グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

状態をみて、入れるものを変えるのが農法。

2023-08-24 15:58:59 | Weblog
状態をみて、入れるものを変えるのが農法。
たとえば施設園芸作などでは、7月8月のこの夏の季節は収穫が
終わって・次作までの準備の段階。経営者にとって、この時期に
気をつけねばならないのは『まずは土づくり』というスローガン
のもとにおこなわれることの多い無茶な土づくりをやってしまう
ことです。ということで、今回はこの時期の土づくりの考え方の
回の再録です。ご参考までによろしかったら。

 ↓

前回・前々回などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情
況を土壌検査などで認識せずに、土の改良資材や肥料をただ入れ
さえすれば良い
・または反対に やみくもにいれない というやり
方は、非効率です。

これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、
植物の生育状態を見たうえで・・・たとえば

 ミネラル分の少ない土には適量のミネラル分を入れる

ことが大事になるわけです。同じように 

 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材を、
 粒子の小さい圃場には、粒子の大きいものを、
 乾燥してしまう土には、乾燥しにくい粒子の細かいものを、
 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材を、
 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。

また

 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。
 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。

そして

 病気が多い圃場ではウイルスや病原菌の少ない資材を入れる

といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると作物の生育
がよくなります〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。

そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に
入れるものを変える工夫・・・それこそが農法であり、ひいて
は農業経営なのではないのかとおもうのです。

参考方法として、土壌検査の土の取り方の回は ​こちら​、有機
資材の性質をあらわす炭素率の回は ​こちら​となります。よろ
しかったらご参考に。。


晴れ とりあえずてきとうに、そのあたりの土を検査に出して、
  検査結果の対策を無視して、 たとえばカリや塩素の多い
  土[関連回はこちら]にもあいもかわらず家畜ふんたい肥を
  やりつづける・・・[関連回はこちら]などといったやり方
  では、栽培に支障がでてくるのは時間の問題だと思いますよ。


 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜

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