カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

ミントティーのこと

2013-11-26 | エッセイ

モロッコに行ったときに、少女からミサンガ(腕に巻く編んだ紐)をプレゼントしてもらったことを書いた。モロッコとくれば年配者にとってはカサブランカだろう。映画のタイトルだ。鉄道で移動中、カサブランカを通過した。時間的に首都のマラケシュでゆっくり過ごしたかったので、途中下車して街の様子を見るだけにとどまった。文字通り、白い町だった。低層の建築物の多くが白く塗られていた。駅前のメインの通りを少し歩いただけで、終点のマラケシュに向かったように思う。マラケシュにはバザーの広場があって、昼間は主にそこで遊んで過ごした。そこにはヨーロッパのカフェとは趣の違う屋外のカフェがあり、朝昼兼用の朝食をそこで摂ることが多かった。旅に出ると朝昼兼用の飯になることが多い。ミントティーが気に入った。カフェに入ると必ずといってよいほど頼んだ。モロッコは気温が高く、旅をするときは私は暑いところがどちらかというと好みで、その点は良かった。暑いので水分を摂るのにどうするかということがあって、インドでは主にティー。モロッコでは、カフェで友達になった現地の奴からミントティーが好いよと言われて飲んでみた。スーッとするよ、と口をすぼめて説明してくれるので言っていることはすぐ分かった。確かにスーッとして涼しさが増すのだった。その時以来すっかりミントティーのファンになった。広場周辺のカフェは無数にあり、その時々で場所を変えては新しくできた友人と話しをしたりしながらミントティーを飲んだ。カフェの雰囲気はイスラムということもあるのかインドのカフェとよく似ていた。食べ物のスパイスの香りが漂う。ミントはやかんに煮立てたお湯の中に豊富に入れ、味と香りが出たところをテーブルの上でそのやかんからコップに注いでくれる。注がれると、それにまたミントの葉を入れてくれる。コップに豊富に入れたミントに熱湯を注ぐこともあったかもしれない。(追記:やかんの熱湯をテーブルの上でミントを豊富に入れた銀のポットに注いでくれていたかもしれない) きわめて大雑把な入れ方だがこれが暑さの中では旨いのだ。甘く甘くするとなお旨いので、それにザラメのあまり質の良くなさそうな砂糖をたっぷりと入れて、底にたまったものを溶かしつつゆっくりと味わう。暑いところの飲み物は不思議と思い切り砂糖を入れることが多いようだ。インドでもそうだった。ただし私はお腹を壊した時は特注でブラックティーにしてもらったりしていた。シュガー抜きのもの・・・。それで、ミントティーは、お代わりを何度でも入れてくれる。そんな感じでひがな一日その辺りで過ごしていた。だからミントには馴染みがある。葉っぱをムシャムシャ食べもする。最近になって、友達と飲みに行ったときにその友達がモヒートというカクテルを注文していた。見ていると私の好きなミントが入っていて、そのときから時々自分も頼むようになった。やはり葉っぱは食べてしまう。上品にとはいかない。旨い。



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