カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

伊豆への旅 伊豆高原  8月2016

2016-09-13 | エッセイ

伊豆高原駅の中を観てみよう、となった。伊豆急の通常の駅とは少し趣が違い、小さなshopが入っていたり吹き抜け、コートがあったりして、旅行者に安らぎのひと時を与えるもののようだったからだ。友人はこの時は多少の疲れからかいつもの土産物売り場物色の気力もあまり湧かないようでボンヤリしていた。僕は「閉店全品半額処分」と書かれてある店が目に入り、そこへ。中に入るとミサンガなどのアクセサリー関係が並べられていて確かに半額だった。ほー、これは安いな、と思いつつ店の女の人にもあれこれとその品のことなど簡単に訊いて見ていたのだが、あまり欲しいと思うものがない。その辺りで気が付いた。主に女性物の店だったのだ。何か物が装飾過剰気味で男にはあまり欲しいと思えるものではないようだったし、他の女性客もなにかこちらを見て笑っているような気がした。自分の?誰かへのプレゼント?気が付いていないのかな?といったところだったかもしれない。確かに男の客は僕しかいなかった。綺麗な色のガラスのビー玉状のものをしばらくいじっていたがそのまま店から出た。ついで、隣の食べ物の土産物屋へと移動。こちらはもう食べ物であるから確実に男とか女とかは関係なしだ。嬉しく見て回る。直ぐに地ビールが目に入った。こういうのを見つけるのは早い。冷えていそうだ。暑さで喉が渇いていた。迷うことなく一瓶購入。伊豆高原ビールという知っているものと風の谷のビールという飲んだことのないビールがあり、風…の方にした。レジへ持って行くと、ここで飲みますか?とお兄さんが訊くので、もちろん、と答える。レジの上に用意よろしく栓抜きが置いてあって、その場で栓を抜いてくれた。おお、うれしや! 店の外の大きな吹き抜け空間にしつらえられたベンチに腰掛けて瓶からラッパ飲みだ。これぞ旅の気分。コクがあるようだ(あまり違いが分からない方)、産地はどこ?などと眺め、楽しみつつラッパ飲みしていると、友人がどこかから戻ってきた。
「すごいな、もう飲んでるの?」
「ん!? どこが? 喉が渇いたし」ゴクッ。
「まだ朝だけど・・・、美味い?」
「コクがあるような気がする。あそこで売っているから買ってきて飲んでみたら?」ゴクッ。
友人は休みに入って3日目でまだ完全には休み気分になれないようだった。3日も経っているのにまだの様なのだ。
僕が言った。
「カラスミがあったよね?」
店にカラスミが置いてあるのを見つけていた。友人はグルメでカラスミが好きなのだそうだ。酒と合うと言っている。
「ああ、僕も見つけた。あったね。」
「買ったらいいじゃん。前から食べたいと言っていたんだし。ちょっと行って見てみよう」
空になったビール瓶をぶらぶらと提げて店へ入り、そこに丁度いた女性店員に返し、カラスミの場所へ。
「たっかいな、これ1個で3000円?」
僕はカラスミの値段は知らず、こんな高価なものとは思いもよらなかった。
「そう、大体そんなところ」
「すぐ食べてしまうじゃない?こんな少し・・・」
「あはは、明太子と間違ってない?」
「???」
「これ、うっすくスライスして酒を飲んではほんの少しずつチョビチョビ味わうものなんだよ。1回で1枚くらいずつ。」
「そういう食べ方するの?」
「そう。明太子みたいに食べたらすぐ無くなるよ。これだと1枚が100円くらいかな。」
スライスすると30枚くらいにはなりそうだ。ま、1枚当たり100円くらいか・・・。
「へぇー」
見ると原料などが小さく書いてある。
「これ、ボラの卵じゃん!」
「そうだったかな。なんかしらんけど美味いよ」
「ボラって釣りに行くと都会に近い湾などで飛び跳ねているやつだけど、あんなもんがこんなに高くなるわけ?! 幾らでもいると思うけど・・・」
おっさんがふたりそろってこのような会話をしているのだ。
それで、結局このとき彼は買わなかったのである。帰り際にでもまたどこかであるかもしれないということのようだった。あるいはもっと美味いもの食べたことある、ということかもしれない。

この後、大室山へ行ってみようか、ということになった。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊豆への旅 伊豆高原 8月2016

2016-09-13 | エッセイ

下田散策、白浜泳ぎ、の後は日が暮れて下田から伊豆高原まで伊豆急行で戻り、その日の宿である日の出屋旅館に一泊した。
駅の反対側へ出てしまい、大きく廻って辿り着いた。
他の宿泊客もいたようだが既に晩飯は済んだ様子で、我々だけ少し遅い食事となった。
食事はどれも美味しかった。やはり、始めはビールで今日の旅への、まずは乾杯。
僕は日本酒が欲しくなり切り替えた。
旅館の方と白浜の海の話や渋滞の話などしつつ、海の幸をつつき飲むのは大きな喜びだった。
ふたりとも心地良く酔ってしまい、近くのスパのサービス券は使わずじまい。
旅館の温泉でもう十分だった。
部屋でその日にあったことやもろもろ話しているうちに寝てしまった。
友人はクーラーできんきんに冷えた布団にごろりと寝るのが趣味だそうだ。
そういえば以前もそうやっていた。

今回、伊豆高原駅が宿泊の場になったのは偶然だったが、とても良かったと思う。
いつも車で通過するだけで、目立ったものがないような気がしていたからだ。
駅の反対側の木々に囲まれた東側のエリアなどは、歩いていて僕の好みの感じだった。
ふたりして、好いところだね、と言いつつ歩いた。
友人が急遽買ったガイドブックはるるぶというやつで、何か可笑しかった。
これはどちらかというと女性向けに組まれたものだけど、
旅の情報としては堅苦しさがなくグルメ関係なども意外に充実していて僕も持っている。侮れないのだ。
散策がてら、そこに出ているカフェで朝のコーヒーでも飲んで目を覚まそうという話になった。




伊豆高原駅内観
1泊2日の予定の2日目の朝。




伊豆高原駅内観







駅の東側へ
木立ちの間に店が点在する。




ケニーズ・ハウス











ケニーズ・ハウスでコーヒーを飲んで一服。
天井が高くて気持ちが良かった。










テディベアはさすがにパスした。
きっと、ぬいぐるみがたくさん置いてあるだけだろう、と言った。










線路の風景
伊豆急行は特急がどこかで追い抜いたりするのだろうか・・・。

特急といっても各駅停車とあまり時間が変わらんよな、などと乗っている時、話したりした。
それでも乗ってみて、まあ、満足だった。
変わった特殊な列車も見かけたが、ふたりとも、あれはどこに載っているのかと言い、知らないのだった。
各駅停車が一番良さそうだというのが共通の意見。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする