なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

年末年始決算

2007-01-05 00:06:13 | Weblog
 1月4日の話です
 この日の朝は”なんとなく寝坊”しました。
  遅刻するほどではなかったのですが、起きた時(正確には起こされたとき)7時10分でした。
  1年の計は元旦にありではないけれど、この日は御用始めですから遅刻はできません。
  365分の1の話だけれど、今日遅刻するといつもしているみたい・・・
 きっと起こされ方も悪かったのか(人のせいにします)寝覚めの悪い夢とともに目が覚めた・・・この間ほど悪くは無いけれど
  ずっと昔の学生時代に帰っていたのはいいけれど・・・
   単位不足を担当教官とか事務局の人とかに責められている夢
 「単位不足なら、入学試験を受けなおして再入学すれば文句は無いでしょ?」
 全然支離滅裂な反発に、「あの先生は厳しいですよ!、学生の4分の1は落とすし、学生の定員も一杯だし・・・」
  ここで目が覚めてよかった!!全く
 さてこんな風に御用始の1日が始まった。
  所長の挨拶とか、ウーロン茶で乾杯、恒例の集合写真、型どおりの1日ではあった。
 帰ってみると玄関脇になにやら書類の束がある
  妻が「部屋の掃除をしておきましたよ。綺麗になったでしょ」と明るい声がかかる・・・綺麗なのはいいが、なにやら不安が走る。
 年末の大掃除を、なんやかやと交わして逃げ切ったと思ったら、敵さん「あんたなんかアテにしません」と強制代執行されてしまった。
 確かに部屋の中は綺麗に片付いてはいるけれど、本音で言うとこういうのは好きではありません。
 汚れているのが良いわけではないけれど、多少の散らかり方は許容範囲
   座っている姿勢であれこれ必要なものに手が届くのがいいのです
  第一散らかっているのと汚れているのは違うし
 とは思うけれどここで物を言っては家庭の平和はない!
しかし玄関で感じた不安は的中していたのです。
  そこにあった古い書類と見えたのは、なんと古い棋譜でした。
3年前の棋譜:これはTAISEN時代のもので、パソコンからプリントアウトしたもの。
 1年くらい前の手書きの棋譜などなど・・・
こういうものがどれだけ大事に思っているかは・・・多分碁を打たない人に言っても始まらない。
  「そんなに大事なら、整理しておいてください!」で終われば良い方
 「文句を言うなら自分でやってください!」・・・マ、反応はこの辺りかな?
私の部屋に関して掃除が必要なことかどうかで見解が違うはずで、本来なら議論の原点はここなんですが、それをやれば敗戦必死だから、気づかれないように必要な棋譜を部屋に戻しました。
  部屋の掃除をして気持ちよくなっている女房殿に、感謝の気持ちを見せなくては後が怖いのです。
 これは年中行事の始まりでもある・・・まさに御用始です。
 さて年末年始6日間はどこにも行かず、ネット碁とスポーツ観戦で過ごしました。
 読書は3冊と今4冊目というところ。
観戦は12局でした。
 これは今までの観戦数からみると極端に減りました・・・それには理由があります。
 前に書きましたが、「ブラックノート」を始めたからです
  黒い表紙の何の変哲も無い市販のノートですが、ここに「観戦記録」「自分の対局感想」「囲碁関係記事のメモ」などを書くことにしたからです。
 つまり、今まで使い捨てみたいに単なる暇つぶしの観戦を止めて、観戦したならば感想は必ず記録しなくてはいけないとしたので、いい加減には見れなくなった。
 (内容はたいしたことは書いていませんが)
棋譜そのものはパソコンで再現できるので、主に感想とか形勢の見通しとかを書いています。
  それともう一つ変えたのは、なるべく「序盤」から見るのはかわりませんが、必ず初手に戻って現在進行形に追いつくことにしたことです。
 当たり前のことだったかも知れませんが、今までは手抜きをして入室した時点の盤面から観戦していたのです。
  始めに戻って盤面をなぞっていくと、やはり多少は見えるものが違うような気がしています(気のせいかも知れませんが)。
  肝心の自分の成績は6日間のトータルで7勝5敗
  自分としてはまずまずです。
 この調子で1年打てればいいですね。
しかしサンサンは点数制度なので、勝った分は必ず負けることになっています
  そこのところがややつらいところです
 もし僅か2つですがこの勝ち越しを維持できるならば、非常にミニですが棋力アップかもしれない・・・
 年末年始シリーズの12戦目はかなり印象的な対局でした
 対局相手はIさんでこれまでに何度か打ったことがあります
私の白番で黒から半目コミ出しの手合い
  結論から言うと192手で黒が投了したのですが、この手数ですと碁盤の上にはまだまだスペースがあって、地合い計算も大雑把にしかできません。
 投了していただいたのですから文句を言うのは筋違いですが、投了時点ではまだ細かそうに見えるから・・・黒さん本当にいいですか?と言う気分です
  それで自戦譜を呼び出して研究開始(たいしたことはやっていませんが)
 この場面から(黒が投了しなかったとして)最善に寄せるとどうなるか?
  あるいはどこかに最強手段みたいな手は残っていなかったか?・・・もしあれば、実戦に現れなかった手を見ておくことも大切だと思います。
 かれこれ小一時間いじっていましたが、238手完・白9目勝ち
  と言うことは投了時点からおおよそ50手くらい打つことになります
 そして多少の誤差はあったとして多分7,8目白が残っていたことになる
   と言うことは、Iさんはそこまで詳しく見たかどうかは分からないが”足らず”と判断したのでしょうね。
 「悲観的見方」の人?
 計算をきちんとやっているのでしょうね?
  ただ、黒から見て攻撃目標だった白が全て凌いでしまい、黒は逆に後手で手入れが必要だったから戦意がしぼんだかも・・・
  次にこの人と対局するときは注目してみたい