昼メシを終えると、あとはただひたすらのんびりゆったり過ごすだけ。長距離フェリーでも、真っ昼間を船上で過ごすというのは北海道・沖縄航路を除けばこの航路ぐらいですので、貴重な経験です。
当初の予定では晩メシまでひたすらのんべんだらりんと本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすつもりだったのですが、なかなかそうは行きませんでした。
紀伊水道を抜けて熊野灘に出たあたりから、実にイヤ~な揺れ方をし始めたからです。ローリングはそれほどでもなかったのですが(ゆえにクオカードには縁なし)、ピッチングがかなりキツく、ゆるやかなローリングとキツめのピッチングが組み合わさったなんとも不愉快な揺れ方だったのです。
この写真はちょうど潮岬沖あたりで撮影したもの。球状船首が完全に露出していますね……。
船首の部分を拡大してみました。よく見るとオッサンが一人、作業をしています。大丈夫かいな、この人???
そんなわけで、いまいち落ち着かない数時間を過ごしたわけですが、軽い眩暈を覚えながらも、あたりが暗くなりだすとハラだけは一丁前に減るのですからおかしなものです。次にこの航路に乗れるのがいつになるのかわからないので、なるべく色んなものを食っておきたいと思い、晩メシは次のようなラインナップとなりました。
「カゴメ 押し麦ごはんでホットチリライス(¥200)」。安い!
これまた冷凍食品。日清食品のカップ麺とこのカゴメの自販機の分だけ、なぜかかつてのオーシャン同様サービス価格で提供されています。
箱の中身はこんな感じ。冷凍の麦メシとレトルトのソースが入っています。
押し麦だらけですね。
レトルトのソースをかけて、レンジで2分!
押し麦といい、ひよこ豆といい、レンズ豆といい、食感の悪いものばかりなので、あんまりおいしいものでもありません。まあ、健康食品だと思ってガマンしながら食うというのが正しい向き合い方かと。食物繊維が異様に豊富なので、お通じの乱れがちな長い船旅(フル区間だと2泊)にはいいのかも知れませんね。
なんとも言えない食感の悪さを派手めの味付けのソース(そんなにピリ辛でもなかった)でごまかしつつ食うべし!
「かけうどん(¥200)」。良心的!
やはり、このうどんはハズせませんね。
「ナポリタン(¥400)」。
メインの冷凍食品自販機からも何か食べておこうと思い、迷った末ナポリタンにしました。親子丼がアレだったため、ごはんものはちょっとね……。
味の方ですが、結論から申しますと、
親子丼よりは遙かにマシ
でした。っちゅうか、フツーにウマい。まあ、けっこう昔からパスタものは冷凍食品の定番(ハ○ス食品とか、よく深夜にCMやってたよな。富田靖子とか使ってさ……)だったので、技術面で洗練されているんでしょうね。
ただ、このナポリタン、自販機には自信満々に
野菜たっぷりのナポリタン
て書いてあるんですけど、
(゜Д゜ )ハァ? どこが???
……「もうええっちゅうねん!」という声も聞こえてきそうですが、「フードスクエア」篇、まだまだ続きますよw
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