はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

先月の本

2011-09-06 21:26:23 | book
 台風12号が低気圧になったと思ったら、13号が北で猛威を振るっていたようです。
 というか、12号の爪跡すごいです。
 水を含むと、山も危険ですね。
 なんだかこの辺りもいつの間にか降ってたり、止んでたり。
 
 というわけで。
 遅くなりましたが、先月の本。
 のんびり読んでたので少ないですね。

 前へ! 東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録/麻生幾(新潮社)

 いつもの本屋でレジ前の新刊コーナーにあって呼ばれた本。震災以降、関連する書籍はたくさん出てますが、被害の酷さを訴えているか、原発を糾弾している物がほとんどの様な気がして、全くというほど読んでません。
 そんな中、震災直後の混乱時に不眠不休で働いていた人達の様子が淡々と書かれている本。
 あまりにも淡々としすぎて、よくできたフィクションと思えるほど。
 3章からなっていて、前半が特にすごいです。
 首相をはじめ素人がやいのやいの言ってゴタゴタ連発なうえに会社の体質そのものの問題も加わり、どんどん悪い方へ向かっていく原発事故と、とにかく何とかして道路を通せという現場主体で推し進める国交省の明暗くっきりです。
 作者の麻生さんは、情報、官邸に達せず、の著者ですね。こちらは未読。

東京島/桐野夏生(新潮文庫)

 久しぶりに会ったゆきえちゃんが読み終わったというので交換した本。
 映画にもなりました。見てませんが。
 桐野夏生ということで、まあ、女性主体の話か?というのはある意味予想通り。
 悪人、告白、に比べれば、まあ、な感じ。私には。
 つまり、終わりよければ、です。

 バチカン奇跡調査官 黒の学院/藤木稟(角川ホラー文庫)
 バチカン奇跡調査官 サタンの裁き/藤木稟(角川ホラー文庫)

 ゆきえちゃんと交換したのは、一作目の黒の学院の方。
 タイトルと表紙にずいぶん前から呼ばれてたんですが、読む本がなくなった時に?いよいよ手に取ったシリーズ。
 なんとなくトリニティ・ブラッドをイメージして読み始めたのでちょっと拍子抜け?
 これがホラーだと、ダ・ヴィンチ・コードもホラーに
 ま、つまらないとはいいませんが、好きな題材だし、既に2冊読んでるし、お暇な時にどうぞ。

街場の大学論 ウチダ式教育再生/内田樹(角川文庫)

 何の気無しに手に取った本ですが、目から鱗で空恐ろしい?内容の本でした。
 今の大学は、お金儲けに躍起になって、肝心な研究とか教育とか疎かになっている、と。
 まあ、国が国立大学を捨てた(独法化した)時点で、教育を放棄しているわけだから仕方ないやね。
 教育とか採算度外視でやるもんでしょうが。そこ、切るとこちゃうで
 多分、昭和くらいまでは、みんなで頑張って平均点を上げる努力をしていたわけですが、結果、落ちこぼれも出てしまっている。
 ところが近年は、みんなで頑張らないで平均点(むしろ偏差値)を下げる方向に行き、結果、落ちこぼれが生まれない、という世の中になってしまっているということも書かれていました。
 昔は、勉強ができなきゃスポーツや芸術などで身を立てていたわけですが、今は誰もが勉強ができないわけではないので(相対的に)、他方面に奮起することもないという、なるほど、何もしない、何もできない人間がゴロゴロいるわけだ、な本。
コメント
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