上手く作っている・・・
日本海側の北陸地方の積雪が多くてニュースになっている。車が立ち往生したり、ガス欠、スリップ、また野菜つくりのビニールハウスなどが雪の重みで押しつぶされたり、除雪作業中の年寄りが事故で亡くなったり・・・。寒さで亡くなった人も出ているようだ。また除雪車が進めなくなり雪の山を前にして立ち往生している写真もニュースに出ていた。除雪車が?と笑えるような笑えないような・・・。
一方で雪の良さが出ている話も数多くあり、一つは平昌オリンピック。ウィンタースポーツは雪が無ければどうしようもない。また、カマクラ・・・。テレビなどでは作って中で遊んでいる様子が映し出されている。子供は雪が降るとはしゃいで遊んで、概して元気いっぱいだ。クリスマスなども雪は付きものだ。
新潟などは昔から豪雪地帯として知られる場所だが、雪国の大変さは東京に住む自分などには想像がつきにくい。旅行などで新潟へ出かけたときなどは物珍しさも手伝って子供同様、嬉しくなって歩きまわったのだが、寒さが増す夕方になるとすぐに暖房の効いた宿にこもったりするのだ。
かつて冬の札幌を訪れたときは、いたるところ雪が積もり、雪解けというのが果たしてあるのだろうかと思ったくらいだ。紋別というところでは、車を使わなければならないときがあり、朝早くにエンジンがかからず、大きなやかん一杯に湯を沸かしてその凍り付いたエンジンにかけて暖めたりした。それでもなかなかかからなかった覚えがある。ガソリン車とディーゼル車の2台だったのだが、どちらだったか、確かガソリン車の方がかかりが良かったと記憶している。雪国では湯を沸かしたり暖房をガンガン入れたりと燃料費が馬鹿にならないのだな、と芯まで凍った頭で思った。
雪の重さというのは相当なものらしい。自宅庭のサンルーフは軽くて簡単なもので、 雪が降って屋根に積もるとその重みで真ん中のところで小さな梁が折れて下へ沈み込むという脆弱な構造となっている。東京近郊の少しの雪でさえそうなのだ。雪が降りそうなときは下に木の長い棒をつっかい棒として入れなければならない。最初は、大雪の晩にガタッと音がして何事かと外へ出たら、屋根がへこんで下へ沈んでいて驚いた。慌ててつっかい棒になるものを探した覚えがある。夜中の2時頃だった。しかし、東京近郊でのことなのでそういうこともまだ可愛いものである。雪の下になり、咲くのを楽しみにしていた花が消えてなくなったり・・・。
前回の雪の朝、新聞を取りに出ると郵便受けのフタのカタっという音がいつもと違い、周りの雪に吸音されて乾いた残響のまったく無い音として聴こえたのは新鮮なことだった。