵を産み、さらには飛翔し生育域を拡大していくので、
これを根絶やしにするのはじつに難しい」と話されていたことを
鮮明に記憶しています、 残念ながら。
いじょう、今回はフェニックスという大樹を枯死させる難防除害
虫のヤシオオオサゾウムシのおはなしでしたが、この新聞記事に
ある 油津小学校のフェニックス伐採の映像あり とのことで、
仕事場やお家にフェニックスがある・・といった方や この虫の
生態に興味がある方は、この映像が公開されているうちにいちど
ご覧になったらいかがでしょうか[枯れかけた場合の対処法や運
悪く枯れた場合の処理経費の参考となりますし]。こちらです。
九州各地で広範囲に繁殖しているヤシオオオサゾウムシ。
10年ほどまえに長崎西高校生物部の研究では
「DNA解析した結果、宮崎・長崎各県の個体が同一系統
である」ことが確認されています。・・ということは、や
はりこの虫の日本での確認は宮崎スタートで、その系統が
拡散しているということになりますから 大切にしている
フェニックスをお持ちの方は要注意かと。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
4月のはじめ。地元紙である宮崎日日新聞に掲載されていた記事
・・・ 日南市立油津小学校でシンボル的な存在となってていた
フェニックスの木が伐採された というものでした。
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そう、宮崎県の県木に制定されているフェニックスの樹。今回の
この小学校の記事でもわかるように、たとえば図書館とか体育館
とか農業試験場などの教育施設や公民館とか自治体の関連施設、
くわえて民間の農協とか病院とか、さらには景観を大事にしてい
る公園はもとより風光明媚な観光地区の道路脇とか川べりとか、
あとお金持ちとか資産家のおうちとか/笑 とにかく宮崎県におい
てはいたるところに植えられており、県民にとっては幼い頃より
慣れ親しんでいて、いろいろな思い出がつまった宮崎を象徴する
シンボルツリーといってもよい植物であるのです。
だから
フェニックスの樹を絵に描いたり、木陰でかくれんぼやだるまさ
んがころんだ などをしたりしたなどといった経験をもっているこ
とであったろう油津小学校の子供たちは きっと
[なれ親しんだ学校のフェニックスの樹とのお別れは]さびしく感
じたことだったろうな・・・と、そうおもわずにはおられません
でした。
さて、そこでフェニックスです。もともとは不死鳥という名前が
つけられているほどに丈夫であるはずのこのヤシ科の植物である
フェニックスを弱らせた原因です。「昨秋頃から葉の色が褐変し、
年が明けた頃からはすべての葉が落下し、春を迎えた頃には立ち
枯れ状態にいたった」と学校関係者にいわしめた原因となったも
の、それが
ヤシオオオサゾウムシの存在[前回はこちら]です。
宮崎県とししてもチラシ↓なども使ったりした啓発につとめ、こ
こ10年以上にわたって対策をとってはいるのですが、なかなか
フェニックスへの加害を阻止することができない状態がつづいて
いるのです。
チラシ →

ちなみにそのヤシオオオサゾウムシによるフェニックスの被害状
状況です。もともと「約3千本のフェニックスを「県木」に指定
している宮崎県において、1998年にはじまる この虫の発見
確認以降の約10年間で枯れた木は累計で約650本」といわれ
ていました。その後 宮崎県は薬剤散布や防虫ネット&薬剤注入
で対応し民間による伐採には補助金を支出しているといった対策
をとっているとはいえ・・・
それから10年いじょうも経過した現在では、もっともっと被害
が広がっているものと考えられています。
いちど樹木のプロといっていい県林業技術センター技術者と話す
機会があったとき、これ幸いと この虫に対する見解をきいたこ
とがあるのですが、その方曰く 「ヤシオオオサゾウムシは一度
に何百個も卵を産み、さらには飛翔し生育域を拡大していくので、
これを根絶やしにするのはじつに難しい」と話されていたことを
鮮明に記憶しています、 残念ながら。
いじょう、今回はフェニックスという大樹を枯死させる難防除害
虫のヤシオオオサゾウムシのおはなしでしたが、この新聞記事に
ある 油津小学校のフェニックス伐採の映像あり とのことで、
仕事場やお家にフェニックスがある・・といった方や この虫の
生態に興味がある方は、この映像が公開されているうちにいちど
ご覧になったらいかがでしょうか[枯れかけた場合の対処法や運
悪く枯れた場合の処理経費の参考となりますし]。こちらです。
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10年ほどまえに長崎西高校生物部の研究では
「DNA解析した結果、宮崎・長崎各県の個体が同一系統
である」ことが確認されています。・・ということは、や
はりこの虫の日本での確認は宮崎スタートで、その系統が
拡散しているということになりますから 大切にしている
フェニックスをお持ちの方は要注意かと。
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