グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

ルリカミキリ。したたかさ、はんばなし。。

2021-04-23 00:05:35 | Weblog
ルリカミキリ。したたかさ、はんばなし。。
一昨年からお伝えしているレッドロビンに仇名すルリカミキリ被害の
映像は ↓ こちら。樹皮の薄皮に潜り込むようなかたちで、広範囲
にわたって食害します[大げさに表現すれば映画ハムナプトラにでて
くる あのスカラベみたいな動きとでもいいましょうか]。


  
 

より詳しく形容するとすれば・・・

レッドロビンの表面のすぐ下を這い回ったかんじで食害していく幼虫。
その被害にあった部分にはトンネル状の繊維質の膨らみができて、そ
の後 盛り上がった表皮のかなりの部分が剥げてしまうという、[果樹
栽培でいうところの環状剥皮みたいな]なんとも激しい症状を呈します。

と、いうのが 1年目の被害。

そして食害されはじめて2年目、今年の被害というのが こちら ↓。

       
       

最近では樹皮の下を喰われる被害がでなかったので、被害はなかった
ものだとばかり思っていたのですが・・・してやられました。じつは
2年目になると、彼らルリカミキリの幼虫は 樹皮の部分ではなく、
樹の中心方向に潜っていき、木質部を食していくのだそうです。

したがって 今年の写真にみえる孔は、木質部を食って大きくなった
やつらルリカミキリが 本年の4月になって成虫となり羽化して出て
きた孔ということになります[枝の内部はかなりな部分が食べられ空
洞になっていることでしょう]。

なんというしたたかさ。

1歳のときの目に見える樹皮の食害が収まったようにみせかけておい
て、その実2歳になった幼虫は 樹の中心を喰いまくっているなんて。
レッドロビンを大切に育てている身としてはたまったものではありません。

したたかさ、はんパないですよ。まったく。。

ということで今回は、2年かけて成虫になるルリカミキリについての
おはなしでした。とくにレッドロビンを育てているという方、この顔
にピンときたら、注意なさってくださいね。


  

   

   

そして駆除バトル編に つづく。


晴れ どこからやってきたのかとおもっていたたくさんの
  ルリカマキリ。そんな集合写真は ​こちら​ です。
  で、食害されて内部が空洞になっている枝は、台風
  などの強風で ぽっきりやられちゃうんですよね、
  これが。悲しいったらありゃしない。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜