おてらんば・・・っていったい。
霧島神宮や宮崎県の高原町と小林市をつなぐ29号線の道路上に、
ここ1年ほどの間に設けられた手書きっぽい看板。いくつか設け
られたその看板に書かれた言葉が気になったのです。
その看板の、どうにも気になる言葉が こちら。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/b699e00b1d6fffd932bd66bc5441a010f116df03.09.9.9.3.jpeg)
おてらんば・・・です。
展望台はもちろんわかる、しかしわからぬのが「おてらんば」。
地名なのか、場所なのか、またわざわざ平仮名表記なのもまた
気にかかります[何度も通る度に見ると気に障るって感じに笑]。
ただ、この地は自分にとってはあくまでも通過点。 目的地の
御池や御池のさきにある霧島神宮、さらには鹿児島空港、その
先の鹿児島市内を目指す旅の途中でこの看板を目にする身とし
ては、この看板がどんなに気になっても 又注意を惹かれたと
しても、毎回毎回 無視してとおりすぎてばかりでいたのです。
が、先日。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/b298919d4cef8f5a1d1ef546f8b18601b01bd4a9.09.9.9.3.jpeg)
あまりにも綺麗な秋晴れのもと青空に映える看板を見たその時
よし、おてらんば展望台にいってみようと意を決したのです[お
おげさですけれど。笑。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/18fead5ac2057cc96cbd9c57482be5159f8aac62.09.9.9.3.jpeg)
さてさて、入口の看板の矢印どうりに、まずはその坂道をあが
ります。すると意外に広い原っぱふーの土地にでて、 あれれ
展望台がある感じゃないなと思いつつ、さらに案内板のとおり
に車を進めていきます。が、やはり気になるのは おてらんば。
● お寺の馬がいたところ
● お寺の婆ぁがいたところ
● お転婆なおばあさんがいたところ
● お寺の広場/境内があったところ
などど自分勝手に予想などしつつ、しかし人家がありそうでも
なし、お寺がある、あるいは過去にあったという雰囲気の場所
でもないしなあ と思いつつ運転していると
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/9d21ca3d96f175c08abead7fb21958abae3bdd3f.09.9.9.3.jpeg)
そのうち なんだか 道が細くなってくる。しかも 高さがで
てきてガードレールの道の下はかなりの崖状態になってくる。
こうなると 人の常・急に心細くなっちゃって、おいおい対向
車がきたらすれ違えるのかな とか、車を反転する場所はある
のかな なんて考え始めるのです。
さらには これは
● おてらんば という凶暴な生き物
● おてらんば という妖怪
なんかがいる場所なのかも。・・・いやいやもしかするとこの
看板自体が罠、宮沢賢治の注文の多い料理店にでてくる山猫軒
のように看板に興味をもってやってくる旅人を喰っちゃおうと
いう手合いの仕業ではあるまいな・・・などと、おもってきち
やったりする始末/笑。
そうこうしているうちに、ついに行き止まりになちゃいます。
車はここまでという駐車場の看板がこちら[5台ほど停車可]。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/3be50f65dc1ee87b33f6ec74c3c07a35c2f71d57.09.9.9.3.jpeg)
えええ、ここから歩きなのかよ・・なんて思いつつ不審を覚え
ながらも→の方向に歩いて進んでいくと
30メートルばかり先の杉林に 看板があるのが見えました。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/568e0c89ee9e646ce6a2dff8a219442f6fb244fe.09.9.9.3.jpeg)
ここまできたのだから、あの看板のその先まで歩くのかどうか
は別として、とりあえずあの杉の下の看板だけでも読もうと足
を進めてみると
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/52a6e21527be3402f417a4e59749590ab43c675a.09.9.9.3.jpeg)
看板の左手には 手作り風の椅子とテーブルがあり、そのテー
ブルにとりあえず座ってみるべかと、身体の向きを変え歩を進め
たそのとき
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/171657d3fb238b8e3e4d28d1378791b7a2b08963.09.9.9.3.jpeg)
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/c3dea12250ea5f001b6a430de8d70c5d4bd5b8fe.09.9.9.3.jpeg)
椅子とテーブルの先の眼下には、そう 鷹とか鷲とかが見てい
るような いきなりの俯瞰図的な展望がひろがるのでした。車
を停めた場所からはいっさい見えなかった風景だけに これは
うれしいびっくりです。
心ならずも 旬な里の秋をみごとなパノラマで鑑賞できました。
なかなかやるな、おてらんば展望台。と思いましたよ。
そして主題の おてらんば です。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/5f310130695a25b31c9a4e7b6e7d9b7e39665559.09.9.9.3.jpeg)
この説明版によると、かつては街道だったこの場所にお殿様も寄
っていたというお茶屋さんがあり、その “御茶屋場”という言葉
が時を経ていつのまにか “おてらんば” になったというふうに
解説してあるのですが、
眺めのいいのはもちろん同意するとして、このことばの転位は理
解できないなぁ、伝言ゲームのように言葉が変化したのかなとか、
なんといってもあの難解きわまる薩摩弁の勢力範囲なので、言葉
がこんな変化を遂げたのかな などとおもいつつ車をスタートさ
せ展望台をあとにした次第です。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/2aa88d09d2eeff5b08abab3ec8cd72f2008a1d5c.09.9.9.3.jpeg)
そして帰路の看板のむこうにはいつもきれいな霧島さま。
ということで 前回のスッコン谷[こちら]の続編として今回は、
おてらんば展望台についてのおはなしでした。
名前の由緒と由来はわかっても、なんでそうなった
のかがわからない、さらには そんな言葉が気にか
かるというのもまた、ヒトの世の常なのでしようねー。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
霧島神宮や宮崎県の高原町と小林市をつなぐ29号線の道路上に、
ここ1年ほどの間に設けられた手書きっぽい看板。いくつか設け
られたその看板に書かれた言葉が気になったのです。
その看板の、どうにも気になる言葉が こちら。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/b699e00b1d6fffd932bd66bc5441a010f116df03.09.9.9.3.jpeg)
おてらんば・・・です。
展望台はもちろんわかる、しかしわからぬのが「おてらんば」。
地名なのか、場所なのか、またわざわざ平仮名表記なのもまた
気にかかります[何度も通る度に見ると気に障るって感じに笑]。
ただ、この地は自分にとってはあくまでも通過点。 目的地の
御池や御池のさきにある霧島神宮、さらには鹿児島空港、その
先の鹿児島市内を目指す旅の途中でこの看板を目にする身とし
ては、この看板がどんなに気になっても 又注意を惹かれたと
しても、毎回毎回 無視してとおりすぎてばかりでいたのです。
が、先日。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/b298919d4cef8f5a1d1ef546f8b18601b01bd4a9.09.9.9.3.jpeg)
あまりにも綺麗な秋晴れのもと青空に映える看板を見たその時
よし、おてらんば展望台にいってみようと意を決したのです[お
おげさですけれど。笑。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/18fead5ac2057cc96cbd9c57482be5159f8aac62.09.9.9.3.jpeg)
さてさて、入口の看板の矢印どうりに、まずはその坂道をあが
ります。すると意外に広い原っぱふーの土地にでて、 あれれ
展望台がある感じゃないなと思いつつ、さらに案内板のとおり
に車を進めていきます。が、やはり気になるのは おてらんば。
● お寺の馬がいたところ
● お寺の婆ぁがいたところ
● お転婆なおばあさんがいたところ
● お寺の広場/境内があったところ
などど自分勝手に予想などしつつ、しかし人家がありそうでも
なし、お寺がある、あるいは過去にあったという雰囲気の場所
でもないしなあ と思いつつ運転していると
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/9d21ca3d96f175c08abead7fb21958abae3bdd3f.09.9.9.3.jpeg)
そのうち なんだか 道が細くなってくる。しかも 高さがで
てきてガードレールの道の下はかなりの崖状態になってくる。
こうなると 人の常・急に心細くなっちゃって、おいおい対向
車がきたらすれ違えるのかな とか、車を反転する場所はある
のかな なんて考え始めるのです。
さらには これは
● おてらんば という凶暴な生き物
● おてらんば という妖怪
なんかがいる場所なのかも。・・・いやいやもしかするとこの
看板自体が罠、宮沢賢治の注文の多い料理店にでてくる山猫軒
のように看板に興味をもってやってくる旅人を喰っちゃおうと
いう手合いの仕業ではあるまいな・・・などと、おもってきち
やったりする始末/笑。
そうこうしているうちに、ついに行き止まりになちゃいます。
車はここまでという駐車場の看板がこちら[5台ほど停車可]。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/3be50f65dc1ee87b33f6ec74c3c07a35c2f71d57.09.9.9.3.jpeg)
えええ、ここから歩きなのかよ・・なんて思いつつ不審を覚え
ながらも→の方向に歩いて進んでいくと
30メートルばかり先の杉林に 看板があるのが見えました。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/568e0c89ee9e646ce6a2dff8a219442f6fb244fe.09.9.9.3.jpeg)
ここまできたのだから、あの看板のその先まで歩くのかどうか
は別として、とりあえずあの杉の下の看板だけでも読もうと足
を進めてみると
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/52a6e21527be3402f417a4e59749590ab43c675a.09.9.9.3.jpeg)
看板の左手には 手作り風の椅子とテーブルがあり、そのテー
ブルにとりあえず座ってみるべかと、身体の向きを変え歩を進め
たそのとき
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/171657d3fb238b8e3e4d28d1378791b7a2b08963.09.9.9.3.jpeg)
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/c3dea12250ea5f001b6a430de8d70c5d4bd5b8fe.09.9.9.3.jpeg)
椅子とテーブルの先の眼下には、そう 鷹とか鷲とかが見てい
るような いきなりの俯瞰図的な展望がひろがるのでした。車
を停めた場所からはいっさい見えなかった風景だけに これは
うれしいびっくりです。
心ならずも 旬な里の秋をみごとなパノラマで鑑賞できました。
なかなかやるな、おてらんば展望台。と思いましたよ。
そして主題の おてらんば です。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/5f310130695a25b31c9a4e7b6e7d9b7e39665559.09.9.9.3.jpeg)
この説明版によると、かつては街道だったこの場所にお殿様も寄
っていたというお茶屋さんがあり、その “御茶屋場”という言葉
が時を経ていつのまにか “おてらんば” になったというふうに
解説してあるのですが、
眺めのいいのはもちろん同意するとして、このことばの転位は理
解できないなぁ、伝言ゲームのように言葉が変化したのかなとか、
なんといってもあの難解きわまる薩摩弁の勢力範囲なので、言葉
がこんな変化を遂げたのかな などとおもいつつ車をスタートさ
せ展望台をあとにした次第です。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/2aa88d09d2eeff5b08abab3ec8cd72f2008a1d5c.09.9.9.3.jpeg)
そして帰路の看板のむこうにはいつもきれいな霧島さま。
ということで 前回のスッコン谷[こちら]の続編として今回は、
おてらんば展望台についてのおはなしでした。
![晴れ 晴れ](https://plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h044.gif)
のかがわからない、さらには そんな言葉が気にか
かるというのもまた、ヒトの世の常なのでしようねー。
![51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg](http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/82/0000939082/17/img08aa0f02zik7zj.jpeg)