除染作業で取り除く土って、ほんとうに大量になります。 すみ
8月29日分の再掲載です。
↓
『放射性物質:取り除くには…地道に土の表面はぐ』という ニュースを
みました。 こちら 。
このニュースを聞いて最初に頭に浮かんだのが、大量にでる土のイメージ
でした。
そうなんです、作物栽培指導という仕事がら一般的な農業における田畑の
土の入れ替えなどに立ち会うことも多いのですが・・・そのときに実感する
のが“土というものは、とにかく大量にでる”ということなんです。
たとえば、
深さを 1センチ と すると
● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 10キロ
● 1坪当たりの土の量は、33キロ
になります。
深さを 10センチ にすれば
● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 100キロ
● 1坪当たりの、土の量は 330キロ
に なります。
同じように、深さを15センチ にすれば
● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 150キロ
● 1坪当たりの、土の量は 495キロ
と、なります。
試しに、あなたのお宅の庭の面積や、家屋の坪数をかけてみてください。
“土というものは、とにかく大量にでる”ということがわかります。
そのような現実の土の量を推測することで、確実にいえること。それは、
まず 人力だけでは、とても無理だ
ということ。“土の入れ替え”には、当然のことながら〔ユンボや大型ダン
プといった〕重機がかかせない大掛かりな作業になるということ。
そしてもうひとつ、
とても時間がかかるだろう
ということです。
▼ 〔この土の量を考えれば〕放射能汚染の・放射線被曝の問題は、
5年・10年、さらにその先へと続く、文字通り「長期戦」を覚悟して
取り組むべき課題となりそうですね。
「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」
◎ 『放射性物質:取り除くには…地道に土の表面はぐ』
たまった放射性物質を取り除く除染について、専門家は「短時間で完了す
る技術や機械は開発されていない」と指摘する。土壌表面をはぎ取ったり、
草を刈り取ったり、水でこすり落とすといった地道な作業を繰り返し、徐
々に放射線量を低減させるのが現状だ。
政府の基本方針では、年間20ミリシーベルト以下の地域では道路や屋根、
公園の遊具などは、水で洗い流す方法で除染可能だとしている。しかし、
土壌や川に汚染水が染み込めば放射性物質を周囲に広げる。チェルノブイ
リ原発事故(86年)では、建物に付着した放射性物質を水で洗った際、
洗浄水の流れ着いた先で線量が数倍に高まった。
放射性廃棄物の処分場の確保も課題だ。福島県伊達市が行った実証実験で
は住宅3軒の周囲の土を取り除いただけで35トンの汚染土が出た。セシ
ウム137の半減期は30年。長期間の徹底管理が求められる。
一方、20ミリシーベルトを上回る地域は国が直接除染するとした。東京
電力福島第1原発から3キロの大熊町小入野では、年間の累積線量が50
8・1ミリシーベルトと推計されている。除染活動を支援する日本原子力
研究開発機構の担当者は「作業員の確保すら難しい」と嘆く。政府が掲げ
た「2年で半減」の目標を達成しても帰宅の目安とされる20ミリシーベ
ルトにほど遠い。【久野華代、西川拓】
毎日新聞 2011年8月26日 20時57分(最終更新 8月26日 23時18分)
8月29日分の再掲載です。
↓
『放射性物質:取り除くには…地道に土の表面はぐ』という ニュースを
みました。 こちら 。
このニュースを聞いて最初に頭に浮かんだのが、大量にでる土のイメージ
でした。
そうなんです、作物栽培指導という仕事がら一般的な農業における田畑の
土の入れ替えなどに立ち会うことも多いのですが・・・そのときに実感する
のが“土というものは、とにかく大量にでる”ということなんです。
たとえば、
深さを 1センチ と すると
● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 10キロ
● 1坪当たりの土の量は、33キロ
になります。
深さを 10センチ にすれば
● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 100キロ
● 1坪当たりの、土の量は 330キロ
に なります。
同じように、深さを15センチ にすれば
● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 150キロ
● 1坪当たりの、土の量は 495キロ
と、なります。
試しに、あなたのお宅の庭の面積や、家屋の坪数をかけてみてください。
“土というものは、とにかく大量にでる”ということがわかります。
そのような現実の土の量を推測することで、確実にいえること。それは、
まず 人力だけでは、とても無理だ
ということ。“土の入れ替え”には、当然のことながら〔ユンボや大型ダン
プといった〕重機がかかせない大掛かりな作業になるということ。
そしてもうひとつ、
とても時間がかかるだろう
ということです。
▼ 〔この土の量を考えれば〕放射能汚染の・放射線被曝の問題は、
5年・10年、さらにその先へと続く、文字通り「長期戦」を覚悟して
取り組むべき課題となりそうですね。
「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」
◎ 『放射性物質:取り除くには…地道に土の表面はぐ』
たまった放射性物質を取り除く除染について、専門家は「短時間で完了す
る技術や機械は開発されていない」と指摘する。土壌表面をはぎ取ったり、
草を刈り取ったり、水でこすり落とすといった地道な作業を繰り返し、徐
々に放射線量を低減させるのが現状だ。
政府の基本方針では、年間20ミリシーベルト以下の地域では道路や屋根、
公園の遊具などは、水で洗い流す方法で除染可能だとしている。しかし、
土壌や川に汚染水が染み込めば放射性物質を周囲に広げる。チェルノブイ
リ原発事故(86年)では、建物に付着した放射性物質を水で洗った際、
洗浄水の流れ着いた先で線量が数倍に高まった。
放射性廃棄物の処分場の確保も課題だ。福島県伊達市が行った実証実験で
は住宅3軒の周囲の土を取り除いただけで35トンの汚染土が出た。セシ
ウム137の半減期は30年。長期間の徹底管理が求められる。
一方、20ミリシーベルトを上回る地域は国が直接除染するとした。東京
電力福島第1原発から3キロの大熊町小入野では、年間の累積線量が50
8・1ミリシーベルトと推計されている。除染活動を支援する日本原子力
研究開発機構の担当者は「作業員の確保すら難しい」と嘆く。政府が掲げ
た「2年で半減」の目標を達成しても帰宅の目安とされる20ミリシーベ
ルトにほど遠い。【久野華代、西川拓】
毎日新聞 2011年8月26日 20時57分(最終更新 8月26日 23時18分)