永訣の朝
高校生の時、国語の教科書に載っていた宮沢賢治の詩だ。
何故か「アメニモマケズ」より印象に残っている。
「銀河鉄道の父」を読んだ。
直木賞を受賞したときから読みたいと思って図書館に予約したがやっと順番が来た。
賢治の実家が質屋だとは知らなかった。
賢治が生まれてから亡くなるまでの家族の生活を描いた小説だが、
父親との交流を自分のそれと比べてしまった。
賢治は病弱だったようだ。
当時は不治の病である結核では父親としては切ない。
しかも二人も亡くしてしまった。
門井慶喜氏の文章に引き込まれて妹の臨終に立ち会っているような気持になった。
今でこそ結核は脅威では無くなったが、当時は絶望しかなかったんだと思う。
永訣の朝は賢治と妹の交流から生まれた詩だ。
小説だから事実とは異なると思うが、事実のように感じてしまった。
作家の筆の力だ。
日本人最大のがんのリスク要因とは?:日本人のがんを防ぐ5つの鉄則(日経Gooday(グッデイ))
門井慶喜-直木賞受賞作家(直木賞のすべて)
【直木賞・一問一答】門井慶喜さん 「材料にしてしまって宮沢賢治に申し訳ない」(1-6ページ)(産経ニュース)