グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

12分の4の致死率/マダニの媒介する感染症の恐怖。

2019-07-15 14:58:40 | Weblog
​​​12分の4の致死率/マダニの媒介する感染症の恐怖。

12件の症例のうちの4例・・・これが昨年、平成最後の年における宮崎
県内の[マダニに刺されたことにより重症熱性血小板減少症候群/SFTS
を発症したことによる]死亡数です。

そのように 発症すると1/3という高い死亡率をもたらすSFTSによる
死亡者が、残念なことに 今年も報道されました。


07月12日→  

宮崎県の感染症対策室によれば「延岡市と日南市の男性2人が発症し、その
後死亡された」ということですが、このSFTSの恐ろしさは症状の進行す
るスピード。たとえば今回の症例では

60代男性の場合・・・6月中旬から下痢になり同下旬に腰や脚などの下
           半身に脱力感を覚え6月28日に医療機関を受診。
           7月02日に感染確認後、数日のうちに死亡。

80代男性の場合・・・6月下旬から発熱や食欲不振の症状があり、7月
           01日に医療機関を受診。同04日に感染確認後、
           数日のうちに死亡。

というものです。

そしてこの事例をうけての今後の対策ですが、ご両者とも身体にマダニに
よる刺し口が確認され発症前に農作業などの野外活動歴があった という
ことで、やはり まずはしっかりと咬まれないような服装の対策をおこな
うこと[​こちら​]。そして 作業あとにはすぐに作業伎を着替えシャワー
にはいる
 などの事後対策をおこなうことが大切です[​こちら​]。
なんといっても 平成25年3月に重症熱性血小板減少症候群/SFTSが
届け出制になって以来、宮崎県でのこの病気の累積報告数は全国最多の67
件にも及ぶこと。それを忘れてはなりません。


本年6月までの資料 →

またそれは、農作業や山林作業等をされる方々いがいでも、当然まもらね
ばならないこと。これまでのケースでは、ガーデニングやちょっとした散
歩中に感染した疑いも懸念されているからです。

ちなみに愛犬家の友人たちに話を訊いてみると、愛犬がマダニに咬まれて
いて動物病院に連れていったはなしなどは日常茶飯事、 昨年の12月には
弱っていたペットのネコを診察した宮崎県内の獣医師さんと看護師さんが
SFTSを発症するという事例まであるのですから、ほんとに油断大敵で
すよね。

ということで、とくに ヒトの生活圏への野生動物の進出が顕著すぎる県
にお住まいの皆さま[​こちら​]、せっかくの楽しい野外活動です。 健康
には充分に気をつけてまいりましょう。


晴れ シャワーなどをすぐに浴びれない場合など。そんな場所では
  わたくし 最近は ダニよけスプレーを使用してまーす。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」​