伊豆高原駅からタクシーで大室山へ。近いのですぐだ。
タクシーの運転手がユニークだった。友人が主に話をしていたのだが、答えが返って来るのに間があくのだ。
それも、おもむろに、ひーくい声で、ゆっくりと。
きっと頭の中でどう案内したらよいか整理しているのだろう。
友人が大室山の特徴などを訊いていた。
少し間があって
おもむろに
「すすき・・・」
「えっ?? あっ、すすきが生えているんですか?」
また間があって
「木はないです・・・、(間があって)・・・山焼きがあります・・・」
(こちら、すすきが生えていて木はない山を想像する。山焼きが行われるのだな、と火が燃え立ち煙の上がるところなども頭の中に思い浮かべる)
そのあと、少しして続く。
おもむろに
「天然記念物。」
「て、天然記念物・・・。あの、登ることもできるのですか?」
間があって
「登山禁止・・・」
「あっ、禁止なのですね!?」
間があって
「リフトのみ・・・」
つづく
可笑しかった。
そのリフト乗り場まで行こうとしているのだった。リフトなら楽だし、僕たちはそれで良かった。
それほど言葉数が多いわけではなかったが、的確な説明で隣で聞いていてもよく分かった。
ゆっくりとした話しぶりだったが、話すのが嫌いというわけではなさそうで、乗っている間ずっと話し通しだった。
リフト
木はない。伸びればすすきだろう。
山焼きは見ものだろうな・・・
曇っていて少し雨がぱらついたが、登り出してからはなんとか、もった。
遠く、伊東方面は、晴れ間が覗いていた。
お鉢を1周する。登るのも廻るのも簡単で、丁度良い感じだった。
曇り空ではあったが眺めも良かった。
すり鉢状の火口の底でアーチェリーをやっていた。少し打ってみたかったが、待ち時間が意外にあり、カット。
緑が綺麗だったな・・・