グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

もひとついかが。桜島小みかん。

2017-12-11 18:05:51 | Weblog
​​もひとついかが。桜島小みかん。

前回は 鹿児島県は桜島の農産品の 世界一小さいミカンである
桜島小ミカン​の ご紹介でした。

そして今回ご紹介するは・・・

そんな 桜島小ミカンに由来したお菓子である

   

   

桜島小みかん。中身が 白餡のおまんじゅうです。

   


お菓子の形態も じつにそっくり なのですが、ミカンの出荷箱
を模したパッケージも秀悦ですよね~。

果実である桜島小みかんの出荷できる時期当然のことながら限ら
れてきますが、このようなお菓子であれば年中製造できるわけで
すから、果実である桜島小みかんにとっても好都合なうれしいコ
ラボでありますよね。

といったわけで今回は 異業種交流による農産物コラボのご紹介
でした。


晴れ うらやましいのは “桜島” という、ネームバリュー。
  ちょっと検索かけるだけでも、無数のお菓子がヒットし
  ますが、知っていても びっくりするのが ​こちら​。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




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歴史も詰まった さくらじまこみかん/桜島小蜜柑。

2017-12-06 18:10:34 | Weblog

歴史も詰まった さくらじまこみかん/桜島小蜜柑。

12月の上旬に収穫期を迎える直径4センチに満たないような小さな、しか
し発色の良いかわいく甘いミカン。

     
     

さくらじまこみかん/桜島小蜜柑です。かわいい女の子のイラストの描かれ
た箱のなかに、2段になって ぎっしりと 箱詰めされておりました。

あの雄大な桜島を思い出しながら、愛でるこの小ミカンの対照的な姿はほん
に可憐といったかんじなのですが・・・じつはこのミカンは

 ● 桜島で生産されている特産品
 ● ギネスブックに認定された世界一小さいミカン

という特長にくわえ

 ● イネも育ちにくい火山灰土壌であっても育つ
 ● 幾度にもわたる活火山桜島の大噴火にも耐え抜いてきた
 ● 毎年の台風の強風や水害にも耐えてきた
 ● 樹齢200年以上の大木の樹もある

といった、逆境にもめげない芯の強さも魅力的なんですね。そして箱の中に
入れられている説明文にて、わたしも今回初めて知ったのですが


     
    
 ■ 島津義弘が文禄・慶長の役の際に朝鮮半島から持ち帰った
 ■ 関ヶ原の戦いの後に紀伊国から持ち帰った
 ■ 1603年(慶長8年)には島津忠恒が家康に献上している

といった説[不確かだともいわれているそうですが]まであるというのには、
うれしい びっくり。 こうなると 大河ドラマや戦国時代ファンとしては
現地にいって食してみたいと、あらためておもわずにはおられませんでした。

コミカンの収穫の時期に桜島にお越しの節は、ぜひ山の展望台にて薩英戦争
の展開された錦江湾を眺めながらのご試食を。そして訪れるたびにおもうの
ですが、・・・こういった歴史に彩られた観光資源を持つ鹿児島って、ほん
とにほんとに うらやましい~です。


晴れ それにしても同じ桜島の土壌で、ギネスブックに認定された世界一
  大きい大根である桜島大根も栽培されるわけですから、その桜島の風
  土については農業関係者としても興味津々。。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染





サトイモ疫病の今後の動向は。

2017-12-01 16:20:31 | Weblog
サトイモ疫病の今後の動向は。

宮崎県海岸部でのサトイモのマルチ+トンネル栽培に関する回として
サトイモ疫病の回の再掲載となります。

 ↓

『サトイモ疫病の今後の動向は。』

国内有数の産地である宮崎県内のサトイモの生産現場で収穫量の低下
 を引き起こす疫病が深刻化している。全国トップを誇っていた生産量
 は、2015年に前年比約4割減の1万3千トンに落ち込み、6年ぶ
 りに 首位から陥落。16年産も同程度の被害が見込まれている。
 「このままでは産地がなくなる」。危機感を募らせる県や関係団体は、
 マニュアル作成や研修会などを通し、生産現場に防除の徹底などを呼
 び掛けている。


   ←4月中旬の新聞記事

という記事が、県内外の一般の新聞記事のニュースとしてとりあげられた
宮崎県内のサトイモ栽培。

そのような産地としての一大危機に対して、3月の早植え栽培時には[サ
トイモ栽培時のきまりごととして]

 ● 連作を避け、前年の発病株の残渣を集めて焼却する
 ● 発病株は株元の土とともに除去して焼却する

という対策がとられ、さらに その後の植えつけ前の耕種的防除法として

 ● 種芋の消毒をしっかりやる
 ● 未熟堆肥を施用しない → こんな土づくりも。
 ● 排水不良畑では排水を良好にする
 ● 降雨、潅水時に土粒が跳ね上がらないようにマルチなどで工夫する
 ● 密植・過繁茂にならないように植えつける

といった、いつにもましての栽培管理をおこなって、そして芽が出揃った
これからの5月になったわけですが・・・

これからの大事な管理として大切なこと。それは

 ● サトイモ畑のまわりに出ている野良サトイモの撤去

です。大きな群生はすぐにわかるとして、気をつけねばならないのは草む
の中などの、いっけん見つけにくい小集団の野良サトイモ。ここ数年のあ
だの収穫時の調整時につかった場所のまわりなどは、とくに注意して見回
っておきましょう。

もう2週間もすれば梅雨。

なんといっても疫病の原因菌である「フィトフトラ コロカシエ」は、
しぶきや強風で胞子が拡散し、感染すると葉や茎が枯らすカビ
ですからね。
このカビのもたらす病気が

 ● 2014年に初めて感染が確認され、翌年には県内全域に広がった

という現実を見据えて、しっかりとした対策をほどこしてまいりましょう。


晴れ  宮崎県のサトイモ栽培は本年の対策がどれくらいの効果をあげら
  れるかにかかっている・・・というおはなしでした。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜