豪雨の際に気くばりが必要な土地について。
台風16号の片づけや作物のケアに手をとられているうちに、
またまた台風18号の接近です。 ということでご参考までに
よろしかったら。
↓
いっけん緑豊かな森林が広がる日本の山。しかし日本の山のうちの多く
の面積を占める人工林〔ヒトの手によって主としてスギやヒノキばかり
が植林されている林〕では、2016年現在さまざまな管理不足が指摘
されています。
そんな山の人工林の現状ですが・・・
残念ながら現場では、「か細い木・薄暗い森・地肌剥き出し」といった
手入れ不足のスギ林やヒノキ林ばかりが、多く目につくのです。
気をつけなければならないのは、このような手入れ不足の山〔放置林と
よばれています〕が、土砂災害や水害を引き起こす要因となっているこ
と。そう、全国のあちらこちらで、“豪雨時の雨が、濁流となって放置
林の地面をえぐり、管理不足で弱っている木々を土ごと押し流す”とい
った形での、災害事例が数多く報告されるようになっているのです。
→ 流木で水害がおこる事例は こちら。
そこで今回のタイトルの “豪雨災害に対して気くばりが必要な土地”に
ついてですが・・・
たとえば
■ 家がもともと斜形地にある
■ 家の裏手と基部が急斜面の山〔とくに人工林〕である
というような場所である場合には注意が必要ですね。さらにはそのよう
な家屋の立地条件に加えて
■ 最近 裏山や、家屋の基部となっている土地の木々を伐採した
■ ここ数週間にわたって集中的に豪雨があった
■ 震度3以上の地震が頻発した
といった大きな変化があった場合には要注意です。
そして、そのような危険を自分で見分けるポイントですが、台風が多い
今年のような年には
■ 落石があるかどうか
■ 規模に関係なく、崖の部分が崩落していないか
■ 家の周辺に、異常ともいえる量の水が湧き出していないか
などといった、これまでにはなかった“変化”が家の周辺で起きていな
いかどうかを確認しましょう。いじょう、豪雨の際に気くばりが必要
な土地に関するお話しでした。
● 林産県であったとしても安心できないという現状
宮崎県は人口林比率が多い、日本一のスギ生産県です。このいっけん
緑豊かにみえる県の、2004年の台風被害は甚大なものでした。
台風の激しい風雨は、1810ケ所の山腹を削り、当時で195億円
以上ともいわれる大災害を引き起こしました。
◎ 木材の自由化に伴う木材価格の低迷、ひいては山林経営が
採算に合わないことが、“人工林の放置”の最大の理由です。
枝打ちや間伐といった、木材育成にかかる管理費用を捻出
できないという状態が、長きにわたって続いています。
豪雨後の海岸に押し寄せる流木の現状については こちら。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
台風16号の片づけや作物のケアに手をとられているうちに、
またまた台風18号の接近です。 ということでご参考までに
よろしかったら。
↓
いっけん緑豊かな森林が広がる日本の山。しかし日本の山のうちの多く
の面積を占める人工林〔ヒトの手によって主としてスギやヒノキばかり
が植林されている林〕では、2016年現在さまざまな管理不足が指摘
されています。
そんな山の人工林の現状ですが・・・
残念ながら現場では、「か細い木・薄暗い森・地肌剥き出し」といった
手入れ不足のスギ林やヒノキ林ばかりが、多く目につくのです。
気をつけなければならないのは、このような手入れ不足の山〔放置林と
よばれています〕が、土砂災害や水害を引き起こす要因となっているこ
と。そう、全国のあちらこちらで、“豪雨時の雨が、濁流となって放置
林の地面をえぐり、管理不足で弱っている木々を土ごと押し流す”とい
った形での、災害事例が数多く報告されるようになっているのです。
→ 流木で水害がおこる事例は こちら。
そこで今回のタイトルの “豪雨災害に対して気くばりが必要な土地”に
ついてですが・・・
たとえば
■ 家がもともと斜形地にある
■ 家の裏手と基部が急斜面の山〔とくに人工林〕である
というような場所である場合には注意が必要ですね。さらにはそのよう
な家屋の立地条件に加えて
■ 最近 裏山や、家屋の基部となっている土地の木々を伐採した
■ ここ数週間にわたって集中的に豪雨があった
■ 震度3以上の地震が頻発した
といった大きな変化があった場合には要注意です。
そして、そのような危険を自分で見分けるポイントですが、台風が多い
今年のような年には
■ 落石があるかどうか
■ 規模に関係なく、崖の部分が崩落していないか
■ 家の周辺に、異常ともいえる量の水が湧き出していないか
などといった、これまでにはなかった“変化”が家の周辺で起きていな
いかどうかを確認しましょう。いじょう、豪雨の際に気くばりが必要
な土地に関するお話しでした。
● 林産県であったとしても安心できないという現状
宮崎県は人口林比率が多い、日本一のスギ生産県です。このいっけん
緑豊かにみえる県の、2004年の台風被害は甚大なものでした。
台風の激しい風雨は、1810ケ所の山腹を削り、当時で195億円
以上ともいわれる大災害を引き起こしました。
◎ 木材の自由化に伴う木材価格の低迷、ひいては山林経営が
採算に合わないことが、“人工林の放置”の最大の理由です。
枝打ちや間伐といった、木材育成にかかる管理費用を捻出
できないという状態が、長きにわたって続いています。
豪雨後の海岸に押し寄せる流木の現状については こちら。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」