広東住血線虫といえばアフリカマイマイですが・・。
「ふざけてナメクジを食べ、そのために 寄生虫が原因で髄膜脳炎を発症し、
昏睡状態に1年以上陥り、体にまひが残った20代後半の男性が 亡くなった」
・・・という2018年のオーストラリアからのニュースでも話題になった
広東住血線虫。
この寄生虫が引き起こす広東住血線虫症は、ネズミのふんを餌とするアフリ
カマイマイやカタツムリなどを介して口や皮膚から体に感染する病気で、体
に入るとめまいや吐き気、手足のしびれ・髄膜炎などを引き起こし、最悪の
場合は死に至ることで知られています。
このため実際にアフリカマイマイが生息する沖縄県などでは、広東住血線虫
症への対策・予防策として
● アフリカマイマイやカタツムリなどの貝類にはむやみに触らない
● 触った場合は、手などの触れた部分をしっかり洗浄する
というのはもちろん、アフリカマイマイやカタツムリ・ナメクジが存在した
可能性もあるので
● 野菜や果物を生で食べる場合は流水で十分に洗う
といった対策をとることが、行政機関によって注意喚起されています。琉球
大学大学院医学研究科によると、1969年に全国初の感染症例が沖縄で確認さ
れて以降、全国で約70例が確認されそのうちの7割超の50例以上が沖縄県内
で発生したものだったといいますから、たしかに沖縄での対策予防が大切に
されることは、十分に理解できる話だと思います。
けっきょくのところ広東住血線虫は、食用として沖縄県にアフリカマイマイ
が持ち込まれて以来、県内で広まった可能性が高いと分析されているわけで
すね。
さて、そんな広東住血線虫を体内にもっているアフリカマイマイ。いったん
侵入・定着してしまうと農産物に大被害をもたらすことは必定[何せ殻高が
20cm近くに達する世界最大級のカタツムリなのですから]という
鹿児島県作成の啓発ポスター →
こともあって植物防疫法により有害動物指定を受けており、現在の生息地で
ある奄美群島、沖縄県、小笠原諸島の各島からの持ち出しおよび日本本土へ
の持ち込みは禁止されています。
・・・とはいったものの、 たとえば植物関係のパレットなどに幼生の貝が
くっついていたりなどといった可能性は[たとえばこちら]ないとはいえな
いわけですから、転ばぬ先の杖たとえば生息地や生息地の近隣県に観光に行
ったりした場合には、注意が必要だといえます。じっさいにいちど鹿児島県
本土でみつかったこともあり・・・つづきは次回。
とくに注意すべきは小さな子供さん。バカンスにいったさきで
大人の見ていないうちに、好奇心からついつい触ってしまうな
んてことも、じつにありそうなはなしですものね。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
「ふざけてナメクジを食べ、そのために 寄生虫が原因で髄膜脳炎を発症し、
昏睡状態に1年以上陥り、体にまひが残った20代後半の男性が 亡くなった」
・・・という2018年のオーストラリアからのニュースでも話題になった
広東住血線虫。
この寄生虫が引き起こす広東住血線虫症は、ネズミのふんを餌とするアフリ
カマイマイやカタツムリなどを介して口や皮膚から体に感染する病気で、体
に入るとめまいや吐き気、手足のしびれ・髄膜炎などを引き起こし、最悪の
場合は死に至ることで知られています。
このため実際にアフリカマイマイが生息する沖縄県などでは、広東住血線虫
症への対策・予防策として
● アフリカマイマイやカタツムリなどの貝類にはむやみに触らない
● 触った場合は、手などの触れた部分をしっかり洗浄する
というのはもちろん、アフリカマイマイやカタツムリ・ナメクジが存在した
可能性もあるので
● 野菜や果物を生で食べる場合は流水で十分に洗う
といった対策をとることが、行政機関によって注意喚起されています。琉球
大学大学院医学研究科によると、1969年に全国初の感染症例が沖縄で確認さ
れて以降、全国で約70例が確認されそのうちの7割超の50例以上が沖縄県内
で発生したものだったといいますから、たしかに沖縄での対策予防が大切に
されることは、十分に理解できる話だと思います。
けっきょくのところ広東住血線虫は、食用として沖縄県にアフリカマイマイ
が持ち込まれて以来、県内で広まった可能性が高いと分析されているわけで
すね。
さて、そんな広東住血線虫を体内にもっているアフリカマイマイ。いったん
侵入・定着してしまうと農産物に大被害をもたらすことは必定[何せ殻高が
20cm近くに達する世界最大級のカタツムリなのですから]という
鹿児島県作成の啓発ポスター →
こともあって植物防疫法により有害動物指定を受けており、現在の生息地で
ある奄美群島、沖縄県、小笠原諸島の各島からの持ち出しおよび日本本土へ
の持ち込みは禁止されています。
・・・とはいったものの、 たとえば植物関係のパレットなどに幼生の貝が
くっついていたりなどといった可能性は[たとえばこちら]ないとはいえな
いわけですから、転ばぬ先の杖たとえば生息地や生息地の近隣県に観光に行
ったりした場合には、注意が必要だといえます。じっさいにいちど鹿児島県
本土でみつかったこともあり・・・つづきは次回。
とくに注意すべきは小さな子供さん。バカンスにいったさきで
大人の見ていないうちに、好奇心からついつい触ってしまうな
んてことも、じつにありそうなはなしですものね。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」