被災地のハエ対策には、まず網戸を。
海岸の有機物類から発生するハマベハエ類や、動物の死体や排泄物、生ゴ
ミ、腐敗した魚介類などから発生するキンバエ類やクロバエ類は、まだいい。
屋外で生活するのが主体のハエ類ですから。
困るのは、 イエバエ です。
理由は、ヒトの生活圏である家屋内に侵入する性質があるからです。侵入し
てきたイエバエは、まさに “五月蝿い と書いて、うるさい”と読むほど
に、ヒトとヒトの周囲にまとわりつきます。
そのイエバエが、いったん大発生するや、発生した土地ではある種のパニッ
ク状態が繰り広げられることになります。
じつは、このイエバエの大量発生時の恐ろしさを、私は昨年の6月に体験し
ました。口蹄疫の災禍に見舞われた宮崎県の児湯郡です。
家屋や庭に溢れる、ハエ・ハエ・ハエ。
児湯郡からきた車のなかから、ハエがとびだしてくる光景には驚かされま
したし、児湯郡内にいってみると〔けしておおげさではなく〕
庭に干した洗濯物がハエで真っ黒になった光景に度肝を抜かれたものです。
なぜに、これほどの、大量のハエが家屋に押し寄せるのでしょう。
もちろん、口蹄疫で処分された患畜と、その患畜の排泄物が発生源になって
いるのはまちがいのないことです。しかし、それだけではない。じつは口蹄
疫による殺処分と、それに伴う畜舎の整理と消毒がすむほどに、人家にハエ
が押し寄せていたのです。
そう、理由は ハエの生活の場所が無くなっていったから 。
〔口蹄疫対策としての〕畜舎の整理と消毒がすめば、それまで畜舎ならび
にその周囲施設で生活していたハエは、新たな生活場所を求めて移動する
しかないのです。彼らだって、いったん生をうけたからには、懸命に生き
ようと努力せずにはおられないわけですから。
そして、いままさにイエバエが大発生している 東北地方太平洋沖地震の
被災地 です。
『5月上旬に宮城県の被災地で採集されたハエ類に、イエバエは見つかっ
てはいなかった』といわれていました。しかし 6月の調査では、
『国立感染症研究所の現地調査で、食中毒菌を媒介しやすい「イエバエ」
が急激に増えていることが22日、分かった。宮城県石巻市の市立湊
中学校の避難所では、捕獲したハエの9割超がイエバエだった』
という、ニュースなどが報道されはじめました。
このニュースをきいて考えること。それはまずなによりもヒトの生活圏
にイエバエが侵入しないようにすることです〔外回り撤去作業よりも前
に〕。
屋外のガレキの撤去作業が大々的にはじまる
↓
屋外にあったハエの生活の場所が無くなる
↓
その場所にいたイエバエは新しい生活場所を求めて移動
↓
ヒトのいる場所を目指して大挙襲来する
というのが、明白だから・・です。宮崎の経験則からいえば、まずまち
がいなくそうなります。
こちらは口蹄疫時のイエバエに関する新聞記事となります。
そこで対策です。
『まず、イエバエをヒトの生活圏に新たに侵入させない対策をとり、そ
の上で屋外のガレキの片付けに入ること』 となります。具体的に
ハエの屋内への侵入を防ぐためには、網戸の設置を徹底することが、も
っとも簡単で有効な対策になることと思います。
なんといっても、イエバエは、我が国の腸管出血性大腸菌の伝播にも関わ
っていたとの報告もあり、牛舎や屠畜場周辺で採集されたイエバエからは、
原因となった病原菌が分離された例もあるのですから。
▼ 口蹄疫災禍の児湯郡では、一部屋やひとりに1本の
ハエタタキが完備されている場所もめずらしくありませんでした。。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
海岸の有機物類から発生するハマベハエ類や、動物の死体や排泄物、生ゴ
ミ、腐敗した魚介類などから発生するキンバエ類やクロバエ類は、まだいい。
屋外で生活するのが主体のハエ類ですから。
困るのは、 イエバエ です。
理由は、ヒトの生活圏である家屋内に侵入する性質があるからです。侵入し
てきたイエバエは、まさに “五月蝿い と書いて、うるさい”と読むほど
に、ヒトとヒトの周囲にまとわりつきます。
そのイエバエが、いったん大発生するや、発生した土地ではある種のパニッ
ク状態が繰り広げられることになります。
じつは、このイエバエの大量発生時の恐ろしさを、私は昨年の6月に体験し
ました。口蹄疫の災禍に見舞われた宮崎県の児湯郡です。
家屋や庭に溢れる、ハエ・ハエ・ハエ。
児湯郡からきた車のなかから、ハエがとびだしてくる光景には驚かされま
したし、児湯郡内にいってみると〔けしておおげさではなく〕
庭に干した洗濯物がハエで真っ黒になった光景に度肝を抜かれたものです。
なぜに、これほどの、大量のハエが家屋に押し寄せるのでしょう。
もちろん、口蹄疫で処分された患畜と、その患畜の排泄物が発生源になって
いるのはまちがいのないことです。しかし、それだけではない。じつは口蹄
疫による殺処分と、それに伴う畜舎の整理と消毒がすむほどに、人家にハエ
が押し寄せていたのです。
そう、理由は ハエの生活の場所が無くなっていったから 。
〔口蹄疫対策としての〕畜舎の整理と消毒がすめば、それまで畜舎ならび
にその周囲施設で生活していたハエは、新たな生活場所を求めて移動する
しかないのです。彼らだって、いったん生をうけたからには、懸命に生き
ようと努力せずにはおられないわけですから。
そして、いままさにイエバエが大発生している 東北地方太平洋沖地震の
被災地 です。
『5月上旬に宮城県の被災地で採集されたハエ類に、イエバエは見つかっ
てはいなかった』といわれていました。しかし 6月の調査では、
『国立感染症研究所の現地調査で、食中毒菌を媒介しやすい「イエバエ」
が急激に増えていることが22日、分かった。宮城県石巻市の市立湊
中学校の避難所では、捕獲したハエの9割超がイエバエだった』
という、ニュースなどが報道されはじめました。
このニュースをきいて考えること。それはまずなによりもヒトの生活圏
にイエバエが侵入しないようにすることです〔外回り撤去作業よりも前
に〕。
屋外のガレキの撤去作業が大々的にはじまる
↓
屋外にあったハエの生活の場所が無くなる
↓
その場所にいたイエバエは新しい生活場所を求めて移動
↓
ヒトのいる場所を目指して大挙襲来する
というのが、明白だから・・です。宮崎の経験則からいえば、まずまち
がいなくそうなります。
こちらは口蹄疫時のイエバエに関する新聞記事となります。
そこで対策です。
『まず、イエバエをヒトの生活圏に新たに侵入させない対策をとり、そ
の上で屋外のガレキの片付けに入ること』 となります。具体的に
ハエの屋内への侵入を防ぐためには、網戸の設置を徹底することが、も
っとも簡単で有効な対策になることと思います。
なんといっても、イエバエは、我が国の腸管出血性大腸菌の伝播にも関わ
っていたとの報告もあり、牛舎や屠畜場周辺で採集されたイエバエからは、
原因となった病原菌が分離された例もあるのですから。
▼ 口蹄疫災禍の児湯郡では、一部屋やひとりに1本の
ハエタタキが完備されている場所もめずらしくありませんでした。。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」