田をかえせ・・という声が聞こえる。
前回のつづきとして・・一つ目・三本指で泥田から上半身を出して
いる妖怪「泥田坊 」。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に描かれている
妖怪です。
こんなおはなしが伝わっております。
北国で、寒暑風雨を問わず耕作に勤しんできた農民。それから年々
収穫が増え、人並みに暮らせるようになりつつあったときに病にか
かり、これからというときに死んでしまう。
農夫には子供があった。けれどこの息子が親に似ず横着者で、せっ
かくの田畑を放り出し、酒に溺れたために遂にはそれを手放さなく
てはならなくなった。
その田を手に入れた地主は「いい田が手に入った」と喜んだ。しか
し、夜にその田を見廻っていると、田のなかから突然一つ目三つ指
の妖怪が現れ、「田をかえせ、田をかえせ」 と 恨めし気な叫び
声をあげるもので あった。というお話です。
う~ん、確かに手塩にかけた農地をかってに手放されたわけですか
ら、それは悲しかったことでしょう。そう思う気持ちが妖怪に変化
するのもわかる気がするというものです。
しかし、です。
この泥田坊のお話、ほかにも解釈があるのをご存知ですか。
そちらの話しでは・・・
じつは、死んだ農民と泥田坊にはなんの関係なく、泥田坊は耕作さ
れていない田畑に出現する、ある種の精霊みたいなものであるとい
うお話しになります。
その解釈のもとになっているのが、泥田坊の発する「田をかえせ」。
これ、おわかりになりますか?クワなどで田の土を起こすことを、
「土をかえす」とも表現しますよね。それなんです。下のものを
上にする「ひっくり返す」という解釈。
つまり妖怪泥田坊は
「田をおこして、土の中に空気をいれろ 」
といっているわけです。
土の物理性を改善することで植物の生育を良くしようとする、その坊の
姿勢にはいち農業関係者として、畏敬の念を抱かずにはおられません。
さて、プラ鉢の通気性をよくすること から連続してご紹介してまいりまし
た、土の物理性の改善に関するお話。おもいあたることがございましたら、
すここしづつでも試されてくだされば幸いです。
農家は 田畑にはいって なんぼ。よく管理されたされた田畑はじつに
気持ちの良いものです。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
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前回のつづきとして・・一つ目・三本指で泥田から上半身を出して
いる妖怪「泥田坊 」。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に描かれている
妖怪です。
こんなおはなしが伝わっております。
北国で、寒暑風雨を問わず耕作に勤しんできた農民。それから年々
収穫が増え、人並みに暮らせるようになりつつあったときに病にか
かり、これからというときに死んでしまう。
農夫には子供があった。けれどこの息子が親に似ず横着者で、せっ
かくの田畑を放り出し、酒に溺れたために遂にはそれを手放さなく
てはならなくなった。
その田を手に入れた地主は「いい田が手に入った」と喜んだ。しか
し、夜にその田を見廻っていると、田のなかから突然一つ目三つ指
の妖怪が現れ、「田をかえせ、田をかえせ」 と 恨めし気な叫び
声をあげるもので あった。というお話です。
う~ん、確かに手塩にかけた農地をかってに手放されたわけですか
ら、それは悲しかったことでしょう。そう思う気持ちが妖怪に変化
するのもわかる気がするというものです。
しかし、です。
この泥田坊のお話、ほかにも解釈があるのをご存知ですか。
そちらの話しでは・・・
じつは、死んだ農民と泥田坊にはなんの関係なく、泥田坊は耕作さ
れていない田畑に出現する、ある種の精霊みたいなものであるとい
うお話しになります。
その解釈のもとになっているのが、泥田坊の発する「田をかえせ」。
これ、おわかりになりますか?クワなどで田の土を起こすことを、
「土をかえす」とも表現しますよね。それなんです。下のものを
上にする「ひっくり返す」という解釈。
つまり妖怪泥田坊は
「田をおこして、土の中に空気をいれろ 」
といっているわけです。
土の物理性を改善することで植物の生育を良くしようとする、その坊の
姿勢にはいち農業関係者として、畏敬の念を抱かずにはおられません。
さて、プラ鉢の通気性をよくすること から連続してご紹介してまいりまし
た、土の物理性の改善に関するお話。おもいあたることがございましたら、
すここしづつでも試されてくだされば幸いです。
農家は 田畑にはいって なんぼ。よく管理されたされた田畑はじつに
気持ちの良いものです。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
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