追記
現在20日の午前3時である。前記の遭難事故で、安否が気付かわれていた二人は、その後、19日の段階で遺体で収容された、と報道があった。やはり駄目だったか、との思いだ。片山氏が山で、まだ二人のそばにいた時に、すでに一人は脈が無くなり、もう一人には毛布をかぶせて下山した、という報道であったからその時既にこと切れていたのかもしれない。片山氏は談話の一部で、何とかして担いで下りたかったが、助けられなかった、と語ったそうだ。気持はそうだったかも知れないが、問題はそういうことではないだろう。仮に力が信じられないくらいある人間だとして、かついで降りられたらそれで良かったかと言えばそうではないだろう。そこだけの問題では無いはずだ。それが分からないから事故を起こす。
もう一つ不可解なことがある。亡くなった二人は凍死だったそうだ。片山氏の話からすると、恐らく、片山氏がまだ二人のそばにいる時に凍死したのだろうが、彼らは200メートルほど飛ばされたとはいえ、怪我をしていなかったのであれば、その段階では歩けたのではないかと思うのだ。また仮に脚を骨折などして動けなかったとしても、そこから動かずに少しでも防寒などに努めれば、凍死はしなかったのではないか。現に片山氏はそこで凍死せずに下山している。その時滑落した二人と同じ条件下にいたはずなのだ。なのになぜ二人は凍死したのか。ここが分からない。
まだ事情聴取は続いているのかもしれない。詳しいことはまたいずれ発表されるかもしれない。他の、山に詳しい人の話だと冬の富士は厳しいという人ばかりで、実際そうなのだろう。・・・この辺にしておく。
・・・私は冬山はやらない。また、登山経験も他人に言うほどのものではない。が、山歩きは好きである。